僕にとってあの日は、ありきたりな言葉ではありますが、ホントに地獄でした。
家も失い、親も失い、なにもかも失った僕に残されたものは、自分の命と兄弟だけです。

人間は、失ってから気づくとよく言いますが、まさにその通りです。
ホントに大切だったからこそ、悲しかったし、悔しかったし、
後悔がとてつもなくおおきくなったんだと思います。

失ってから、もっとこうしてあげればよかったとか、今でも毎日そう思っています。

ここで一つ言わせてください。
今隣にいてくれる家族や友達、恋人にありがとうをいっぱい伝えてください。
どのありがとうが最後になってもいいように、あとで後悔しないように、たくさん感謝してください。

まわりにいてくれる人がいることはあたりまえじゃないことをもっと自覚してください。
それがすべてを無くした自分の体験を踏まえた上でみなさんに言えることです。

もう誰も僕のように
震災なんかで大切な人を失うことがありませんように。

写真は震災後必死に探して見つけた、自分の父親の車です。


岩手県 18歳 男の子
ラジオネーム:エゴイスト