地震発生時、僕たちは卒業式の最後の予行練習をしていました。
震災が起こるなど当然微塵も考えておらず、未来への期待に胸を躍らせていました。
中学校最後の思い出は、15年間の思い出や、大切なモノと共に震災によって壊されてしまいました。

あの日から3年。僕は高校を卒業し、大学へ進学します。
長かったような、あっという間だったような不思議な気持ちです。

地震発生当時は、気持ちの整理が追いつかず、
町は復興するのに僕はもう立ち直れないのではないか、という不安がありました。

しかし、現在は様々な人たちからの支えもあり、復興に対して前向きに考えることが出来ていると思います。

逆に形の面での復興に対して不安があります。
被災した土地の未来計画や、かさ上げなど、まだまだ時間のかかる問題が山積みです。
そしてその問題に向き合っていかなければならないのは、僕たちです。

これからの東北、日本は僕たちが支えていかなくてはなりません。
あの日、僕たちは数え切れないモノを失いました。
だからこそ同じ悲しみを繰り返さないよう、未来に伝え、新たな思い出をつくって行こうと思います。


岩手県 18歳 男の子
ラジオネーム:ヒタスラニsmile