SCHOOL OF LOCK!
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私は青森県の太平洋側に住んでいます。震災の被害は他県よりは少なかったですが、実際に地面が隆起していたり、防波堤が壊れていたりしていたところなどを自分の目でみて、津波は恐ろしいなと思いました。私は福島第一原子力発電所の事故により、エネルギーに対しての関心が高まり、青森県主催の「高校生による海外エネルギー研修」という企画に参加することができました。

この研修でフランスとスウェーデンへ行き、原子力発電のことや海外のエネルギー事情、再生可能エネルギーのことなどを勉強でき、今の日本に必要なことがはっきりとわかりました。今の日本に必要なことは4つあります。

一つ目は「福島第一原子力発電所の事故について、正しい知識を知り、思いやりを持つこと」。
二つ目は「私たち未来ある世代が、今の日本に本当に必要なエネルギー源を考えること」。
三つ目は「原子力発電について、正しい知識を知り、それによって周りに流されない自分の意見を持つこと」。
そして最後、四つ目は「エネルギー事情に対する教育を促進し、勉強できる環境をつくること」です。

四つ目に関して、日本は世界の国々と比べて、エネルギー事情に対しての教育が遅れています。根拠はあります。それは、フランスで訪れた高校では、年に三回ほど、エネルギーに対しての発表会を開催したり、エネルギー関連施設の方をお呼びしてディスカッションしたりしています。皆さんは定期的にそのようなことをしたことがありますか? ある方もいると思いますが、少ないと思います。一つ目、二つ目、そして三つ目に関して、私からは今この場では何も言いません。なぜなら皆さん1人1人が自分の力で調べ、頭で考え、そして、心で感じて欲しいからです。私の意見に左右されて欲しくないので、あえて私は言いません。浅はかな知識だけで侮辱や罵声をネットに書いたり、メディアを通して伝えたりなどすることは、エネルギー関連施設で働いている方々や、福島第一原子力発電所の事故の被害者、そして、東日本大震災を経験した被災者に対して無礼だと思います。もし、自分の力で調べ、正しい知識得て、自分の意見を持つことができ、何か質問等ありましたら、答えれる範囲は限られていますが、全力で答えさせていただきます。

長くなりましたが、私は東日本大震災を経験し、福島第一原子力発電所の事故をきっかけにエネルギーということに関心を持ち、勉強してきました。エネルギーは私達にとって一番大事なものだと言ってもいいと思います。皆さんも私の文章を読んで、少しでも何か感じてくださったら嬉しいです。そして、震災前の街並みを取り戻したり、新しい街並みを作ったり、被災者の方々が全員笑顔で前向きになり、一歩踏み出せる日を私は願い、応援していきます。

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