ゲスト講師:藤原ヒロシ先生(2)

SCHOOL OF LOCK!


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今回のサカナLOCKS!は、ゲスト講師に藤原ヒロシ先生を迎えます。先週は憧れの藤原先生を目の前に、がちがちに緊張していた一郎先生でした。今回は藤原先生に、生徒の悩み相談にのっていただきたいと思います。

山口「今回は先週に引き続き、サカナクション先生のレーベル:NF Recordsから、11月29日にニューアルバム『slumbers』をリリースする、藤原ヒロシさんを迎えての授業です。よろしくお願いします。」

藤原「よろしくお願いします。黒板のslumbersって、うたた寝とか居眠りの意味なんですけどね(笑)。授業に向いていないですね(笑)。」

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山口「ふーっ……(ひと呼吸して)……なんかだいぶ緊張が落ち着いてきたかな。いつもの感じで……。ということで今回は、生徒からの相談に一緒に乗っていただきたいと思います。さっそく生徒から届いた相談メッセージを紹介していきます。」



★藤原先生と一郎先生に聞きたいこと
夢を持ち続けることと現実をみることどちらの方が大切・大事なことだと思いますか?
私には夢があります。その夢を実現するために、毎日努力をしています。でも、たまに現実的に無理かなとか現実を見て諦めた方がいいのかなとかネガティブ思考になってしまう時があります。
そんな簡単に諦めたくないし、実現させたい夢だけど、現実的に実力・技術もまだまだ足りないのは自覚してるし…。
藤原先生と一郎先生の意見を聞きたいです。
ビーグルドッグ
女性/21歳/宮城県




藤原、持ってました?」

山口「10代の頃……持ってなかったかもしれないですね。」

藤原「僕もそんなに夢ってなかったです。あったとしたら、すごく小さな夢があって、それを乗り越えてまた次にあるっていう……叶う夢しか持たないタイプ。それは現実を見るってことなのかな?」

山口「なるほど。僕は……"ヒラメを釣りたい"とか(笑)。」

藤原「そうそう、そういうことですよ(笑)。それは現実になりそうな夢じゃん、絶対に。」

山口「そうですねー。僕、ミュージシャンに今なっていますけど、ミュージシャンになってご飯を食べていきたいって思ってなかったんですよね。”いい曲を書きたい"とか、"自分が納得いくものを作りたい"とか、"人を見返したい"……"好きな子に自分が作った歌を聴いてもらって感動してもらいたい"とか……そういう目の前のことばかりでしたね。」

藤原「僕も、"○○になりたい"とか、遠い夢はなかったんですよね。」

山口「あと、僕、努力をしたつもりがないんですよね。

藤原「僕もそれはそうです。でも、やっぱり好きなことをやっている時って努力に感じないからじゃないですか?」

山口「でも、このビーグルドッグさんは、"現実的に実力・技術もまだまだ足りない"と。」

藤原「どういう夢かが分からないから、なかなかアドバイスが難しいですけど。諦める必要はないけど、実現できることを夢見る方がいい気がしますね。いつかはヒラメ釣れるだろう……みたいなさ(笑)。やっぱり、叶って初めて楽しいじゃん、夢って。

山口「そうですね。夢というか、目標を持つっていうのも手なんですかね?」

藤原「そうかもしれないですね。でも、あんまりネガティブに考える必要はない気がします、全然。いろんなのを持っていたりして……大きいすごい届かないような夢だったら、届かないのも悲しいし、届いた時にその次が見えないし……。」

山口段階を踏んでいくっていうね。」

藤原「うん。いくつかあるといいんじゃないかな。」

山口「いろんな夢が繋がっていって、最終的に目標になってしまうかもしれないし。」

藤原「そうですね、うん。」

山口「ビーグルドッグさん、頑張ってください。」

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★ 相談!
彼女が欲しいです!
女子は性格がいい人がいいって言うけど、やっぱり顔も大事ですか?
ちなみに、どのような男子だとモテますか?
ラジオネームはラジオネーム
男性/15歳/福岡県




山口「これはちょっとなー……僕、答えられないですね(笑)。」

藤原「まず "女子は性格がいい人がいいって言うけど、やっぱり顔も大事ですか?"っていうのは、やっぱりバランスですよね。顔も大事じゃないですか。それは好き嫌いもあるけど、元々、顔を見たり、何かを見ないと好きにならなくないですか?話す前に顔を見ちゃうし。」

山口「そうですね。服もそうですしね。」

藤原「うん。何か、趣味についての共通言語みたいなのがないと成立しないしね。」

山口「どんな人を自分が好きになるかっていうところもありますよね。」

藤原"性格がいい人"も難しいですよね。自分にだけ性格がよければいいのか、それともみんなといて、「あの人いい人だね」って言われている人の方がいいのか……それだと、みんなにいい人で自分はその中の一人だったら物足りないかもしれないしね。」

山口「そうですよね……。藤原さんはどんな女性が好きなんですか?

藤原「僕は……可愛い人の方が好きですね。性格もそうだし、冷たい人よりは暖かくて可愛い人の方が好きです。」

山口「そうですよね。僕……なんか天然の人が好きなんですよね。」

藤原「あ、本当?(笑)」

山口「なんかね……最近……ぶりっ子とか好きかもしれないですね。演技かもしれないぶりっ子をしている人。」

藤原「ほー……それがいいんだ?」

山口「それが、本性を出していないのがいいなと思って。本音を出さない……」

藤原「その本音を出さないところから本音を出したい感じなの?」

山口「全く。ずっと表面的でいいです。本音を知りたくないんです……多分、僕。」

藤原「ずっとそれでいいんだ(笑)。それね……恋愛できないよ、それじゃ。」

山口「できないか(笑)。そっかー……。ラジオネームはラジオネーム君、15歳。女子は性格がいい人がいいっていうけど……」

藤原「そう。性格も大事だけど顔も大事ですよね。でも、何かに特化して、専門分野に詳しいとか、自分の世界を持っていて、うまくそこに引きずり込めればいいですよね。」

山口「なるほど。それが音楽だったりするといいですね。」

藤原「そう、音楽もそうだし、ファッションもそうだし。」

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山口「僕、カセットテープとか作って(※カセットテープに自分で選曲したものを録音する)、それをクラスの女子とか、好きな人にあげたりとかしていたんですよ。」

藤原「そういうのがいいですね。」

山口「別に、相手が好き嫌い関係なく、自分はこういうのが好きなんだよって。それが周りから見て、あいつイケてるわ……って。」

藤原「あと、好きな人や、いいなと思った人には、自分をさらけ出すのがいいですね。」

山口「おー。」

藤原「かっこつけて、いいところを見せようとするんじゃなくて、自分のダメなところや弱いところも見せると、急に仲良くなれる気がします。」

山口「はー…………。」

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山口「……なるほどねー……。そうだな……。」

藤原「いやー、ぶりっ子な人に自分をさらけ出していこうよ(笑)。」

山口「そうですね(笑)。藤原さん、年下って何歳まで大丈夫ですか?

藤原「僕は全然、あんまり関係ない。年上も大丈夫ですし。」

山口「年齢関係ないですか?」

藤原人となりを見るタイプ。どっちかというと。」

山口「なんか僕……構えちゃうんですよね。僕もあんまり年齢関係ないですけど、すごい若い人……20代前半とかの子をいいなと思っても、恋愛として……あれ?……これ僕の恋愛の話になってる。」

藤原「いいじゃん(笑)。」

山口「あれ?なんか方向がずれてきた(笑)。」

藤原「でも、恋愛は……あんまり告白してって感じじゃないから……それまでに仲良くなった段階で、この人は恋愛モード、この人は友達モードって振り分けませんか?

山口「会った瞬間にありますね。」

藤原僕は話してなっていく感じなんですよ。」

山口「僕は、会った瞬間に、この人は恋愛対象、この人は友達、この人はあんまり仲良くならない、知り合いで終わる……とか。一瞬のフィーリングで決まって、あんまりそこからずれないんですよね。

藤原「ほー、なるほど。……怖いね(笑)。」

山口「確かに。」

藤原「ちょっと余裕を与えてあげてよ(笑)。話したらいい人だったり、何かが見えてきたら、この人こんな一面もあるんだ……ってこともあるよ。」

山口「ははは(笑)。そうですよね。でもなんでかそこからずれないんですよね。線を引いちゃうのかも。恋愛対象だと思う人って……あ、もう、次行きますか。」

藤原「あれ、なんか今日、山口先生……いつもこんな感じなんですか?(笑) ラジオネームさん、15歳のうちにいろんなことを経験しておかないと、大人になるといろんなしがらみが出てきますよ(笑)。

山口「そう。僕みたくこじらせると大変なことになるよ(笑)。」

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藤原「山口先生、恋愛モードというか、恋バナモードになってますよね。」

山口「あのね……ぶっちゃけ、恋愛したいんですよね、今(笑)。」

藤原「ははは(笑)」

山口「スランプなんですよね。曲がサクサクできない時期が続いているので、しっかり恋愛したいな……みたいな。」

藤原「あー……恋愛もそうだし、何かですごく落ち込んだり、考え込むと歌詞って結構できますよね。

山口「そうなんですよ。」

藤原「そのモードは結構大切だなって思う。」

山口「僕ね、「ルーキー」って曲は、恋愛真っ最中に作ったんですよ。」

藤原「へー、いい時に?」

山口「いい時に。で、すぐに別れて、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」と「years」って曲が2曲できたんですよ。だから、付き合うと1曲できて、別れると2曲できる(笑)。」

藤原「ははは(笑)」

山口「別れる方が1曲多いんですよね。」

藤原「でも絶対それはそうだと思うよ。別れたりブルーになっている時のほうがすらすら書けるっていうかね。」

山口「ねちっこくできちゃうんですよねー。」


(「ルーキー」がかかって……)


山口「いやー、この曲がかかると思い出すのよ(笑)。」

藤原「ははは(笑)。」

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ということで、今回の授業も終了の時間になりました。


山口2週にわたって藤原ヒロシさんとお届けしました。

藤原「ありがとうございました。めっちゃ楽しいですねー、この番組(笑)。」

山口「楽しかったですか(笑)。でも、僕はぶっちゃけ過ぎて……自分の気持ちを藤原さんに打ち明ける、僕のお悩み相談みたいになってましたけど……」

藤原「でも、さっきも言ったけど、自分をさらけ出すことが一番大切だから。」

山口「モテるには?」

藤原「モテるにもそうだし、人間関係を繋ぐのもそうだから。生徒にも自分をさらけ出すっていうね。」

山口「僕、藤原さんとお会いしてお話しさせていただくようになって思うのが、藤原さんって誰に対しても同じですよね。本当に変わらないですよね。

藤原「同じです。変わらないんですよ。」

山口「それがすごく素敵だなって。やっぱり人って、人によって変えていくじゃないですか。」

藤原「うーん。でも、それをすると結局、損をするかなって。関係性を作れない。いい関係になれないなって思って。」

山口「それが信頼できるというか……こんな風に自分の秘密もいっぱい打ち明けられるのかなって(笑)。

藤原「ふふふ(笑)。まだまだ引き出せそうですよねー、山口君の秘密(笑)。」

山口「そうですね。」

藤原「じゃあ、今度は僕の秘密も。」

山口「え!」

藤原「いや、秘密じゃないけど(笑)。面白い話をいくつか話しましょう。」

山口「ありがとうございます(笑)。」

藤原「ありがとうございました。また機会があったら呼んでください。」



■藤原ヒロシ『slumbers』
発売日:2017年11月29日(水) 
【Deluxe Edition】デジパック仕様 :CD(全13曲)+ オマケ *2,000セット限定生産
【Standard Edition】通常仕様 :CD(全9曲)



山口皆さん、11月29日にNF Recordsからリリースする『slumbers』、10代のみんなにも聴いていただきたいアルバムなので、聴いてみてください!

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