「2018年、新学期の『音学の宿題』を発表!」

サカナLOCKS! 2018.4.12 木曜日

SCHOOL OF LOCK!




★ライズ
一郎先生こんばんは。
3月31日のインスタライブでユリイカの歌詞
「いつ yeah yeah 終わるかな」が
「いつ永遠終わるかな」と聞こえた、という声があり、歌詞がライズした。と仰っていましたが、僕の場合、
「いつ永遠は叶う」と聞いていた時期があります。
他にも一郎先生が経験したライズを聞きたいです。
いのろう
男性/16/埼玉県




■ サカナクション / ユリイカ



山口「そうなんです。この間Instagram Liveをやったんですね。そこで話していたことなんですけど、ライズしたっていうのは、「ボイル」っていう僕らの曲があるんですね。その一部で "朝に書けて ライズしたんだ" っていう歌詞があるんですよ。ボイルっていう言葉は釣り用語。魚を食べる魚をフィッシュイーターって言うんですけど、その魚が魚を追いかけることをボイルって言うんですよ。で、ライズっていうのは、魚が跳ねることをライズっていうんですけど、僕は、曲を作るときにいろんな感情を餌にして音楽を作っているんですね。あるとき自分の親類が亡くなってすごく悲しかったんですけど、その悲しいっていう気持ちさえも、これで曲ができる……って思ってしまったんです。それにすごく罪悪感があって、そのことを歌にしようって思ったのがこの「ボイル」っていう曲です。いろんな感情を餌にして、ボイルして、言葉を生み出したり音楽を生み出したりしているっていうことを言いたかったんですけど。言葉の意味がライズしているっていうのは、ひとつの言葉を生み出した時に、その言葉が違う意味も成したりする時がある。そういった瞬間にライズしたって言っていたんです。」




「どんな曲があったかっていうとね、「ネイティブダンサー」の……空から降ってくる雪、"そう 雪になって" っていうのと、"そういう気になって" っていう意味がひとつの言葉で違う意味を成している。そういう時に僕は、「ライズした」、「意味が跳ねた」って思ったりしています。そういう曲は自分の中でも好きになることが多いですね。」

■ サカナクション / ネイティブダンサー



「「ユリイカ」は、まだ歌詞を発表する前にリスナーの人がTwitterで、「"いつ永遠終わるかな"って歌ってるのかな?」ってつぶやいているのを見つけた時に、これは意味がライズしているのに僕は気付けなかったなって。いつ永遠終わるかなって歌詞の方が素敵だなーって。だから、次のアルバムにこの曲は収録されるんですけど、しれっと "いつ永遠終わるかな" にしようかなって(笑)。しれっと変えちゃおうかなって気持ちもありますね。でも、ちょっと歌詞を変えるだけでも(権利関係を)申請をしないといけないんですって。」

SCHOOL OF LOCK!


「それでは黒板書きます。」

SCHOOL OF LOCK!


「生徒の皆さん、いいですか。先週も言いましたが、このサカナLOCKS!は "授業" です。ですから、生徒の皆さんに僕は、今からたくさんの宿題を出していきたいと思います!」


「学校で音楽の授業をやっていると思いますが、その授業とこのサカナLOCKS!の"音学"の授業は違います。早速、サカナLOCKS!的「音学の宿題」を出していきます。必ず提出するように!まずひとつ目は……」

『売れそうなバンド名を考えよ!2018』

「……つって!(……あ、"つって" っていうのは、サカナLOCKS!的なブームだからな・笑) これは、過去に何度も宿題として出していますが、バンド名のブームや流れも毎年変化していますね。そこで、2018年現在の売れそうなバンド名を自由に考えて提出してください。ちなみに前回、2013年のときに先生が選んだバンド名は、"さよならのあとに"でした。[→ 2013年7月25日の授業] 今見てもなかなかいいんじゃないかな……でもちょっとくさいかな。キザだなって感じがして売れなそうだなって思うけど(笑)。今だったら……ヤバイTシャツ屋さんとか、岡崎体育とか、とんでもないバンド名が出てきたりしているわけですから、前のめりに先を読んで考えてもらえたらと思います。」

「先生の読み的には、先生たちの時代より洋楽より邦楽を聴く生徒が増えていると。だから、邦楽に影響を受けてバンドをやる人が増えてきていると思うから、バンド名的も邦楽寄りになっていくんじゃないかなって気がするかな。だから日本語のバンド名が増えるかなー……。先生たちの時代より英語の授業がしっかりしているから、英語を理解している生徒諸君が考える英語のバンド名みたいなものも出てくるんじゃないかな。バンドをやっていない人もバンド名を考えるのはおもしろいから、ぜひトライしてほしいと思う。」

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続いての宿題は……

『音楽の未来はテクノロジーでどう変わるか。140字以内で答えなさい。』

「レコードだったものがCDになり、ダウンロードになり、今ではストリーミング配信も当たり前になってきています。SpotifyとかApple Musicもそうですね。そして、ライブの演出もテクノロジーで進化しています。皆さんが思うテクノロジーが音楽にもたらす未来について、Twitterのように140字以内で教えてください。」

「先生はテクノロジーをどう捉えているかというと……、みんな知ってるかな。ちょっと前に4足歩行ロボットみたいなものがYouTubeに上がっていたのを見たことがあるか?軍事用に開発された4足歩行ロボットの性能を試すために、研究者がそのロボットを蹴飛ばしているんだよね。すると、踏ん張って転ばないように耐えるわけ。なんかその動画を見た時に、先生は"かわいそう"っていう感情と、"すごい"っていう感情が同時に起きたの。今までかわいそうとすごいが同時に自分の中で湧き上がったことってなかったから、テクノロジーの進化っていうのは、新しい感情を生み出すツールになるのかなと思う。混ざり合わなかった感情を混ざり合わせるのにテクノロジーは寄与するんじゃないかと思っています。なので、ライブの演出も含め、音楽っていうものの感動の種類もテクノロジーによって増えていくんじゃないかなと思う。」

■ BigDog Overview (Updated March 2010)



「ここでひとつ、この宿題を提出する上で生徒諸君に考えてもらいたいのは、デジタルとアナログの感動の種類……これをどう分割して考えるのか、一緒にして考えるのか。音楽の最終地点ってどこなんだろう。デジタルの進化の最終地点ってどこにあるんだろう……その考え方はいろいろあると思うんだが、先生は、デジタルの最終進化はアナログに到達するんじゃないかなと思っています。デジタルはアナログに成りきれないんだが、アナログに近づいていこうとしているデジタルの進化を先生は推進したいと思っているんだな。現在のライブはマイクを通した声なわけだ。マイクを通してスピーカーから出ているわけだな。マイクを通さないで歌っている歌声とは違う。でも、デジタルが進化していくと、どんなに大きい会場でも、生でそこで歌っているように聞こえるかもしれないわけで、そうすると演出も変わってくるわけだな。つまり、アナログの良さっていうものに、デジタルがどれだけ近付けるかっていうのが進化なのか?……いや、そうじゃなく、全く違う物としてデジタルは進化していって、感動の種類は違いものになっていくのか。この辺は、この宿題を考える上で肝になってくるんじゃないかと思う。生徒諸君の考えを読みながら、先生の見解も話していけたらと思うので、ぜひ宿題を提出して欲しい。」

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続いてが今回の最後、3つ目の宿題は……

『ミュージシャンのファンクラブに求めるものを答えよ!』

「サカナクションにも、いわゆるファンクラブというものがあります。前にも話をしていましたが、そのファンクラブというものは過渡期に来ている。サカナクションのファンクラブもこれからいろいろ変貌させていこうと思っているわけですが、皆さんは今まで誰かのファンクラブに入ったり、入っていたことがありますでしょうか?ここでのファンクラブというものは、会費を払ってそのミュージシャンからサービスを受けるというサービスのもの。例えばですけど、ライブのチケットが取りやすいっていうメリットがあるわけです。それ以外にも、皆さんが好きなミュージシャンのファンクラブに入ったら、どんなサービスがあれば嬉しいのか、どんなことをしたらファンクラブに入ってよかったなと思うのか、自由に考えて教えていただきたいと思う。」

「先生はSNSをやっている。これは無料で提供している「情報」だよな。先生はこんなものが好きだよ、こんなことをしているよ、こんなことを考えているよっていう情報を無料で提供する時代でありながら、ファンクラブというものでどんなサービスを求めるのか……。もともと、SNSがなかった時代に、ミュージシャンの思考を情報として提供するっていうのがファンクラブの担うところだった。それが無料になってしまったことで、ファンクラブの要素というものが一体どういうものなのか、どういう風に変わっていくのかっていうのが過渡期だと思う。だから、生徒諸君はファンクラブに入ってどんなサービスが欲しいのかを考えてもらいたい。それを参考にしながらサカナクションのファンクラブの改革にも生かしていきたいと思う。先生が考えているのはファンクラブの会員数を増やしていくっていうよりも、血を濃くするっていう作業に対して加担していきたいと思っている。それはどういうことかというと、会員数を増やしていくためにはいろんな活動をしなくちゃいけない。メディアにも出ていかなきゃいけないわけだな。だけど、自分たちがメディアになってしまえば、そうする必要もなくなるんじゃないかなと。自分たちはミュージシャンでありながら、音楽と音楽にまつわる情報を発信するメディア的役割を担っていけると、ある種の音楽の貢献になるんじゃないかと思っている。だから、サカナクションは別に好きじゃないけど、サカナクションのファンクラブに入っているっていう状況になったりするのが理想かな。つまり、ファンクラブっていう言い方も変わると思う。ファンクラブっていうと、なんか小っ恥ずかしいところもあるよね、多分。だけど、コミュニティっていう呼び方だったり、何か違う言い方を見つけると、違った意味が見つかるんじゃないかと思う。そういったことも含めて、生徒諸君にはファンクラブの未来についていろいろと考えて意見を言ってもらいたいと思っている。」

SCHOOL OF LOCK!


「……以上、3つの宿題の答えを思いついた順番にサカナLOCKS!に提出してください。数が多かったものや、いい内容のものが多かったものから、授業で発表していきたいと思います。提出お願いします。」

今回の授業も終了の時間になりました。

「宿題を出すだけの時間になってしまったけど、これは大事なところなんだな。先生は音学の授業を持ってこのクラスを担当しているから、音楽の裏側とか、いろんなことを伝えていきたいと思う。なので、生徒諸君もこんな宿題をやって欲しいっていうものがあれば、サカナLOCKS!のチームで検討して出していきたいと思うので、感想なども送っていただけたらと思う。皆さんの宿題の提出をお待ちしています。」

宿題の提出は[→コチラ]から!たくさんの提出をお待ちしています。

そして!来週のサカナLOCKS!は、『第2回ミュージシャンしりとり』を開催します!電話で、生徒同士がミュージシャンの名前だけでしりとりをするという大会です。今回の大会は、ミュージシャンの名前を言った後に、そのミュージシャンのうんちくをひとつ言うという新ルールが導入されています。参加したい!我こそはミュージシャンしりとりのチャンピオンになれる!という生徒の皆さんは、[サカナ掲示板]や、[コチラ]からエントリーしてください!

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