あしざわ教頭「クラスとお前の最初のちょっとしたズレがお互い大きくなってると思う。向こうがイジって、お前がムッとしたら、向こうが“すぐムッとするんだ、絡みづらいな”って思ってるかもしれない。それが積み重なってヘンな空気になってて。それが噛み合えば部活みたいな空気になるんだ。今はお互いが心のドアの鍵を閉めてる。俺も厳しい事言うかもだけど。もうひと踏ん張りして、それがホントに嫌な事だって消化する前に、これを越えるためにはどうすればいいか考えれば前に進めると思うんだ。」
『 気づいたら自分で自分をがんじがらめ 』
とーやま校長「俺は昔、自分の中で作ってしまった、どうしようもない気持ちで色んな事を手に入れられなかった。正直、色んな事がしたかったし、色んな女の子と話したかった。悔しい気持ちでいっぱいだ。でもお前は高校一年生で明日も学校がある。自意識はある程度必要だけど、それがキャパシティーをオーバーすると、自分を動けなくさせてしまうんだ。その自意識を一つ下げるだけで、体が軽くなって、色んな荷物が持てる。お前の中の“話すのがめんどくさい”って心、それを一旦置いておいて学校に行ってみる。そうすれば何かが変わると思う。なにより好きな子がいるんだから。好きな子と喋ってほしい。お前が仲悪いと感じるヤツらの事を考えてるために時間を奪われてほしくない。幸せな時間なんだよ。だからお前自身のために学校に行ってほしい。部活を楽しむように教室でも楽しんでほしい。」