私は宮城県に住んでいますが、山側の方に住んでいたため、
見た目や周りは、震災前とあまり変わらない日常を過ごしています。

変わったことと言えば原発事故が起きて、
県南の方よりはいくらかはましですが汚染され、
親からの食料制限や、遊んではいけない場所ができたことです。

テレビや新聞では、放射線なんか気にするほど怖くないよーってニュアンスで報道しているので、
周りの友だちは全くそういうのは気にしてないようなのですが、
私の親は放射線についての文献や資料を山のように読みあさり、
私たちにどんなに怖いものなのかを、何度も教えました。

日本の線量を測る機械も、他の国の機械を使うといきなり値が変わると聞いて、
ちゃんとした機械で秋田の山に囲まれた放射線量0の場所を見つけ、
そこで長い休みの日は過ごしています。

こんなことがあって、私の住んでいる地域は山も森も川もあり、
自然に囲まれた街ですごく住みやすい素晴らしいところだと初めて実感したのです。
そして、そんな素敵なところを汚した原発が憎いです。

憎んだって仕方がありませんし、偉い人たちは私たちを守るどころか騙しているので、
自分の身は自分で守るしかないと、私は自分の身を守りつつ、
いつもと見た目は変わらない日常を過ごしています。

そんな中、原発の廃棄物を宮城県に置くかもしれないという話を聞いたのです。

これ以上私の育ってきた場所が汚されると思うと涙が止まりません。
東北にはおかないでください。
原子力発電所がそんなに安全で危険性が低いものなら、東北におかないでください。

元々福島原発の電気は東京のものです。
汚いものを私たちに押しつけないでください。

これ以上私たちの場所を汚さないでください。


学校から見える、私の街の景色です。

宮城県 17歳 女の子