三年前、中学校の卒業式の前日、あの東日本大震災は起こりました。

ライフラインはすべて止まり卒業式ができるかどうかも分からない状況でしたが、
先生方のおかげで1週間遅れで卒業式が行われました。

しかし、在校生の出席もなく規模を小さくしての式だったので
皆と写真を撮る時間もなく、あまり卒業した実感がありませんでした。

そんな不安な気持ちをもったまま高校生活はスタートしたものの、
まわりの友達にも恵まれて充実した毎日を過ごすことができました。

そして先日の3月1日、私は無事に高校を卒業することができました。

私の高校は私服で、卒業式が仮装大会といわれているほど派手で有名です。
友達はドレスや袴、中には舞妓さんの格好していて、私はお母さんのウェディングドレスを着ました。
私のドレス姿を見て、お母さんは、「産んでよかった」と言ってくれました。

中学のときは「卒業」というよりも「震災」という記憶のほうが強かったですが、
高校ではとても華やかで、本当にステキな卒業式をすることができました。

私は4月から東京の大学に行きます。
生命科学科に進学するので、将来は震災で被害にあった地域に貢献できるような研究をしてみたいです。

また、自分自身も実際に震災の被害にあって、暗くて恐い部屋のなかで流れるラジオの音、
唯一の情報を得る手段として、とてもラジオのありがたみを感じました。

また受験勉強でもラジオに励まされることが多くありました。
放送部に所属していたこともあり、将来はラジオなどメディア関係の仕事に就きたいなとも思っています。

どちらも違った職業ですが、将来は地元、宮城の復興を目指して、
自分なりに出来ることを一生懸命やっていこうと思います。


宮城県 18歳 女の子
ラジオネーム:のりたま\^^/