コシノ・ズンコ先生


「ピーターパン・エンドロール」
日日日(著)

「アジカンのジャケットの絵書いている人だ!」
この小説の表紙を中村佑介さんが書いていて、それがきっかけで
本屋で手にしたこの本。
気がついたら半分以上本屋で立ち読みしちゃってました。

この小説の話をざっくりまとめると
「大人になれない少女と大人になりたくない少女の、夢と冒険、妄想と現実の物語。」

こう聞くと題名も“ピーターパン”とかかいてあるし、
「メルヘンな感じなのかなー。」とか思っちゃうかもだけど・・・
ぶっちゃけ全然。(笑)

世界観も独特、表現も独特。ましてや登場してくるしキャラクターも全部が独特だし、話もラストになるにつれて独特さを増してくし、
音で表すなら「ズドーーーーーン」。

だからこそ心のザラザラする部分にすり寄ってきて離れないんです。

でもこういうザラザラした感情こそがステキな大人になるために大事なんだと思う!(私も学生時代毎日「自分は他とは違う」「全部が嫌だ!」「全部を壊したい!」「もう嫌だ消えたい!」って思ってた。)

この小説に出会った高校生の頃は、ただこのよく分かんないザラザラに引っかかってきて、なんだかよく分からなかったけど、
きっとこの小説がそんなザラザラの付き合い方を教えてくれて、
理想でもあるステキな大人になるための一歩を教えてくれたんじゃないかな?
って思ってます。

ザラザラしてるキミにも、サラサラなキミにもぜひ読んで欲しい作品です!