SCHOOL OF LOCK! presents STAY HOME ROCK FES.

SCHOOL OF LOCK!

特別番組を職員のジェーンが解説!


4月22日は、アースデー!つまり“地球のことを考えて行動する日”!!

JFN系列全国38のFMラジオ局は、毎年この日に、アースデーをテーマにした番組をお届けしています。そして今回はなんと!この特別番組をSCHOOL OF LOCK!が担当することになりました。

それが・・・!JFN EARTH DAY SPECIAL PROGRAM SCHOOL OF LOCK! presents STAY HOME ROCK FES.

(↑英語たくさん!笑)

とにかくこの日は、さかた校長&こもり教頭が生徒のみんなと一緒に“良い未来”のイメージだけをしていく2時間!「どんな未来を生きたいか。」「どんな未来にしたいか。」をみんなに聞いていきました。

フィリピンの刑務所を取材したり、スラム街の現状を見てきたという 生徒RN:ろうそくには「誰も置き去りにしない社会をつくります!」と、未来の夢を教えてもらい、同じくフィリピンのスラム街で見た“せざるを得ない売春”によって広がっているHIV感染に苦む女の子達を減らしたいという、生徒RN:バンビーには「環境や家計に左右されない当たり前の日常を広げていきたい」という話を聞かせてもらいました。

その他に「助産師さんになって不安な妊婦さんに安心を与えたい」というRN:めろんぱんや、海外で栄養士として活躍している(今は日本で、コロナウイルスのPCR検査を安全に検査するための検査場を作っている)太田旭さんにもこの先の未来の話や今の現状について話を伺いました。

そして、10代のアーティストを代表して SULLIVAN's FUN CLUBのヨシダレオくんと、クジラ夜の街の宮崎一晴くんにも電話!バンドとしての今の話や、コロナでライブが出来ないことについて。この先の未来の話をしていきました。

電話ではたくさんの生徒のみんなとお話をしていったけど、この日は10代のアーティストのみんなからもコメントをもらい、この番組のために作ってくれた曲や、この状況だからこそ作った曲についてなども聞かせてもらいました。( ˘ω˘ )

この日オンエアしたアーティストの楽曲はYouTubeやTwitterにUPされているので、気になる生徒はぜひチェックしてみてほしい!どれも最高でカッコいい作品ばかりだぞ!!





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この後記の放送を聴く

聴取期限 2020年4月29日(水)PM 06:59 まで

『JFN EARTH DAY SPECIAL PROGRAM SCHOOL OF LOCK! presents STAY HOME ROCK FES.』



こもり教頭 「2020年4月22日水曜日、夜の7時になりました」
     
さかた校長「ここから2時間は、希望の話だけをしよう」

さかた校長「明日のことを考える」

こもり教頭「また会える日のことを考える」

さかた校長「地球のことを考える」

こもり教頭「行きたい未来を考える」

さかた校長「家にいたって僕たちはいっしょにいられる。夢を見られる」

こもり教頭「音を鳴らせる」

さかた校長「そう僕たちは、この世界を…」

さかた校長「2020年4月22日、今日を新たな、始まりの1日にしよう!!!


さかた校長「ここからの時間は、TOKYO FMをキーステーションに、JFN全国38局をネットして、生放送でお届けします。
『JFN EARTH DAY SPECIAL PROGRAM SCHOOL OF LOCK! presents STAY HOME ROCK FES.』
パーソナリティーを担当させていただくのは、毎週 月曜日から金曜日、夜10時に開校する“ラジオの中の学校”、SCHOOL OF LOCK!の校長を務めております、さかたと…」

こもり教頭「同じく、SCHOOL OF LOCK!で、教頭を担当させていただいております、こもりです!」

さかた校長「僕たちのことを全然知らない方がほとんどだと思いますので、最初にお伝えしておきます!
……特にわたくし、不慣れでございます!!」

こもり教頭「あれ? さかた校長、ラジオ歴どれぐらいなんでしたっけ?」

さかた校長「本日で16日目となります!」

こもり教頭「放送部以下のキャリアということで」

さかた校長「これは、すいません、ホントに。これはちょっと大抜擢だと思います!」

こもり教頭「まさかの大抜擢ですが、正直、今どんな気持ちですか?」

さかた校長「いや、もう、うまくやろうとしてもね、絶対にうまくできないのはわかっているので、“この時代を生きる、今を生きる若者代表”として、全身全霊で、今日は2時間、ぶつからせて頂きたいと思います!」

こもり教頭「そして、そんな中、コロナウイルス感染拡大防止のため、今日、僕たちは、放送局のスタジオではない、別々の場所からお届けしています」

さかた校長「そうなんですよ〜、今日ぐらいは一緒にいたかったよ、教頭〜!」

こもり教頭「いや、でも、一緒にいますよ! 
気持ちがひとつならば、そこでいっしょにいるっていうのと変わりないですから」

さかた校長「聞きましたか、みなさん。僕たちは今、ひとつです!」

こもり教頭「ただ、校長、最後まで、気を引き締めてお願いしますよ」

さかた校長「気を引き締めてね、全身全霊で、ぶつかりたいと思います」

今日、4月22日は、アースデー。“地球のことを考えて行動する日”。
JFN系列全国38のFMラジオ局は、毎年この日に、アースデーをテーマにした番組をお届けしています。

“地球のことを考える”といえば、最近は「SDGs(エスディージーズ)」という言葉がよく使われています。
「SDGs(エスディージーズ)」。
これは、「Sustainable Development Goals」の略。
“持続可能な開発目標”という意味です。

2015年9月、国連で開かれたサミットの中で、世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標。
具体的に、「17の目標」が掲げられています。

たとえば…
「貧困をなくそう」
「飢餓をゼロに」
「すべての人に健康と福祉を」
「ジェンダー平等を実現しよう」
「安全な水とトイレを世界中に」
「人や国の不平等をなくそう」
「平和と公正をすべての人に」


さかた校長「まさに今、めちゃくちゃ大事なことだね」

こもり教頭「はい。今、世界中が新型コロナウイルスの影響を大きく受けていて。
国によって状況は全く違いますが、貧困が問題となっていた国は、さらに深刻な状態に。
国同士の間だけではなく、一つの国の中でも、大きな格差が生まれつつあります。
世界はつながっていて、だからこそ、みんなで立ち向かわないといけません」

さかた校長「じゃあ、どうするか。今日はこれから2時間、みなさんと一緒に、いい未来のイメージだけをしたいと思っています。
どんな未来を生きたいか。どんな未来にしたいか」

こもり教頭「特に今日は、10代みんなの話を聞かせてほしいんですよね」

さかた校長「そう! 今日はそのために、ラジオ歴16日の俺が抜擢されています!」

こもり教頭「10代の声を受け止めていきます!」

さかた校長「10代のみんな! 難しいことは考えなくていい!
今夜は、君が未来で何をしていたいかをぜひ教えてほしい!
『今のコロナの状態が』とか、『これからの経済情勢が…』とか、そんなこと、どうでもいいんだよ。
たとえば…『なにがあろうと、いつか10万人を集めてLIVEをする』」

こもり教頭「そう! こういうのが聞きたい!」

さかた校長「『今回の騒ぎを見て、最強の医者になると決めました!』」

こもり教頭「頼もしい!」

さかた校長「もっとね、ぜんぜん近い未来の話でもいい!
『学校が再開したら、あの子に好きだと伝える』」

こもり教頭「めちゃくちゃいい! 会える日だけを楽しみに生きていける」

さかた校長「これからの地球、これからの世界をつくるのは10代のみんな!
だから、大げさでもなんでもなく、君の未来が、地球の未来です!」

こもり教頭「みんなの理想の未来の話、待っています!」


さかた校長「それじゃあ、早速始めよう! …もしもし!?」

さかた校長「SCHOOL OF LOCK!校長のさかたです!」

こもり教頭「教頭のこもりです!」

さかた校長「名前を教えてくれ!」

ヨシダレオ「 SULLIVAN's FUN CLUBのボーカル・ギター ヨシダレオです!

さかた校長「きましたー! はじめまして! ありがとうレオ君!」

こもり教頭「はじめましてー! ありがとうございます」

ヨシダレオ「お願いします!」

こもり教頭「こういうふうに、直接お話させて頂くのは初めてですが、SULLIVAN's FUN CLUBは、僕たちSCHOOL OF LOCK!が毎年開催している10代だけが参加できる夏フェス、『マイナビ未確認フェスティバル2019』で、去年、3101組の中からグランプリになった、北海道の4ピースバンドです! よろしくお願いしまーす!」

ヨシダレオ「お願いします!」

こもり教頭「最近は、日々変わる状況のなかですが、毎日、どう過ごしている?」

ヨシダレオ「今、僕は、メンバーとも会えてない状況でして。
なので練習とかも出来てない状態なんですね。
だから一生懸命、僕が今、曲を書いています」

さかた校長「レオ君が、基本、作詞作曲されているんですね?」

ヨシダレオ「そうですね、僕が全部担当している感じです。
僕が曲を作って、データで送ったり」

さかた校長「でもやっぱりみんなと会って、ライブなり練習なりしたいよね?」

ヨシダレオ「そうですね。やっぱりいっしょに音を出すのが気持ちいいですからね」

こもり教頭「メンバー同士でお互い支え合う言葉とかあります?」

ヨシダレオ「先日、Zoomで顔を見た時、嬉しかったですね。やっぱり安心できて、嬉しかったです」

こもり教頭「メンバーとぜんぜん会えてないってことだけど、コロナの影響とかって、出てるんですか?」

ヨシダレオ「僕らが、お客さんをいれてライブをしたのが2月末。
そこから、配信のために1回無観客ライブをして以来、ほぼ1ヶ月半くらい、音が出せていない状況ですね」

さかた校長「家ではギター弾いたりしているの?」

ヨシダレオ「そうですね、ギターを弾いたり、パソコンで曲を作ったり…」

こもり教頭「家にいる時間が多くなっていると思いますが、今どんなこと考えてます?」

ヨシダレオ「最初はちょっと慣れない生活だったりとか、つまらないな、暇だなっていうこともあるんですけど、ネガティブになっていても仕方ないので、未来に向けて、これからバンドの未来だったり、お客さんをいれてライブする未来だったりのためにも、今は、曲を作って、進化しようって気持ちになっています」

こもり教頭「じゃあ、今は、バンバン曲作って、メンバーに送って、そこでメンバーとコミュニケーション、とりあってる感じだ」

ヨシダレオ「そうですね」

さかた校長「今日は10代のみんなに“理想の未来”を聞かせてもらってるんだけど、レオ君の“理想の未来”は、なんだろう?」

ヨシダレオ「やっぱり、お客さんと距離を近くして、ライブハウスで会うっていうのも、もちろん理想の未来なんですけど、より、音楽っていう文化だったり、ライブハウスっていう文化のスペースであったりというのが、日本で発展していけばいいなと、僕は思っています」

こもり教頭「“発展”っていうのは、そういう場所が増えていくっていうのが嬉しいのかな?」

ヨシダレオ「今回、良くも悪くも、ライブハウスのいい点、悪い点っていうのが、いっぱい見えてきて。
音楽をやるほうとしては、その場所(ライブハウス)が、そういうふうに言われてしまうのが辛い部分がありました。
なので、これからは、もっと大衆的にいろんなことを発信して、みんなに知ってもらうみたいなことができたらなと思いました」

さかた校長「レオ君は、理想の一番、大きいところっていうのはあるの?」

ヨシダレオ「やっぱり武道館は、立ってみたいなと思っています。気持ちよさそうなので」

こもり教頭「今のその言葉が、言霊となって未来を作っていくってこともあるから、がんばってほしいと思います。
じゃあ今から、SULLIVAN's FUN CLUBの曲を聴かせてもらいたいんだけど、これはどういった曲かな?」

ヨシダレオ「『YOU & I in the Rotterdam』という曲なんですが、この曲は、2018年にリリースした2枚目のミニアルバムの曲です。
元のミニアルバムは手に入らなくなってしまったんですけど、またアップデートして、今回、この状況を受けて、新しくトラックを作り直して、新しい状態で公開したらどうなるだろうと。
それが、すごくメンバーに好評で、“せっかくだからMVも撮っちゃおう”ってことになって。
発案から公開まで3日間で、仕上げた作品です」

こもり教頭「すごいね〜!」

さかた校長「あのね、レオ君、俺もうね、30回は見たね、MV、実は」

ヨシダレオ「ありがとうございますっ! うれしいっす」

さかた校長「他のライブ映像も。俺ね、パンクロックが大好き過ぎて、たぶんレオ君が好きなバンドの人たちも、俺、全員好きなんだよな」

ヨシダレオ「そうすよね? 僕もそんな気がしていました」

さかた校長「俺、銀杏BOYSの武道館も2年連続で見に行ってる」

ヨシダレオ「あ、俺も行ってます! 会ってるかもしれないっすね?」

さかた校長「あ、いた? あそこに!? マジかよ〜!」

こもり教頭「同じ空間、共有してるじゃないすか?」

さかた校長「だから俺、一発で、ソウルが伝わった。
このMVも素晴らしかった。衝動と楽しさが、すごく4人から伝わってきて。
いっしょの場所にいないのに、バンバン伝わってさ」

ヨシダレオ「いや〜嬉しいです。ありがとうございます」

さかた校長「じゃあ、最後、レオ君からみんなに一言、もらってもいいかな?」

ヨシダレオ「はい。今は大変な、誰も経験したことがないような状況で、ストレスだったり、イヤな気持ちだったり、そういうのに支配されちゃうと思うんですけど、今は、グッと耐えて、そのため込んだもの、またライブハウスで、“ずどん!”と、僕らに見せて下さい。
僕らもいいもの見せたいと思っています、ライブにきてね!」


♪ YOU & I in the Rotterdam / SULLIVAN's FUN CLUB


さかた校長「このね、MVもぜひみんなに観てほしい。
すごいんだよ、4人が別々の場所にいるのに、ひとつになっているような、すごい魂とパワーを感じる。
ほかにも、『PINK YELLOW BLUEZ』とか『17才』とか、めちゃくちゃいい曲がたくさんあるんで、観てほしいと思います」

こもり教頭「この2時間は、こんな感じで、10代ミュージシャンの、特別な音源をどんどんオンエアしていきます!」

さかた校長「今夜はいろんな10代の、“理想の未来”の話を聞かせてもらいます!」

こもり教頭「メッセージ、たくさん届いてるんですが…。
これ、気になりました」


私の理想の未来は“誰も置き去りにしない”暖かな社会を作ることです。
私は今まで世界から取り残された人々の声をすくうため、
フィリピンの刑務所で取材をしたり、地元の高校生とライブを開いたり、
インドでスラムに住む子どもたちと、ファッションショーをしたりしてきました。
そんな中で感じたことは、人が本当に辛いのは“社会から目を背けられている”と
感じたときだということです。
全ての人が些細な幸せを感じられる未来を作るのに必要なのは、
“誰も置き去りにしない”というひとりひとりの強く優しい意思。
そんな社会の雰囲気を作るため、経済的格差を無くすための経済学者と純粋な目で
社会を見つめ続けるジャーナリストを両立させ、世界に明かりを灯す人になります。
ろうそく
女性/17歳/長崎県


さかた校長「めちゃくちゃスゴイな!」

こもり教頭「やー、すごいですね。17才で」

さかた校長「17才で、もうこれだけ、具体的に自分のやりたいことがハッキリしていて、道筋をたてられているということが。すごいな」

こもり教頭「もう文章から、その行動力と、思いの強さみたいのを感じますね」

さかた校長「感じますね、では、いろいろ聞いていきましょうか」

ろうそく 長崎県 17歳 女性

こもり教頭「今、メッセージを読ませてもらったんだけど、ろうそくは、海外でいろんなことをやってきたってことなんだけど、これはどういうきっかけで、始まったことなんだろう?」

ろうそく「きっかけは、ユニセフのチラシとかポスターとかあると思うんですけど、そういうのを見て、“私が今、こうして生きられているのは、当たり前じゃないな”って気づいたのが最初です」

もし、誕生する場所を決める、神様のクジがあったとしたら、
自分は、アメリカの大富豪の娘だったかもしれないし、
存在しているだけで野良犬のように邪魔に扱われるストリートチルドレンや、
途上国の子供たちだったかもしれない。
そう思ったら、幸せを感じられてない人たちのためになにか。と、思うようになったそう。

さかた校長「ろうそくが、そういうふに考え出したのは、何歳ぐらいの時なの?」

ろうそく「考え出したのは、小学校2年生ぐらいの時に、使命感みたいなのは感じて。
いろいろ調べだしたのは、中学2年生のころです」

こもり教頭「中学2年生の時に、なにかのプログラムみたいのがあったの?」

ろうそく「県が主宰している海外プログラムに参加させてもらって、スイスの国連本部へ行かせてもらいました。
そこで、世界がどういうふうに、そういう人たちを支援しているかっていうことを学びました」

こもり教頭「他にもいろんなことをしてきているけど、“フィリピンの刑務所で取材”
って?」

ろうそく「それは中学3年生の時なんですけど、『国境なき子どもたち』っていう団体が、12歳から17歳までの子どもたちを途上国に派遣して、“子どもレポーター”のような形で、自分の声で、途上国の子どもたちにインタビューをする企画があって、それに行かせてもらいました。
フィリピンのスラムとか刑務所のなかに住んでいる子どもたちに、インタビューをする機会を頂きました」

さかた校長「すごい経験をさせてもらったね? 実際、目の当たりにしてどうだった?」

スラム街の子どもたちが、日本みたいな裕福な国から来た人間に、「どうしてここにいるの?」なんて聞かれたら、とても傷つくのではないか? と、最初はとても怖かったというRN ろうそく。
ところが実際は、笑顔で、友達のように接してくれたとのこと。

ろうそく「ああ、なんだ、私たちとなんら変わりないなって、思ったのが、とても印象的でした」

さかた校長「最近は、どんなことを考えている?」

ろうそく「コロナの情勢が、もともとギリギリの状態で生きてきた方を浮き彫りにしているなって思っています。
例えば、スマホが家にない中高生もいると思うんですけど、そういう貧困のなかにある子どもたちは、オンライン授業が受けられない」

こもり教頭「これからの夢は?」

ろうそく「夢は、“心の壁”を打ち破れる人間になりたい。
フィリピンで学んだこととか、私はインドに1年行っていたんですけど、インドで学んだ事を(日本に戻ってきて)みんなに話しても、“ああ、かわいそうだね。だけど別世界や異次元のような気がしてよく分からない”ということを感想として持たれているなぁと思っていて、そういう心の距離や壁みたいな物を、打ち破れる人になりたいと思ってます」

長崎の田舎のほうに住んでいて、公立高校に通っている、RN ろうそく。
そんな自分の活動を見てもらって、“あんな普通な感じの人でも、ああいうことできるんだ。俺にだってできるわ〜”と思ってもらえれば嬉しい。
“できない”という壁も打ち破れる人になりたいとのこと。

さかた校長「きっとできるよ。思いが強いもの!
じゃあ、最後にもう一度、ろうそくの“理想の未来”を教えてくれ!」

ろうそく「私の理想の未来は、“誰も置き去りにしない社会”です。
こういう緊急事態だからこそ、自分のことばかりじゃなく、困っている人がいないかなって、他人にも心を配る気持ちを持ってほしい。
地球をもっと優しい場所にできたらいいなっていうふうに思っています



♪ 平行線 / インナージャーニー


こもり教頭「今聴いてもらったのも、全員10代のバンドインナージャーニー
僕たちSCHOOL OF LOCK!が毎年開催している10代だけが参加できる夏フェス『マイナビ未確認フェスティバル2019』で、去年、3101組の中の8組に選ばれたファイナリスト、カモシタサラちゃんが今やっているバンドです!
カモシタサラちゃんからメッセージも届いています!」

カモシタサラ『去年の11月メンバーとレコーディングしたものです。
もう少ししたらCDリリースされるはずだったのですが、今なにもできない状況で、先行公開みたいな感じになってしまうのですが大丈夫でしょうか?』

さかた校長「俺たち的にはぜんぜん大丈夫!
ただごめん、他の事情? 大人の事情は俺たちは、よくわからんから(笑)」

こもり教頭「メッセージの続き!」

カモシタサラ『今どこにも行けずにモヤモヤとしている人が多いと思うのですが、
せめて歌の中だけでは、いろんな場所に行けたらいいなという想いを込めてこの曲を選びました。
今だからこそ言いたいこと!
本当にみんなの命や生活のことを大切にしてくれるのは誰なのか、自分でたくさん考えてほしい。
それと今回わかったと思うけれど、自分の命の預け先を選ぶのが選挙だということを忘れないでほしいです。
声をあげたら、少しずつかもしれないけれど変えていけるはず。
みんなの大好きな音楽がこれからも聴き続けられるように、
またライブハウスで大きな音で鳴らせるように、
今はたくさん寝て食べて、元気に過ごしていてください。
困っていることがあったら周りを頼っても良いです。
自分と他人を大切にすることを忘れないでね』

さかた校長「素晴らしいね。やっぱり大人の俺たちが言うのと違って、10代の子からのメッセージだからこそ、届くと思う。
カモシタサラちゃんの曲は、どれもみんな心地いい曲でね。すごいやわらかい歌でね、お風呂につかっているような、気持ちが穏やかになる曲なんで、みんなもぜひぜひ聴いてほしいと思います」


生徒からもいろんなメッセージが届いている!


私の夢は臨床検査技師になることです。コロナのPCR検査をしている臨床検査技師さんを見て、改めてカッコイイと思い、自分もこうなりたいと強く思えるようになりました。
臨床検査技師になって、検体の取り違えなどで苦しむ人をゼロにする。
ヴィータ女の子
女性/17歳/東京都


さかた校長「冒頭でも話したけど、地球のことを考えるといえば、最近は『SDGs(エスディージーズ)』という言葉がよく使われています」

こもり教頭「『Sustainable Development Goals』の略。
持続可能な開発目標という意味で、具体的には『17の目標』が掲げられています」

さかた校長「この中にはたとえば、『貧困をなくそう』『飢餓をゼロに』『すべての人に健康と福祉を』『人や国の不平等をなくそう』『平和と公正をすべての人に』なんていうのがあるんだけど…。
実際にね、こういうことに、どうやって取り組めばいいのかっていうね」

こもり教頭「本当に、いろんなやり方があるんでしょうけど、パッとはイメージしづらいですよね」

さかた校長「そこで今夜はここで、こういった活動を実践している方に、話を聞いてみたいと思います。
話を聞かせてもらうのは太田旭さんって方なんだけど…」

太田旭先生のプロフィールを簡単にご紹介!

2012年より、JICAの青年海外協力隊栄養士として中米グアテマラへの渡航。
国内外で栄養教育従事者を対象に教育実習プログラムの開発・運営を行う傍ら、2018年より国内で子育て支援を行う団体“オルスタ”を立ち上げ、2019年に法人化。
現在はフリーランスの国際栄養士として、アフリカ・アジア・中南米での、妊産婦・子ども・生活習慣病の包括的改善事業、国内外のソーシャルビジネス、企業の海外進出支援を行っていらっしゃいます!

さかた校長「ちょっと教頭。俺にもわかるように説明してもらってもいい?」

こもり教頭「すごくわかりやすく言うと、ホントに、すごい人です!」

さかた校長「 間違いない。直接話を聞いてみよう! もしもし?」

太田先生「初めまして、国際栄養士の太田旭です」

こもり教頭「改めまして、これまで、どんな活動をされてきたんですか?」

太田先生「元々は、地元の宮城県で、病院や保育園などで栄養士をしていました。
2012年から、青年海外協力隊での活動をきっかけに、国際栄養の道に入りました。
中南米、アフリカ、アジアなどに出向き、国際栄養士の仕事をしてきました」

さかた校長「すごいなあ〜!」

太田先生「いや〜ハードル上がって、どうしたらいいかわからないんですけど(笑)」

さかた校長「いやいやいや、気兼ねなく答えて頂いてかまいませんので!」

こもり教頭「僕もプロフィール読ませて頂いていて、こんなに漢字が続くのが久々だったんで、間違えていたらどうしようかな〜って(笑)
そういって頂けると嬉しいんですけど、今は、具体的には、どういったお仕事をされているんですか?」

太田先生「国際栄養は、栄養改善するためにはなんでも尽くす、みたいな感じで、栄養以外のこともやったりするんです。
ここ3年くらいは、若手の育成とか、人材育成にも力を入れています。
栄養のプロだけじゃ、栄養改善って、なかなか進められないなあって、若い仲間を増やしてやっていきたいなって思いまして」

こもり教頭「コロナの関係で、海外とか最近は行けないんですよね?」

太田先生「海外出張がぜんぶなくなって。
本当だったら、今、バングラディッシュにいるはずだったんですけど。
でも、日本でも出来ることはいっぱいあるな〜と思って、今は、テント会社と連携してコロナのPCR検査場作りをしています。
私は衛生マニュアルを作る担当です。マニュアルが出来れば、海外にも展開できるので、アフリカの仲間が大変になったとき、『コレ、やってみて』って、言えるかなと思って。そういう思いでやってます」

さかた校長「こういうことを聞いて、“あ、世界ってこういうふうにまわっている”って。
太田さんの、その“細かい仕事で世界がうまくまわっている”って、そういうことなんだって、改めて感激しています」

こもり教頭「先ほど若手育成を、というお話がありましたけど、今後、どんな10代を待っていますか?」

太田先生「栄養改善を出来る人たちは、ぜんぜん栄養士じゃなくていいと思っていて。
栄養士などの資格がなくても、出来ることは絶対あるから、“やる”って決められる子、決めて踏み出せる子、それだけでぜんぜん良いと思って。
自分の好きなことってなんだっけとか、得意なこと、興味のあることでも、“やってみる!”って思える子たちといっしょに、協力しあってやっていけたらと思っています。
“踏み出せる子募集”って思っています」

さかた校長「やりたいことを具現化していくって難しいですから、思いが強くないとね。
太田旭さん、ぜひ、今、聞いている大勢の10代にメッセージがあれば」

太田先生「冒頭で“スゴイ仕事”って言われて、どうしようって感じでしたが、私自身は、ぜんぜんみんなと変わらないと思っていて。
“これだ!”っていう確信もないし、“できる!”っていう感じもなくて、ただ“やってみよう、よしやろう!”って思いだけでやってきたら、こうなったっていうだけで。
なので、絶対に、みんなにもできることがあるし、おうちにいてもできることがあるし、形にはならなくても、考えることで進むこともあるから。
“絶対出来ることあるからね、みんな踏み出してきな”って言いたいです」

さかた校長「ありがとうございました!」


♪ かくめい / ひかりのなかに


こもり教頭「国際栄養士、太田旭さん、電話でお話を聞かせて頂きました。
今、PCR検査場の衛生マニュアルを作っているという話もありました。
正直、僕たち、“PCR検査場などは今、どうなっているのか”とか、実態をつかめてないところもあります。
でも、こういうふうに直接現場でやられている方のお話を聞くことで、大勢の人が、今、動いているんだなって実感できましたね」

さかた校長「小さいことだとしても、それが世界をまわす、役に立つってことだよね。
太田さんも、最初は“やってみよう”ってその気持ちだけで、気づいたら、今、こういう場にいたっていう。
みんなも、今、思っている、瞬間瞬間の気持ちっていうのが、大事だと思うから。
それをね、強く思って、一歩踏み出して。そして、もっとたくさんのことを想像してほしいなと思います」


さかた校長「地球の未来は、10代の未来!
今夜はいろんな10代の、“理想の未来”の話を聞かせてもらいます!
そして今夜は、いろんな10代に、この日のために用意してもらった音源をオンエアしているんだけども、続いては… さなり !」

こもり教頭「さなりは中学2年生の時からオリジナル音源の制作を初めて、SKY-HI先生のプロデュース曲でデビュー。現在、17歳です」

さかた校長「そんなさなりは、最近、どんな毎日過ごしてんの?」

さなり『みなさん、こんばんは、さなりです。
僕はずっと音楽作って、ゲームしてみたいな生活です、ずっともう。
もう3年前くらいからかな。
中学2年生ぐらいのころなんですけど、そのとき、ずっとひきこもっていて、今とまったく同じ生活を1年間ぐらいしていたんですよ。
中学校卒業するぐらいまで。
自分の理想の未来についてということなんですけど、“理想の未来”というテーマにして、曲を書きました。
僕の理想の未来は、なにかというと、ヒット曲を出すとか、武道館に立つとか、アーティストとしての成功をつかむ、っていう夢があるので。
書いた曲もそういうテーマにしたんで。
コレ、4月21日、僕のコメント録ってるんですけど、曲、ちょうどさっき出来たんですよね。
だから、作ったヤツが、明日、ラジオで流れるっていう、すごい新鮮なんですよね。
楽しみにしています。
その僕の理想の未来を書いた曲を、聴いて下さい。
さなりで、「Future」』


♪ Future(short ver.)   /  さなり


さかた校長「さなり君、“もともとひきこもってたんで、余裕っす”みたいな、ポジティブにとらえていて」

こもり教頭「昨日できた曲が、こうして今、みなさんに届いているってことが、すごいなって思います」


♪ My Heartbeat (Belongs To You)  /  NABOWA 


さかた校長「今日、4月22日は、アースデー。“地球のことを考えて行動する日”。
JFN系列 全国38のFMラジオ局は、毎年この日に、アースデーをテーマにした番組をお届けしてきました」

こもり教頭「今日はみなさんと一緒に、いい未来のイメージだけをしたいと思っています。どんな未来を生きたいか。どんな未来にしたいか」

さかた校長「そして、特に今日は、10代のみんなの話を聞かせてほしい。
地球の未来は、10代の未来!
いろんな10代の、“理想の未来”の話を聞かせてもらっています!」


私の理想の未来は、まず、来年の春、志望大学に入学していること。
入学したら、ファッションのゼミに入ること。たくさんダンスをすること。
海外にファッションやダンスの勉強をするために、留学も行きたいし、
お気に入りの雑誌のバイトもしたい。
「あつまれどうぶつの森」もやりたいし、「鬼滅の」刃も読みたいし、
教頭のライブも行きたい。
そして卒業したら、お気に入りの雑誌の編集者になる。
そして経験を積んで海外の雑誌の編集者になる、あわよくば編集長にもなりたい。
パリコレにも行く。
ファッションを通じてたくさんの人をキラキラした気持ちにしたい。
オクラボバミキサー
女性/17歳/神奈川県


さかた校長「夢がもりもり、もう!」

こもり教頭「いいです! こういう“やりたい”だけでも活力じゃないですか」

さかた校長「これを機にね、1回、自分のやりたことを書きだして、どんどんいろんな夢を持とう!」


私は今月18歳になりました。選挙権を持てる年齢になったともいえます。
私の夢は、日本での同性婚を認め、
性別や学歴に関係なく仕事ができる会社を作ることです。
私には、LGBTに当てはまる友人がいます。
そんな友人の話を聞くなかで、誰にも話せずに苦しんでいる人がいることを改めて実感し、
やはり同性婚を認める法律があればいいのにな、と思いました。
なかなか難しいことだとは思いますが、いつかこの夢を叶えたいです。
かとせん
女性/18歳/宮城県


さかた校長「その友人は、かとせんのことを信頼しているから話してくれていると思う」

こもり教頭「かとせんが思うように、今の世の中って、すごくボーダーレスな時代で、自分のやりたいことだったり、理想の自分みたいなものって、すごい広がってきてると思うんです。
“友人にLGBTに当てはまる人がいます”って書いてくれましたが、そういうふうに、いろんな角度ではありますけど、いろんな人が、意識していくことで変わっていく未来もあるんじゃないかなと思います。
18歳になってすぐ思っている、10代の声を直接聞くと、改めて、そんなふうに思いましたね」

さかた校長「友人も、すごくその気持ちも嬉しいだろうね。大切にしていっていいと思う」

こもり教頭「10代の話を聞いてますが、熱いですね!」

さかた校長「いいですね。夢で、希望であふれている。すごく良いことだと思う。
さて、そして今夜は、いろんな10代に、この日のために用意してもらった特別な音源をオンエアしているんだけど、続いては…崎山蒼志!」

こもり教頭「2018年、AbemaTV『日村がゆく』の高校生フォークソングGPで大きな話題になった、高校3年生のシンガーソングライター!
実は、13歳の時に、僕たちが主宰する未確認フェスティバルにも、バンドとして出場してくれていました!」

さかた校長「崎山蒼志も、コロナウイルスの影響で、自分のLIVEがいくつもできなくなってしまっている状態。
そんな中、最近はどんなこと考えてるんだろう…?」

崎山蒼志『みなさんこんばんは。崎山蒼志です。
最近は自宅で、音楽を聴いたり、音楽を作ったり、本を読んだり、高校の課題をしたりしています。
自分の理想の未来についてということで。
僕の理想の未来は、自分の表現とか考えとかを突き詰めて、
人生経験も経て、より多くのものを吸収して、自分にしかできない、
圧倒的な表現を作り出して、それを多くの人に、見てもらうことです。
今回、聴いて頂く曲は、先月の27日に作りました。
いつも歌をギターで作るときのスタイルがあって、ギターを持って、歌詞と曲を同時に書いていくっていう方法で作りました。
最近、いろいろあるなかで、僕もいろんなこと思うんですけど、
それだけじゃなくて、けっこー普遍的に言えるんだとこの曲について思っています。
そんな思いで書きました。
それではお聴き下さい。崎山蒼志で「回転」』


♪ 回転 / 崎山蒼志


さかた校長「僕なりの解釈なんですけど、冒頭“どうしようもないことが”から始まって、このコロナのこと状況のことだと思うんだよ。崎山君なりの。
サビの“祈りは届くよ、季節は〜”のところで、このどうしようもないなかの、静かな怒りのなかの、強い決意みたいなものを、とても感じて、熱くなりましたね」



世界の医療を支えられる看護師になって多くの人を救いたい。
毛玉の付いたジャージ
女性/17歳/埼玉



私は将来助産師になりたいと思っています。
お母さん、生まれてくる赤ちゃんに心から寄り添える、
そしてどんなお産にでも対応できる頼れる助産師になりたいです。
命が生まれてくるのは奇跡、その奇跡の現場に居られる仕事って
なかなかないと思います。そのような仕事につける未来を夢見ています。
めろんぱん
女性/18歳/埼玉県


めろんぱん 埼玉県 18歳 女性

さかた校長「めろんぱん、大学1年生! おめでとう!」

こもり教頭「なんで助産師さんになりたいと思ったの?」

めろんぱん「私は、最初、看護師を目指していたんですけど、『コウノドリ』というドラマを見て、命が生まれてくることは、本当に奇跡で、そして、その奇跡のそばでできる助産師という仕事は、本当に素晴らしいと思って、すごく惹かれて、助産師を目指すようになりました」

さかた校長「命の始まりだもんな〜」

命が誕生し、「ありがとう」と言われることで、自分も相手も幸せになれる。
そんな素晴らしい仕事がしたいと思ったRN めろんぱん。実は…。

こもり教頭「なんか、高校の時に貴重な体験したんだって?」

めろんぱん「高校2年生の時に、看護体験で、小児科に行って、私は一人っ子なので、いままで、赤ちゃんに触れたこともなくて。
小児科に行って初めて、赤ちゃんに触れたり、お風呂に入れるのを手伝ったりして、やっぱり映像とか、TVとかで見るのと、直接見たり触れたりするのはぜんぜん違いました。
直接触れたことで、助産師になりたいという気持ちが強くなりました」

さかた校長「赤ちゃんって、手とか足とか、めちゃくちゃ小さいじゃん。
そんな小さくても、必死で生きているんだって思うとさ、強烈に感じるよな、命を」

めろんぱん「ええ、『もう〜〜生きてるーー!』みたいな」

こもり教頭「ということは、看護学科に入ったんだよね? 最近はどんな毎日を過ごしてるの?」

めろんぱん「大学からは、あんまり課題とかが出てなくて。なので、自主的に、生物とかの資料とかを見たりとかしています。
“こういうの買ったほうがいいよ”っていうのがあって、それを自分で買って、少しずつなんですけど、勉強しているところです」

さかた校長「いや、偉いよ。ちゃんと自分で勉強してって」

こもり教頭「助産師の資格を取るのってすごく大変だと思うんだけど、今は、そこに向けてって感じなのかな?」

めろんぱん「看護学科のなかでも、上位の成績の人が、助産師の勉強を受けられるので」

さかた校長「厳しいんだな〜!」

こもり教頭「今、医療に携わっている方だったり、医療現場が、昼夜問わず、必要な方に向き合いながら、すごく大変な日々を送っているっていうのを、ニュースで見たりしているんだけど。
そういう現場を見ても、医療で誰かの役に立ちたいって夢は変わらない?」

めろんぱん「はい、そうですね」

さかた校長「では、最後に改めて、めろんぱんの理想の未来、聞かせて下さい!」

めろんぱん「私は将来、助産師になって、出産前や出産後、不安を抱えている妊婦さんに安心感を与えられるような人になりたいです!


♪ Too slow wind / 秋山璃月


こもり教頭「今聴いてもらったのは、未確認フェスティバルの一昨年のグランプリ、秋山璃月
当時はまだ17歳! 音楽を初めてまだ数ヶ月の状態!
璃月からもメッセージ届いています!」

秋山璃月『ラジオを通して、この時期に音楽を皆んなに聞かせられる機会くださって、ありがとうございます。
明るくなれるように音楽を選んで歌いました!』

さかた校長「今、みんなが聴いてくれているから。
秋山璃月君のいい声と独特の歌詞がさ、すごいほがらかで。天気のいい日に、窓辺で聴きたい」

こもり教頭「ギターのタッチが、力強いですよね。
アコースティックのはずなのに、カッティングの感じとかっていうのも、ドキドキしてくる感じで、明るくなりました!」


さかた校長「さあ、今夜は、いろんな10代に、この日のために用意してもらった、特別な音源をオンエアしているんだけど、ここで、さらにもう一曲!
続いては… 諭吉佳作/men!」

こもり教頭「僕たちSCHOOL OF LOCK!が毎年開催している、10代だけが参加できる夏フェス、『未確認フェスティバル』で、一昨年、審査員特別賞を受賞した諭吉佳作/men!
去年はでんぱ組に楽曲提供もしています!
ちなみにまだ、16歳! 本人からメッセージ、届いています」

諭吉佳作/men「根拠があったりなかったりすることに考え込んだり、不安感を持ったりと、頭を使うことが増えているような気がします。
今回の放送では、普段思い悩んでいる現実のことだけでなくて、これからの理想のことについても、同じくらい考えられたら良いなと思っています。
でも、少なくともわたしの曲を聴いている時間は、ぼーっと頭を休めていただけたらと思います。
わたしはいつも自宅で曲を作っています。今回もそうです』

さかた校長「諭吉佳作/men、SCHOOL OF LOCK!でも、崎山蒼志君とのコラボ曲、『むげん』も流させてもらって。天才肌というか」

こもり教頭「いいですよね〜、言葉のチョイスとか。
今のメッセージも、“根拠があったりなかったりすることに考え込んだり”ってトコとか。
確かに、今って、情報がたくさんあるなかで、どれを取捨選択するのかってところに感性をおいているとことか。
やっぱり16歳の感性って、改めてすごいなって思いましたね」

さかた校長「そんな諭吉佳作/menから届いた曲。
まだどこにも出していない、自宅で録音したラフ音源!
タイトルもまだ仮らしいんだけど…現時点でのタイトル。『外B』」


♪ 外B(仮) / 諭吉佳作/men


さかた校長「イントロから幻想的な感じで。
ホント、諭吉佳作/menでないと作れない音楽で。
ぼーっと頭を休めてって、本人も言ってたけど、頭で考えずに、感じてほしい音楽」

こもり教頭「僕も、ここはオフになって聴いて、ほがらか〜な気持ちにさせて頂きました」


こもり教頭「続いては、ちょっと長いメールをもらっているので、一部を読ませてもらいます」


私が、叶えたい未来は、フィリピンのスラム街においてせざるを得ない売春によって
広がっているHIV感染に苦しんでいる女の子達を減らすことです。
私は、初めて現地を訪れた際に、同世代の女の子達の売春と
それによって蔓延しているHIV感染に問題意識を持ちました。
バンビー
女性/18歳/愛知県


さかた校長「ん〜〜。同世代とはいえ、世界にはいろんな形あるから」

こもり教頭「番組の冒頭で紹介した、世界のリーダーが決めた17の目標とか、地域にある格差だったりとか、一歩違う角度で見てみたらあるんだってことを、バンビーは18歳の今の時点で感じているっていうことですね」

さかた校長「詳しく聞いてみよう! もしもし!」

バンビー 愛知県 18歳 女性

こもり教頭「18歳、大学1年生?」

バンビー「そうですね。今週からオンライン授業も始まって、大学1年生になりました」

校長&教頭「おめでとう!!」

こもり教頭「どういうきっかけでフィリピンのスラム街に行くことになったのかな?」

バンビー「高校1年生の時に、厳しい部活に入っていまして、部活漬けの毎日を送っていたんです。
そんなときに、たまたま講演会をしにきてくださった先生がいて、フィリピンでいろんな活動をしている方だったんです。
その先生の話を聞いた時、自分が、なんて狭い視野のなかで生きているんだっていうのを感じて、もっと広い視野を持って活動していきたいなと思い、フィリピンに行ったのが、きっかけです」

さかた校長「直観的に感じたわけか?」

バンビー「そうですね。“私も行きたい!”って思って、声をかけさせて頂きました」

さかた校長「その瞬間、瞬間の、感動だったり、気持ちだったり、衝動っていうのが、とっても大事なんだよね」

こもり教頭「実際にフィリピンに行ってみて、直接皆さんの生活を見て、どんなことを考えた? 何を見たときに、グッときた?」

バンビー「フィリピンのスラム街に初めて行くときに、ある程度、スラム街の状態を調べたり、TVで見るイメージを持っていたんですが、自分の目で見ると、映像で見るものとはぜんぜん違う“現実”というものにとても驚いて、自分自身の当たり前が当たり前じゃないことを認識させられました。
そして、日本で暮らせていることのありがたさを肌で感じました」

さかた校長「リアルさが違うよね」

こもり教頭「そうしたなかで、最近は、どんなことを考えているのかな?」

バンビー「コロナの状態で、みな同じ自粛という状況になって、逆に人とのつながりが持ちやすくなったように感じています」

こもり教頭「夢は?」

バンビー「フィリピンのスラム街の人たちがせざるを得ない売春を、止めたいというのが夢です」
      
こもり教頭「そのために、どんなことをしたいとか、イメージはある?」

バンビー「私が、今までスラム街で行ってきた活動としては、性教育活動と、売春以外の新たな職業として、“自転車タクシー”っていうのがあるんですけど、そこに今、問題を感じています。
自転車タクシーって、体格の差であったり、男女の差だったりで、やれる、やれないが決まっていてしまいます。
なので、もっと持続的な職業をと思い、今は、高度情報化に伴った、プログラミングなどの職業を、提供していきたいと思っています」

さかた校長「すごいな、めちゃめちゃ具体的に、きちんとイメージできている。できると思うよ!
じゃあ、最後に、バンビーの理想の未来を聞かせてほしい」

バンビー「スラム街といった、環境や経済の有無に惑わされずに、“当たり前の観点”という点から、可能性を広げていける社会を目指していきたいと思います


♪ 君が生きる街 / Karin.


こもり教頭「バンビーのメッセージ、ちょっとドキっとするとこ、正直あるじゃないですか。せざるを得ない売春とか。
でもそういう現実っていうのが世の中あって、家系だったり、環境だったり経済面でもしかすると理想の未来を諦めなきゃいけない、そんな現実を、バンビーが目の当たりにしたことが、今の彼女のパワーやエネルギーになっているんですよね」

さかた校長「バンビーが、自転車タクシーじゃダメだって、プログラミングの、技術を学んでいるっていうのも、一歩目が踏み出せたおかげで、どんどん広いほう、広いほう、大きいほうへ向かっていけてる。
この一歩目を踏み出せたバンビーが、素晴らしいですよね」


さかた校長「さあ、今夜は、いろんな10代に、この日のためだけに用意してもらった音源をオンエアしているんだけど、続いては… もしもし!?」 

宮崎一晴「クジラ夜の街 ギターボーカル 宮崎一晴です!」

こもり教頭「この間ね、SCHOOL OF LOCK!でも、楽曲をかけさせて頂きました。
クジラ夜の街はまだ結成して2年!
去年、ロッキング・オン主催の『RO JACK』オーディションで優勝!
その直後に『出れんの!?サマソニ!? 2019』オーディションから『SUMMER SONIC 2019』にも出演! まだ18歳です!」

さかた校長「宮崎君、学年的には?」

宮崎一晴「高校卒業したばかりですね」

こもり教頭「今日は、音源、届けてくれて本当にありがとうございます。
コロナの影響、バンド的にはどう?」

宮崎一晴「半年間くらい、ずっと準備していた、レコ発ライブっていう、僕らの大事なライブがなくなってしまって。
あと、僕ら、同じ高校で結成したバンドなんですけど、卒業式が、保護者ナシで、無人の卒業式になちゃったりとか。
僕らのこの3月っていうのは、厳しいことになっちゃったなって感じです」

さかた校長「やっぱ18の、高校卒業する3月っていう、この節目でちゃんと終わりたかっていうのがあると思うけど。悔しいよな」

宮崎一晴「悔しいです。
だけど、今だからこそ、やれることがたくさんあると思っていて。
今、昼夜逆転で、夜起きて、昼に寝る生活になっちゃっているんですけど、いつもは寝ちゃっているようなバンドメンバーに曲のデモを聴かせたら、すぐに反応が返ってきて、“早くライブやりたいよね”って、心をひとつに出来ている、そんな期間でもあると思うんで。
決して悪いことばかりじゃないと思っています」

こもり教頭「今日は、10代のみんなに“理想の未来”を聞かせてもらってるんだけど…。
宮崎君の“理想の未来”は?」

宮崎一晴「僕の“理想の未来”は、おじいちゃんになっても、クジラ夜の街のボーカルとして、ステージに立つことです。
武道館にも立ちたいですし、フェスのトリとかも飾りたいですけど、長生きしていれば、もっともっといいことがたくさんあると思うので、今は命を大事にして、めちゃくちゃ長生きして、究極、ライブハウスで轟音を浴びながら、ステージで上で死ぬっていうのが夢ですね」

さかた校長「超ロックンロールだね〜!」

こもり教頭「そのなかで、今回届けてくれた楽曲、教えてもらっていいですか?」

宮崎一晴「今日、今から流す曲は、『ヨエツアルカイハ1番街の時計塔』という曲で、ストーリー調になっていて、“ヨエツアルカイハ”っていうのは街の名前なんですけど、スラム街に暮らす少年と、大きな城のなかに暮らすプリンセスが、ひょんなことから出会って、一緒に夜景を見に行くっていう歌なんですね。
“ヨエツアルカイハ”って街の名前は、曲を最後まで聴くと、その街の名前の意味が明かされるようになっているので、ぜひ、最後まで聴いてほしいなって思います」

さかた校長「すっげーオシャレじゃん!」

こもり教頭「なんだよー、楽しみだなあ!」

さかた校長「早く、早く聴かせてくれ!」

宮崎一晴「はい、楽しみにしてくれているファンの人もいると思うので、僕も楽しみです」

さかた校長「では、最後に、一晴君から、一言、お願いします!」

宮崎一晴「今、つらい時期だと思いますけど、絶対、いつかは会えると思うんで、その時を待って、それまでみんなで長生きしましょう!」


♪ ヨエツアルカイハ1番街の時計 / クジラ夜の街


こもり教頭「校長、わかりました?」

さかた校長「いや、ちょっとあの〜、曲に浸りすぎて、ぜんぜんわかってないんだけど、俺」

こもり教頭「コレ、僕も、大人のパワーを駆使して、歌詞まで用意したんですけど、ちょっとまだピンときてないですね(笑)」

さかた校長「途中の3.2.1のところからの、轟音が、すごい良すぎてさ。入りすぎて。みんなはわかったのかなあ?」

こもり教頭「わかる人にはわかるんですよ。
最後のたぶん、繰り返しの数字が、きっと、つながる何かなんですよ」

さかた校長「みんなも何度も聴いてほしいと思います!」


さて、2時間に渡ってお送りしてきた『JFN EARTH DAY SPECIAL PROGRAM SCHOOL OF LOCK! presents STAY HOME ROCK FES.』もそろそろ終わりの時間です。

さかた校長「4月22日水曜日! アースデーの今夜は、地球の未来について考える、特別番組をお届けしてきました!」

こもり教頭「もう、終わりですね、あっという間でしたね」

さかた校長「いろんな10代の話や、国際栄養士の太田さんの話も聞けたし」

こもり教頭「なにが一番びっくりかって、普段、SCHOOL OF LOCK!を聴いてくれている生徒のみんなは、びっくりするようなテンションでしゃべってんだなって。
僕も最後まで、すごい大人なトーンでしゃべりましたよね」

さかた校長「なんか、ジャケットはおってしゃべってる感じね」

こもり教頭「でも電話した人も、メッセージを読ませていただいた方も、すごく未来が明るい。
今だからって、ネガティブになる必要はなくて、本当に自分がやりたい未来だけを考えるっていうことが、今後の地球の未来について考えるってことにつながるんだなって、直接話を聞いて、改めて思いましたね」

さかた校長「10代の子たちが、ちゃんと今をポジティブにとらえていてさ、ホントは、悔しいこともいっぱいあってさ、卒業式もできない、学校もいけないし。
そんななか、10代の子たちが、ポジティブに前向きにとらえているっていうのが、うれしい。
絶対ね、世界はね、変わる、変えられる。
今、君が感じた、瞬間瞬間の、気持ち、衝動が、その一歩目が、絶対世界の素敵な未来に、つながると思うから。
今日はね、ほんとにみんなにたくさん教えてもらったけど、これからもね、この世界をよろしく。
僕たちもがんばるんで、一緒にがんばろう!」


♪ DOOR / SULLIVAN's FUN CLUB


コメントを寄せてくれた10代のアーティストのみんな、そして話を聞かせてくれた生徒のみんな、ありがとうーーーー!!!

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