あっきー先生


「うれしい悲鳴をあげてくれ」
いしわたり淳治(著)

「閃光ライオット」に特別審査員として参加してくれている、いしわたり淳治先生の本。
SOLでもお馴染みのいしわたり淳治先生は、世にヒット曲をどんどん送り出している音楽プロデューサーであり作詞家です。
でも、私の年代では、スーパーカーという超かっこいいバンドのギタリストであり、
スーパーカーの全歌詞(後期は特に神がかってる!)を書いていた人!という印象が強いんですけど。

「閃光ライオット」で知り合って、一緒にお仕事させてもらうことになったので、
人となりを知るためにも読んでおかねば…と思って手にとったのがこの本。
スーパーカー時代から雑誌『ROCK'IN ON JAPAN』で連載していたものに加え、書きおろしの新作をまとめたもの。
エッセイかと思いきや、ほとんどが5分くらいで読める短編小説集(まるで筒井康隆のショートショートのよう)となっています。

ひとことで感想を述べると…「いしわたり淳治」というメガネで世の中を見ると
こんなにも愛らしくて愉快なことがいっぱいなんだ。ということが分かる本です。
自分が”明るく健全”であれば、すべてのことが愛おしく思えるし、生きていることが楽しいし、感謝もできる。
自分の意識のメガネで、この世界は天国にも地獄にもできちゃうんだ、ということを感じました。

いや、ほんと、さすがです。名著!