『多分、裁判。』開廷!!

SCHOOL OF LOCK!


山口「はい、授業が始まりますから席に着いてください(いつもよりも声が低い)。……マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。まずは、黒板を書きたいと思います。」

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「はい、静粛に!静粛に!ただいまより、『多分、裁判。』を開廷いたします!

「さあ、今夜は生徒のみんなから曖昧な出来事を送ってもらい、それを僕が裁判長となってしっかりと判定を下していきたいと思います。ビシバシ、ジャッジしていきたいと思いますよ。あなたたちの曖昧な "多分" を、裁判長である私が、はっきりと……答えを……、多分、出します。(笑) 早速いってみましょうか。」

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私のクラスにサカナクションファンの男子がいます。私はその人とサカナクションの話しをたくさんしたくて、毎日、何度も話しかけにいきました。
しかし、いつも、その人は相づちしかうたず、すぐに話を終わらせようとします。私の勢いが「多分、怖い。」のでしょうか?
もえとも
女/14歳/千葉県




「あー……。これねー……状況をもうちょっと知りたいね。例えば、クラスでみんながバーッといる中で「ねえねえ、聞いてよ。サカナクションの一郎さんがさ、Instagramでさ……」って話しかけているんだったら、その男子としてはちょっと恥ずかしい、みたいな。他の男子の手前もあり、女子に話しかけられているのが嬉しいんだけど恥ずかしいって気持ちがあるのかもしれないし。この男子がもえとものことが好きで、サカナクションファンのふりをしているっていう可能性もあるよね。サカナクションファンって言えば、もえともが話しかけてくれるし、仲良くなれるかも……って。急いで勉強しなきゃっていう状況で、まだあんまり話についていけないっていう可能性もあるね。それか、サカナクションファンの男子が、ガチでサカナクションファンすぎて、「お前の言っている話って、サカナクションファンとしてすごく浅い。」……みたいな(笑)。それで、「うん。」しか言わないのかもしれないね。これは状況によっていろいろあるんだけど、今14歳でしょ?……これは……判決出そうか。そうだな……」

それでは、判決です───


『多分、照れ。』!!

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「これ……多分、照れだな。2人でマックとか行って話しているとしたら、「そうなんだよねー。一郎さんってそういうところあるよねー。」みたいな話で盛り上がると思うけど、クラスの中でわーっとみんながいるところで話すのは照れるんだよ。女子と話すことって。多分そんな気がするなー。だからちょっと2人きりになることはないかもしれないけど……手紙とかどう?メールとか。そういうのでやりとりすると、もうちょっと会話が弾むかもね。その辺は、もえともが男子の気持ちを汲んでやるべきだな。それかなー……多分ね。それだと思う。」

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同じ大学で同じクラスの女の子とこの間スポーツレクリエーションの時間にソフトボールをしたのですが、その子の送球が来た時になぜか、教えていないはずの名前を呼ばれ、ドキドキの余りに捕球ミスしました。
それから、その子が気になってしょうがないです。
みのたろー
男性/19歳/長野県





「ははは!(笑) お前ばかだなー(笑)。いいなー……そういうの。教えてなかった名前をレクリエーションの時に呼ばれちゃって、なんで……あいつ俺の下の名前知ってんの?って(笑)。それでドキドキしちゃって、補給ミスしちゃったんだな。それ以来その子のことが気になっちゃってるんだなー。可愛いなー。そっかー……なるほどなー……。確かに、先生もそういう経験ある。「山口ー!ねえ、山口ー!」って呼ばれ続けていたのが、「一郎!」って呼ばれた時に、あれ……?みたいな。なんで下の名前で呼んだの……?って(笑)。そういうのありましたよね。下の名前で呼ばれるブームみたいなの。僕の時は高校でしたけど、今まで女子のこと苗字でしか呼んだことなかったのに、みんなが下の名前で呼んでいるから自分も呼んでみた……みたいな。そしたら一郎って呼ばれちゃって、今まで見えなかった壁が一気に崩れ去って、男子も女子も関係なくなる感じ。そういうタイミングあるのよ。多分、それがみのたろうは今なんだな。女子の方がそういう壁を壊すのが早いから。男の気持ちが分からないからね……女子ってそういうところがあるんだよ(笑)。だからなー……そうだなー……。みのたろう、判決出すぞ。」

それでは、判決です───


『多分、気のせい。』

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「ふふふ(笑)。これはなー……名前は、みんながお前のことを呼んでいるから、聞いたんだよ。で、その子が送球するときに、「はい、みのたろう!」って言っちゃっただけだよ。お前のことがすごい好きで、気になっていて、送球する時に名前を呼んだってことは多分ないな。お前そうするか?好きな子に……しないな、多分。偶然だわ。だけど、別に良いんだ……好きになっちゃったらな。そういうことがきっかけで好きになっちゃったなら、そのまま行けよ。好きになるのに罪はない。理由もいらない。だからガシガシ行くべきだと思うよ。言っちゃえば良いんだよ、そのまま……おい、なんでお前送球の時に俺の名前呼ぶんだよ!好きになっちゃうじゃねーかよーって(笑)。言っちゃえよ。言っちゃったら、その子も……「何言ってんのあんた!え?で、私の名前は知ってるの?みのたろうは!」ってなるかもしれないよね。そしたら、「え?知ってるよ。○○だろ?」……みたいな(笑)。」

「なんだよ!この一人芝居、寂しいわ!(笑) 独身、36歳寂しくなるわ……。いいなー、19歳。頑張れ!」

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多分、ハゲます。最近、ハゲてきてます。一郎先生が大好きで、一郎先生みたいな髪型にしてます。メガネも丸メガネです。一郎先生のような、毛流れを出すために、コテで巻いたりしていたらいつの日か前髪薄くない?と友達に言われるようになりました。。。ベジータにはなりたくないです。どうすればいいでしょうか?笑 一郎先生は、ヘアケアなどはしていますか?
けいごまる
男性/21歳/北海道





「ははは!(笑) うわー……21歳だろ?そんな無理して一郎先生にならなくても良いんだよなー。コテで巻いたりする必要はない。一郎先生もおでこ広いんだよ。で、お父さんも36〜37歳でハゲてきたって言ってるのよ。だから、一郎先生も多分ハゲるんだけど(笑)。いいじゃねーかよハゲたって別に。ハゲの何が悪いんだよ。じゃあ、一郎先生がハゲたらお前もハゲても良いじゃないか(笑)。一郎先生の真似をしているんだろ?一郎先生がかっこいいハゲになるから。一郎先生がかっこいいハゲになったら、お前もかっこいいハゲになったら良いんじゃないか?そうだろ……ニコラス・ケイジみたいな(笑)。良いと思うけどなー。あと、医学も発達するしな。先生はあんまりハゲのことは気にしていないけどなー。そうだなー……でも、21歳で友達に言われちゃったんだよな。」

それでは、判決です───



『多分、ハゲます。』



「ははは!(笑) まあ、しょうがないよ。21歳でハゲたって、将来いつかハゲるんだ。ハゲを恐れるな。医学の発達を共に待とう。待つ人はいっぱい居るから、いつか必ず発明が生まれる。できるだけ今のうちに天然成分のシャンプーを使うべきだ思うぞ。界面活性剤の入ったシャンプーを避けていくと良いと思う……そういうの大事らしいぞ、若いうちからやるの(笑)。そのくらいのことしか裁判官である私は言えません(笑)。」

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■サカナクション「多分、風。」MV




「この「多分、風。」が完成するまでのトラックがいろいろあるんですよ。だから、「多分、風。」の分析を授業でやろうと思う。このアレンジからこのアレンジになって、このアレンジになって……完成しました!みたいな解説とか、曲を分解して1つ1つの音を聴いてみるっていうのもやりたいなと思いますね。」

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そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「こんな風に生徒たちの日常生活を聞くと、可愛いなー……お前ら。生徒の日常は可愛いね。先生もいろんな "多分" が日常生活に溢れているけど、いちいち答えを出さなくて良いこともあると思いますけどね。でも、その "多分" の中にいろんな感情が隠れているし、そういうのを深く考察するっていう時間があっても良いのではないかと思います。この『多分、裁判。』はちょくちょくやっていきたいと思うので、みんなが疑問に思う "多分" を送ってくれると、裁判官である私がきっちりと判定を下します。」

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「寒くなってきましたから、体に気をつけてね。あと……年末ね。もうあっという間ですよ。……年賀状とか送ってほしいなー……サカナLOCKS!に。先生……去年、年賀状、何枚家に送られてきたと思う?……2枚。1枚がお母さん。もう1枚がいつもお世話になっているファッションブランドから(笑)。先生な……久しく、久しく、年賀状というものに触れていない。まあ、先生が年賀状を書いていないというのもあるが、年賀状がほしいなーと、切実に……今この11月半ばをもって、あらかじめ生徒諸君に伝えておきたいと思う。生徒諸君、私に年賀状を送っていただきたい。そしたら、生徒諸君にも年賀状を送ろうと思うのでね。」

サカナLOCKS! 放送後記

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