新曲「さよならはエモーション」初オンエア!


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山口「先週、SCHOOL OF LOCK!で「蓮の花-single version-」をオンエアしましたが、早速感想が届いています。本当にありがとう。iTunesで今買える「蓮の花」は、"movie version"で、この間オンエアしたり、ラジオでかかっているものは、"single version"です。アレンジが違うんです。だから、是非、CDが発売されてからよく聴き比べて欲しいんですけど。今日は特別な日なんでね、「蓮の花」の話はこれくらいにして、黒板を書きたいと思います。」


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今回の授業は、10月29日にリリースするサカナクションのニューシングル「さよならはエモーション/蓮の花」から、「さよならはエモーション」について、山口一郎先生が話していきます。

「この曲は、もともと去年の秋、9月とか10月に、東進(東進 2013全国統一高校生テスト 全国統一中学生テスト)のCMで、サビだけが流れていました。つまり、サビの部分だけは1年前に出来ていて、みんなも聴いていた曲です。その時の録音……"テイク"って言うんですけど、その時のレコーディングテイクは、今回の「さよならはエモーション」に一切使っておりません。あと、キーも、CMバージョンの方は半音低いです。CDバージョンの方が半音高い。なぜ去年のCMが流れていたタイミングでこの曲を完成させてリリースしなかったのかと言うと、1月にリリースした「グッドバイ/ユリイカ」、この2曲との関係性を語らなければならないんですけど……。」


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「「さよならはエモーション」をCMソングとして提供した後に、この曲をシングルとして制作し、発売しようとするにあたって、何か自分の中で、ちょっと……何か、引っかかるものがあったんですね。それはなぜかと言うと、大晦日に『NHK紅白歌合戦』に出演するとか、その前にも、メディア……テレビとかね。たくさん出演して、自分たちが自分たちの予想していなかった形で世の中に広まっていったタイミングで、この「さよならはエモーション」……その当時、CMで流れていた感じでシングルを完成させてリリースするっていうことに、ちょっと抵抗があったんですよ。分かりやすい事をやるっていうことに対して、なんか、らしくないなって思ったし、同じ事を繰り返していく手法っていうものに、唾を吐きかけていたのは自分たちじゃなかったっけと。なのに、これをやっちゃって良いのかなって気持ちがものすごく強く生まれてしまったんですね。なので、CMでは「さよならはエモーション」を使うけど、曲としては「グッドバイ」をリリースさせて欲しいと。今、このタイミングで、自分が良いと思ったメロディ、良いと思った言葉、今この時代で、その時点で歌いたいと思った歌をリリースさせてくださいって形で「グッドバイ」をリリースし、この「さよならはエモーション」はお蔵入りという形になったんですね。そんな「さよならはエモーション」ですが、今回「蓮の花」を『近キョリ恋愛』という映画の主題歌で作った時に、このタイミングで「さよならはエモーション」も完成させて、両A面でシングル化しようという話をビクターと相談し、アレンジに入ったわけですね。」

「実際、その「さよならはエモーション」を作っていた時の僕の気持ちというのは、"さよならエモロック" だったんですよ。"もう、こういう曲やりません。さよなら、エモーションロック。"だったんです。なので、思いっきりエモーションな曲にしちゃおうと。リアレンジするのであれば、いま自分が思う最高のエモーション、"さよなら" から感じるエモーションを、言葉と音楽にできたらなと思い、アレンジに入ったわけです。……それがまた、本当に難しかった。ぶどう狩り、梨狩りという名の作詞活動(笑)。アレンジも、いくつも通り越して、メロディも変わって、今日聴いてもらう形に辿り着いたんです。「グッドバイ」という曲も "さよなら" がテーマだったし、それと同時期に作っていた「さよならはエモーション」も "さよなら" がテーマだったと。で、自分はすごく悩んで……「グッドバイ」の歌詞でもすごく悩んだんだけど、"別れ" っていうのは一体何なのかなってすごく考えたんです。」


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「この間もTwitterでつぶやいたんだけど、僕らって……80年生まれの人たちって、多分、誰かが転校すると、それは今生の別れだと思ってお別れ会をして、泣きながら見送ったりしていた。転校して行ってもう二度と会っていない友達の顔とか、今でも覚えていたりするけど、もう、二度と会えなかったんですね。でも、今の若者たちって、きっとLINEやメール、ソーシャルネットワークとかで、転校してもまた次の日に連絡とれちゃったりするわけじゃないですか。どういう生活をしているのかが分かったりするし。だから、別れの種類が違うんだなって思いながらも、自分にとっての別れ、さよならっていうのを必死に表現しようとしたのが、「グッドバイ」と「さよならはエモーション」なんだと思います。」

「そして、この曲を書く上で、さらに自分の大きなテーマとなったのが、"東京" っていうことなんですね。それは、「ユリイカ」という曲も「グッドバイ」という曲も。「グッドバイ」は、東京で音楽を作っていく自分。「ユリイカ」というのは、東京で生きていく自分、故郷を想う気持ち。そして今回の「さよならはエモーション」というのは、リアルに東京を生きている自分。全てこの "東京" っていうのがテーマとなって歌っているんですね。多分、僕はなんでこんなふうに東京を歌っているかと言うと……、震災があって、ある種 "日本" っていうものに対して、僕たちが何かしら考える部分が出て来たし、いま自分が生きている場所や時代をそれぞれ意識し始めているんだと。で、東京で生きている人たちっていうのは、よりそれをリアルに感じているから、それを音楽にしたり、そこで鳴らしたい事を表現している上で "東京" っていうのをテーマにしている人が多いんじゃないかと思いました。なのでね、次のアルバムは、多分……アルバムタイトルは東京って言葉がつくんじゃないかと思っています。なので、これから生まれる曲も、そういった観点から意識して聴いてもらえると良いんじゃないかなと思っています。」


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「そして、今回、なぜ発売直前までオンエアせずに、YouTubeでもミュージックビデオをなかなか公開しないかと言うと、CDを購入した人に、じっくりとこの曲を体感してもらいたいなってところもあるし、簡単に音楽が手に入る時代だからこそ、手に入れた人たちがちゃんと感想を言って、ソーシャルネットワークなどでこの曲がどういう風に感じたか、好きだったか、嫌いだったか、露骨に反応を楽しみたいなと。そこも音楽の表現の一部として受け入れていきたいなと思い、今回はこういう戦略にしました。それでCDの売れ行きが伸びるとか、セールスが落ちるとか、そういったことは置いておいて。ちょっとこういうのも良いんじゃないかなって。歌詞が遅れていろいろ手間取った部分も、戦略としてやってみようじゃないかってことで、今回はこんな形にしたんですけど。」

「なんせ、みんながこの曲を聴いたらどう思うのかなって、考えに考えて作った曲なんで。……何度もね、サカナLOCKS!のリスナーたちの顔が浮かびましたよ。何度も、ここで流れた時にどう捉えられるのかっていうのを、ものすごく考えました。これは本当に、ここでこんな形でお話しさせてもらっているっていうことに対する影響。それに感謝して、みんなの顔が頭に浮かびながら、そして、自分と同年代の人たちの事も意識しつつ、音楽が好きなみんなにどう聴こえるのか考えて作った曲なのでね。……多分、聴いてそんなに好きじゃない人もいるだろうし、「蓮の花」の方が好きだわって人もいっぱいいると思うんですね。だけど、敢えてこれを1曲目にしたっていうのも、曲を聴いて感じてもらえればなと。……あんまりうんちくを話さない方が本当は良いんだけど、先生は話したがりだから。それに、SCHOOL OF LOCK!のみんなには、ちゃんと話しておきたかったしね。なので、ここで初オンエアさせてください。……緊張しますけど、この瞬間をむちゃくちゃイメージして作った曲です。……それでは聴いてください。サカナクションで「さよならはエモーション」。」



「さて、そろそろお別れの時間になってしまいました。「さよならはエモーション」の感想を、是非、みなさん掲示板に書き込んでください。あとね、Twitterでも感想をつぶやいてくれると、先生後でエゴサーチするので(笑)。お願いします。一回、まず "#サカナLOCKS" でエゴサーチします。次に、"#さよならはエモーション" でエゴサーチします。次に、"#さよエモ" でも(笑)。みなさん、ハッシュタグ(#のことです)を付けて、Twitterで感想をつぶやいてください。……どうだったんだろうな、みんな、聴いてみて。エモーショナルを感じてくれたかな?でも、多分これ以降はこういう感じの曲、しばらくやらないと思う。……とか言って、いきなり次の曲で「行くぞー!!みんな踊れー!!」みたいなことになるかもしれないけど(笑)。そういう気持ちだっていうだけね、今は。でも、なんか、やりきった曲なのでね。……あ、この曲でね、音楽番組とかに先生出ますから。どんな風になるか分からないけど、ちょっとチャレンジしてみるわ。その感想とかも、サカナLOCKS!でお話しできたらなと思っています。「さよならはエモーション/蓮の花」は、両A面シングルで、10月29日に発売なので。特典DVDとかも、本当に充実しているので、是非、よろしくお願い致します。あと、スペシャルサイトもできますのでね。そのスペシャルサイトも見てください。」


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「……あ、来週、緊急学級会で生放送教室に伺いますので!よろしくお願いします。」

ということで、来週のサカナLOCKS!は、第六回 "緊急学級会"を開催します!皆さん、必ず出席するように!

「そして、生徒の皆さんからは、引き続き宿題の提出をお待ちしています。レギュラーの宿題はもちろんの事、『サカナLOCKS! presents サカナクションと合唱ライオット supported by カンロ ボイスケアのど飴』も、まだまだ生徒からの参加表明と音源をお待ちしています。音源の締め切りは11月6日までと鳴っています。もう、すぐだよ!」



やっと届きましたぁぁぁ!!
思ったよりデカかった!笑
僕たちは男だけで、むさくるしい合唱になると思いますが、頑張りますんで、宜しくお願いします!!

こーへい
男/15/神奈川県




「お、飴が届いたんですね。むさ苦しい合唱、待ってますよ!お待ちしております。」

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