コポゥ！の講師 ゲスの極み乙女。先生
コポゥ！つまりは言葉にならない感情。
この感情について考えていく授業です。

─マンション、自室の玄関

課長「川谷、絵音だな？」

川谷「はい…… そうですけど……。」

いこか「CIAです。」

川谷「は？」

課長「 つまり！」

いこか「CIAです。」

課長「アメリカ中央情報局。つまり！」

いこか「CIAです。」



課長「つまり！」

いこか「CIAです。」

課長「…どうだ？」

川谷「いや…CIAなんだなって思いましたけど。CIAが、僕に何の用ですか？」

課長「O.I.Aだな？」

川谷「は？」

課長「お前… O.I.Aだな？」

M　O.I.A



─CIAの取調室

課長「じゃあ、YOUは、ギルティを認めないと、SAYするんだな!?」

川谷「さっきまで普通に喋ってたじゃないですか。認めるも何も、さっきから、何を言われているか、全然わかんないです。」

課長「その自覚のなさが、O.I.Aだと言っているんだ！」

川谷「どういうことなんですか。」

課長「ふん、しらばっくれるのも今のうちだ。」

川谷「オレ、いつになったら帰れるんですか？明日、ちょっと、友達と会う約束してるんで…。」

課長「ふん、友だち？お前はもうその友だちとは、お前のその独特な髪型が全てハゲあがってしまうまでは、会えないだろう。」



川谷「え？」

課長「年々増加する被害を重く見た政府は、O.I.Aの厳罰化を決定した。少なくともお前は、あと(コポォ！)年は、ここから出られない。」

川谷「おい…… 嘘だろ!?」

課長「本当だ。お前はもう、ここから出られない。」

川谷「何言ってんだよ！帰るよ、おれは！」

課長「よせ！」

川谷「誰か！ここから出してくれ！おーい！誰か！助けて！助けてよ！」

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男と女とゲスのQ＆A

いこか「この世界には、3種類の人間がいるわ！男と、女…… そして……… ゲスよ！」

課長「男と女、そして、ゲス。この3組がいれば、この世界にわからないことはな〜にもありません。それでは今宵も、10代の皆さんの疑問に、答えて参りましょう。」

課長「では、挙手制でお願いします！うーん結構手が挙がってますね。」

課長「はい、【鹿児島県 18歳 高校3年生 女の子 ななあみん☆】さん！」

ななあみん☆「人は見た目っていうけど、それって本当ですか？」

課長「男の答！」

川谷「はい！そうです！特に鼻筋です！」

課長「女の答！」

MARI「性格も大事です！」



課長「ゲスの答！」

いこか「顔が、すべてです。」

課長「続いては？」

課長「はい、【滋賀県 17歳 高校3年生 男の子 山犬太郎】さん！」

山犬太郎「優しさってなんですか？」

課長「男の答！」

川谷「俺！」

課長「女の答！」

いこか「心がほっこりする事です。」



課長「ゲスの答！」

MARI「うーん、よくわかんない。」

課長「続いては？」

課長「【栃木県 17歳 高校2年生 女の子 ミトコンドリアとまぬけ】さん！」

ミトコンドリアとまぬけ「どこからが浮気ですか？」

課長「男の答！」

川谷「キス！」

課長「女の答！」

MARI「浮気だとおもったら浮気。」



課長「ゲスの答！」

川谷「キスより先！」

課長「さあ、次で最後の質問にしましょう！ 」

課長「はい、【千葉県 16歳 高校2年生 女の子 ゆかりんぼ】さん！」

ゆかりんぼ「人を好きになるってなんですか？」

課長「男の答！」

川谷「キミの年齢ならまだ何も考えなくていいんだよ。」

課長「女の答！」

いこか「逆に守ってあげたくなるという気持ち。」

課長「ゲスの答！」

MARI「脳の錯覚」

課長「さあ、今夜の質問は以上とさせていただきます。皆さん、いかがでしたか？」



川谷「難しいよね。」

いこか「むずかしいね。」

MARI「いやーほんとうに。」

川谷「“優しさって何ですか？”の答えの俺だけは即答のパターンだったね。(笑)」

いこか「よくでたよね。」

MARI「短いことばでまとめるのが大変だよね。」

川谷「そうだよね。」

いこか「浮気とおもったら浮気だよね。」



MARI「まあね。」

川谷「でもキスからじゃない？ほら手繋いでても遊んでるのかな？ってなるじゃない。」

いこか「うーん。。ならないんじゃない？」

川谷「でも、ほら例えばさ、その質問してくれてたミトコンドリアとまぬけちゃんにさ彼氏がいて、その彼氏が女の子と手繋いでても、手を繋いでるんじゃないかなーぐらいじゃない？」

いこか「それだめじゃない？」

川谷「でもそこは浮気っていう確信じゃなくない？」

いこか「確信ではないね。」

MARI「あれ？みたいな感じかな。」

川谷「だからキスぐらいからが浮気かなって。」



いこか「具体的だねー。」

川谷「キスより先に行っちゃうとダメだなっていうのはあると思うけど、でもよく俺の先輩が言ってたんだけど、キスの方がダメだって。キスより先に行ってる方が一回限りな気がするから。その時はよくわからなかったんだけど、こいつ何言ってんだろうなって。」

いこか「まぁ気持ちがあるからね。ってもう振り返りが長いよ！」

川谷「今はね、でも分からんでもないなって思ったりはしていますね。」

いこか「はい。」

課長「さて、10代の皆さん、参考になったでしょうか？最後に、一つだけ、大事なことを言っておきます。たとえ、どんなことがあっても、 愛だけは決して……(コポォ)！と(コポォ！)いけません。わかりましたね？」

課長「ふっふっふっふっ！」

課長以外全員 「あけちーあけちみつひでーーーー」

M　オトナチック

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─取調室の外

川谷「誰か！ここから出してくれ！おーい！ 誰か！助けてー助けてくれよー！」

いこか「大丈夫です。マジックミラーなので、あなたの姿は見えていません。この男で… 間違いないですね？」

MARI「はい……。」

いこか「この男が、O.I.Aなんですね？」

MARI「間違い、ありません…。」

いこか「この男は、あなたの前で、どんなO.I.Aだったんですか？」

MARI「もう、思い返すのも……。」

いこか「辛いのはわかっています。でも、あなたにしかできない仕事なんです。」



MARI「……わかりました……。たとえば………『オレのカルボナーラ、世界一だぜ』とか言ったり……『オレ、一ヶ月練習したら、ボーリングで世界獲る自信ある』とか…。」

いこか「ひどい…。」

MARI「他にも………『オリンピックのエンブレム、もし出したら、最終候補まで残る気がする』『日本で5番以内にラーメンが好きだ』『コンビニのお菓子なら、評論家になれる』『もし小説を書いたら、1作目で芥川賞、4作目でノーベル賞』『オレ、生まれる時代、間違えたかもしれない』」

いこか「もう大丈夫です！本当に…… ありがとうございました。とんだO.I.Aですね、あいつ……。」

MARI「でも、私の前ではいい人で……」

いこか「MARIさん。彼のことはもう、忘れてください。じゃないと、あなたまで、O.I.Aに……。」

MARI「ゲロゲロ？」



─CIAの独房

川谷「いい加減に出してくれよここから！ ……ゲロゲロ！真っ暗で何も見えないんだよ！ …ゲロゲロ！」

課長「ふん、ここに来て、ようやく本性をあらわし始めたな……。真っ暗で、何も見えない？ そう、まさにO.I.Aだ。お前はこれまでもずっと、自分自身すら見えない、暗闇の中にいたのだ。この広い世界の中では、誰もが、とるに足らない存在にすぎない！しかし！ お前はそこから目を背け、真実の海に、飛び出そうとはしなかった…！そう！お前は…！井の中の…！か！」

川谷「…おれは、井の中の蛙であった」



…ちなみに今回のアドレスの呼び込み読みも
絵音先生の乱入により、いこか先生の点数は、課長、絵音先生共々
30点満点中マイナスとのことでした。

絵音先生は、0になっても＋になるとわけのわからないポジティブシンキングにより来週からも続けていくようです。

今日の授業はここまで。
また来週！どこかの教室で!!

コポゥ!!!!