｢色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年｣

村上 春樹(著)

村上春樹の新作をば。
ほんとは『1Q84』が最高におもしろいので紹介したいのだけど、
最新作が出たばかりなのでこちらをオススメします。

主人公である多崎つくるが、名古屋の旧友たちを巡礼して、
長年抱いていた“心のお荷物”を解放しに旅に出るお話です。
大きなテーマは「宿題は永遠に追いかけてくる」ことです。
だから、10代であるみんなが今放置している問題があるとしたら、
オトナになってもずーっと追いかけてくる、ということです。笑

…なんていうメインテーマはあるけれど、その裏にいろんなサブテーマが盛り込まれていて
オトナになった私としては、そのほかの部分にビシバシやられました。
みんなはどんなところに反応するのかな。

村上春樹作品はほとんど読んでいるけれど、
読む人によって感想がまったく異なるところが素晴らしい。
それこそ小説にする意味があるというか。
だから、多くの人の感想が知りたいです。