私は、宮城県南部沿岸の町に住んでいます。
割と被害は小さい方でしたが、僕の家、友達の家、海の景色をあれは流して行きました。

僕は今、仮設住宅に住んでいます。少し狭いですが、割と快適です。
ただ、僕の仮設住宅は友達が住んでいる仮設と正反対の位置にあり、学校も遠いです。
そのせいで、何か友達に置いていかれる感じがするのです。
「今日遊びにいくから」そんなやりとりとは縁がなくなってしまいました。

ただでさえ人付き合いが苦手な僕は、
学校での人間関係もあまり好ましい状態ではなく、
(僕があまりにも寂しがり屋なせいかもしれませんが・・・)
一時期学校が嫌になっても、あまり励ましてくれる友達もいませんでした。

ここまで読んでもらって分かったと思いますが、被災地にも「日常」はあります。
それなりに戻ってきてはいます。

いくらか変化はしましたが、これから求められるのは、その「変化」を埋める物だと思います。

「震災がなければなぁ・・・」というのを埋める別のもの。
「俺はもう終わりだ・・・」というのを埋める別のもの。

それこそが、今の東北に必要なものだと思います。


宮城県 14歳 男の子
ラジオネーム:フランスパン