SKY-HI(日高光啓)先生が登場!言葉について考えよう。

SCHOOL OF LOCK!

今夜の授業を職員のジェーンが振り返り!


今夜のSCHOOL OF LOCK! は SKY-HI(日高光啓) 先生が登場!!

共に行う授業テーマは 言葉とSNS!!! 「何気なく言った言葉で友達を傷つけてしまった。」「SNSの発言がきっかけで仲間との距離が離れてしまった。」など、言葉で誰かを傷つけてしまった経験がある生徒と電話をしながら、人を傷つけない方法やSNSでの言葉の選び方についての授業を行っていきました。


今日電話をした生徒は、ストレスの発散のひとつとしてインスタのストーリーでネガティブな事を書き込んで連投していたら一番仲の良い友達を不快にさせてしまったという RN:こもりかったー

自分が発したストーリーでのネガティブ発言を見た友達が実はそれを不快に思っていたという事実を、他の人を介して知ったらしく、自分の何気ない発言が、見ている人からしたら不快なんだと考えるようになったという。

それを聞いたSKY-HY先生は「SNSは一種の“部屋”だと思った方が良いかもしれないね。」とアドバイス。同じ空間にいる人に好きな芸能人の話をしたり、楽しい話をするのは良いけど、ずっとネガティブな事を言い続けていたら、周りも嫌な気持ちになったりするよね。と声をかけてくれました( ˘ω˘ )

言葉とSNS。使い方次第でどうにでもなれるもの。今日の授業は10代の生徒に、SNSをしている生徒に、スマホを持っている全生徒に改めて聞いて欲しいなと思います。

この後記の放送を聴く

聴取期限 2020年09月22日(火)PM 10:00 まで

SKY-HI(日高光啓)先生が登場!言葉について考えよう。


こもり教頭「秋が来ましたね。夏服から秋服に移行しているこの時期が、ちょっと何着ていいかわかんないというか。
秋の服にしたら暑いし、かといって、夜とか朝は寒いから、長袖にしたいな〜とか。
学校の制服もね、ちょっとずつ変わり始めているんじゃないかな。この時期は、ニットベスト、かな?」

さかた校長「ほう、ニットベスト。もうその季節ですか」

こもり教頭「ニットベストとシャツだけ着てったら、授業中はシャツだけになって、すごいカッコ悪いなあ〜とか。長シャツにしていくのはいいけどでも〜とか。
俺、この時期がなんだかんだ1番難しかったなあ〜」

さかた校長「確かにな」

こもり教頭「でもロングのカーディガン着ていくのは、ちょっと暑いし」

さかた校長「暑いな。夜ならまだしもね」

こもり教頭「朝は肌寒いのよ。でも昼間は暑いから脱いじゃって邪魔になるしとか。
でも、週末はまた暑くなるらしいですよ、東京は。33度とか」

さかた校長「またっすか? えっ!? マジ?」

こもり教頭「週末は残暑が戻ってくるってことですから。難しい時期かな〜」

さかた校長「うわ〜。俺は今のこの夜の気温が、ベストなんですけど」

こもり教頭「わかる〜。23度くらい」

さかた校長「リュックには、長袖いれてるし」

こもり教頭「校長もついに長ズボンになりましたね〜。それに秋の訪れを感じますよ」

さかた校長「サンダルをやめて、半パンをやめましたから」

服装で季節の移り変わりを実感しつつ、本日の黒板はこちら!

SCHOOL OF LOCK!


『 SNS掲示板 』

さかた校長「SCHOOL OF LOCK!には、いろんな掲示板があって、その中の一つ学校掲示板には、みんなが自由に今日会ったことを書き込んだり、悩みを書き込んだり、レスをつけたりして、生徒同士、みんなで会話をしている。いわばWEBの中のみんなの教室が、“学校掲示板”」

こもり教頭「なんでも書き込める場所ですね!」

さかた校長「そのほかにも、いろんな掲示板があって、恋愛部掲示板では、恋の悩みを自由に書き込めます」

こもり教頭「夏休み前とか、クリスマス前とか、バレンタイン前になると、書き込みが増えて盛り上がる“恋愛部掲示板”ですね」

さかた校長「ちょっと座禅部はザワザワしちゃうけども。
それぐらい恋ってパワーがすごいんですね。
まぁ、そんなたくさんある我が校の掲示板の中の一つに、SNS掲示板があります」

こもり教頭「今年の7月に設置されたばかりの掲示板です」

さかた校長「この掲示板には、“君にとってSNSはどんな存在なのか?”とか、“今どんなことを考えているのか?”を自由に書き込んでもらっています。
その中から一つ、書き込みを紹介したいと思います」

LINE
LINEするのが楽しいみたいな人もいるけど
結局ラジオとか本とかに居場所を求めてしまう…
共感してくれる人がいたら嬉しいです(^^)
デジタル化は便利だなって思うけれど伝えることの難しさを実感します。
いい面もあるけどより今まであったものの大切さを感じました!
りゃっとうまめ
女性/17歳/島根県
2020-09-10 16:18


さかた校長「そうね、“伝えることの難しさ”、便利だけどね。
やりとりするには、LINEっていうのは、グループも作れるし、コミュニケーションとれるんだけど。
その簡単がゆえに、例えばLINEグループに入ったから、ちょっと気が合わないなって思っても、抜けるのも気を遣っちゃうから、“なんのためにこのグループあるんだろう?”っていう、グループがたくさんあるのは事実。
俺も、これ全然活用してないのになってのもいっぱいあるし。
あと、LINEのトークで簡単に会話ができるけれども、便利な機能のひとつに“既読”っていうのもあるけど、そのおかげで安否の確認ができたりもするけど、そのせいで、監視されているじゃないけども、“ちょっと不自由だな“って思う瞬間は感じることはあるんだよね。それは事実だから。
やっぱり使い方の難しさっていうのは、10代の子たちもそれぞれ思っているだろうなって。
だから今日は、“伝えることの難しさを実感します”というRN りゃっとうまめ、お前に向けた言葉や、SNSにまつわる授業を届けていくから。
授業にぜひ、出席してほしい!」

SCHOOL OF LOCK!



<生徒が集まって来る音>

こもり教頭「さあ、今日も生徒が集まってきました!
SCHOOL OF LOCK! 今日も開校です‼︎」

こもり教頭「…起立!」

こもり教頭「礼‼︎」

さかた校長・こもり教頭「叫べ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


♪  僕は知らない / ナードマグネット  


さかた校長「SNSって、相手の顔もわからなかったりするじゃないですか。
目の前に立ってないけど、軽はずみで話した言葉だったり鋭さや温度は、目の前にいる人に投げかけるのと変わらないから、気をつけなきゃいけないんだけど、やっぱりどうしても、目の前にいる、実在する…っていう感じではないから。
そこをちょっと軽く思ってしまうっていうのは、僕たちもありますから。
だからより気をつけないといけないなって、この曲を聴いても思いますね」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「この楽曲の節々にあるオマージュ的なところも、アガるんで。ぜひ、歌詞も見なおしてみてほしいと思います」

さかた校長「広島県14歳女の子 RN バロックパロン!
福岡県18歳女の子 RN ココナッツ2世!

テンション、アガってるかー!?
さぁ、今夜の生放送教室には、SKY-HI先生が来校!
SKY-HI、日高光啓先生は、過去に何度かこの学校に来てもらったことがあるんだけど、我々が会うのは初めてと」

こもり教頭「前回は『掲示板逆電』の授業で生徒と向き合ってもらっていましたけど、今日はどんな授業をやっていきますかね〜?」

さかた校長「SKY-HI先生は、ラッパーでもあるけれども、多読家でもあって思想家でもあるからね、言ってみれば“言葉のスペシャリスト”です!」

こもり教頭「普段から、いろんなところで発信もしていらっしゃいますからね。
様々な角度から言葉と向き合っている方ですね」

さかた校長「そんなSKY-HI先生と今夜一緒にお届けする授業テーマは…!」

『言葉とSNS』!!!

こもり教頭「言葉と、SNS」

さかた校長「今日は、普段の学校生活で、そしてSNSで、誰かを傷つけないための“言葉の授業”を、SKY-HI日高先生と一緒にやっていこうと思います!
例えば、こんな生徒と今日は話をしていきたい。
『何気なく言った言葉で友達を傷つけてしまった』という生徒。
『SNSの発言がきっかけで部活の仲間との距離が離れてしまった』…などなど。
そんな生徒と話していきたいなあと思ってる」

こもり教頭「少し前に我々で『SNSと私』という授業をやりましたけど、あの時はSNSについての話だけでした。
今日は、SNSだけではない感じですかね?」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「そうね。今夜は、SNSだけじゃなく、誰かと一緒に居て、その話している仲が良い友達との会話の中でも、“あ〜傷つけてしまったなあ〜”とか、“あ〜誤解させてしまったなあ〜”という生徒と逆電をつないで、日高先生に“言葉で人を傷つけない方法”や、あと、“SNSでの言葉の選び方”。そんな言葉についての授業をしてもらおうと思っている!」

こもり教頭「そうですね〜。これ、教えてほしい生徒、たくさんいると思います!」

さかた校長「言葉で誰かを傷つけてしまったことがある、という生徒は、ちょっと書きづらいかもしれないけど。
良かったらその言葉を学校掲示板、もしくはメールで教えてくれ!
メールは俺たち職員しか見ることができないから、安心して送ってほしいと思う」


♪  Persona / SKY-HI


さかた校長「世間的にもSNSでいろいろ大変なことも起きてるし、今の君たちが本当にSNSと、言葉と向き合っているかを、今夜2時間、話し合ってみたいから」

さかた校長「さぁそして、もういるぞ! 」

今夜の生放送教室には…!
SKY-HI(日高光啓)先生ーーーー!!!!!

SCHOOL OF LOCK!


SKY-HI先生「私が来た。SKY-HIです、どうぞよろしくお願いします」

一同笑い

さかた校長「僕らが4月から赴任してきまして。初めまして!」

SKY-HI先生「初めまして、よろしくお願いします」

さかた校長「僕は完全に初めましてだけど、教頭は?」

こもり教頭「すごいお久しぶりになりますね。2年前ぐらい前に、色々な色々で、飲ませて頂いたことがある」

SKY-HI先生「でも、“1度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟だ”って言うじゃないですか」

さかた校長「聞いたことある。しっくりきましたよ、僕は」

SKY-HI先生「なんで、この場には友達しかいないんで、楽しくやらせて頂ければ」

こもり教頭「生徒から書き込みきてます!」

15thanniversary
SKY-HI先生、いやだっちゃん先生!
昨日でAAA結成15周年おめでとうございます!
昨日の生配信面白かったです!
これからも頑張ってください!
フォーティープラス
男性/16歳/広島県
2020-09-15 20:25


さかた校長・こもり教頭「おめでとうございます」

SKY-HI先生「ありがとうございます! 僕も18歳になったんだよね。パンパース外した頃からやってるんで」

さかた校長「めっちゃ年下じゃないですか(笑) こんな威厳のある18歳、いないですよ?」

SKY-HI先生「そう。だからもうそろそろ、法律的に帰らなきゃいけない。10時だと」

さかた校長「来たばっかだから!
でも15周年って、それこそ18ぐらいからやってるってことですか?」

SKY-HI先生「そうですね。18ですね」

さかた校長「じゃあ、これまでの人生の半分くらいを」

SKY-HI先生「そうですよね、わあ〜〜!」

さかた校長「いやいやいや、今気づいたみたいに。えげつないですよ、やっぱりそれは」

SKY-HI先生「15年って、すごいんすよ、長いんですよ」

さかた校長「その歴史はスゴイんだから、もっと“そうなんです”って言ってもらうと助かるんですけど」

SKY-HI先生「ま、言われて実感するみたいなとこ、ありますね」

こもり教頭「あります? 言われて実感って?」

SKY-HI先生「言われて実感…結局実感しないんすけどね」

こもり教頭「そうなんすよね、なんか意外とグループの結成って。15周年って、早かった?」

SKY-HI先生「あ〜、ど〜でしょうね〜? 
早いって言えば早いし、掘り起こしていけば長いので。
それは何に対して長いと思うか、何に対して早いと思うか。
そんなこと言ってたら、人生、瞬き何回かしてたら終わっちゃうぐらい、早いですからね」

こもり教頭「早かったのか、遅かったのか、よくわかんなくなることありません?」

SKY-HI先生「それはだからもう、あんまり考えることはないですね。
いろんな道筋があるなかで、違う道のことを考える必要もないですし、先の道筋に関して、不安に思う必要もないですよね。
“今”の連続を大切にしていくことでしか、今のこの瞬間の連続を大切にしていくことでしか、昔の、15年、30何年に報いることはできないから。
一生懸命生きさせて頂こうと思っております」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「なるほど〜〜」

さかた校長「ちょっとSKY-HI先生の、端々に出るフレーズが良すぎて、持ち帰ろうと思います。
“今”の連続とか、グッと刺さってましたから、俺」

SKY-HI先生「大丈夫です。オフエアの間の半沢直樹のモノマネで全部ひっくり返すんで」

さかた校長「やめて下さい! そのひっくり返し、いらないっすよ〜〜!
さて、SKY-HI日高先生は、今月9月23日水曜日に、ベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』をリリースされるということで、おめでとうございます!」

SKY-HI先生「ありがとうございます」

さかた校長「聴かせて頂きました。長い歴史がある分の幅広さと、Featuringのアーティストの方たちもスゴイ方たちで。
長い歴史のなかで、“今”の連続。いろんな瞬間瞬間のSKY-HI先生の曲を感じまして」

SKY-HI先生「わかる」

さかた校長「(笑)」

SKY-HI先生「わかる、わかる。俺もそれあった」

さかた校長「わかってくれるんですね〜」

SKY-HI先生「特に、人とやった曲は、改めて聴いた時に、スタジオの雰囲気とか、当時感じていたこととか、当時の課題とか、なんかその人の今とかを思う、感情がゆさぶられて。
今、目には見えないと思うんだけど、涙を今すごい流してますね。
ラジオだから、すごい伝わらないけど」

さかた校長「あ、今、見えたかもしれません。大粒の涙が」

SKY-HI先生「でしょう? ボロボロですよ」

こもり教頭「(笑)ボロボロだとすると、僕にはちょっと見えてないかも」

さかた校長「いや、びっしゃびしゃよ、机が」

SKY-HI先生「そろそろマイクがイカれると思う。水分で」

こもり教頭「こんな高いとこまで?」

SKY-HI先生「漫画みたいに、こーいうの出てるから」

さかた校長「虹が出るヤツ」

SKY-HI先生「ラジオで“こーいうの”ってひでぇな俺」

一同笑い

さかた校長「みんな想像してくれ。
のちほど、ベストアルバムについては詳しくお話を聞かせてもらおうと思っている。
日高先生、今夜は『言葉とSNS』という授業を一緒にやっていただきたいと思います!」

<BGM〜in>

SKY-HI先生「急に真面目になりますね。BGMからもそれは感じております」

さかた校長「最近、SNSにかかわることで、悩んでいる生徒がたくさんいまして。
そういう掲示板を立ち上げたというのもあるんですが、今夜は、SNSのみならず、言葉について、授業をしていこうと思っております。
授業の冒頭で、ある書き込みを紹介したんですけども」

こもり教頭「はい、先ほど紹介したRN りゃっとうまめの書き込みを紹介したんですけど、ちょっとぎゅっとなっちゃいますが…。
“LINEをするのが楽しいという人もいるけど、その便利さゆえに、言葉を伝えることの難しさを実感します“という内容でした。
SNS、なかでもLINE、ってすごく身近じゃないですか。
電話帳の時代じゃなくなったっていうか。電話番号知らないけど、アイコンついてるデジタルは知ってるみたいな。
そういう時代になったからこそ難しいねって冒頭で話してたんです」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「日高先生は、リリックも書かれて世の中に発信しているし、もちろんSNSもやられていますけど、“伝えることの難しさについて”、今、どんなことを考えていらっしゃいますか?」

SKY-HI先生「そうですよね。ものごとの、伝える・伝わるみたいのって、基本的には、本来、無理ゲーなんですよ。
“思っていることを伝える”ってこと自体が、本来もう、無理に等しいもので。
それをこうするために、数々の書物とか言葉が生まれたりとか。
実際、SNSは伝わるスピードはホント素晴らしいなと思うんですけど、弊害が1コあるとしたら、共通の感覚とかを育まない状態で言葉でやりとりしようとするので、伝わらなくてもしょうがない。
なので、伝えたいと思うのであれば、伝えるために学ぶものは“数々の言葉に触れる”とかになるけれど、それには文字数制限があったりするし、LINEも、長い文を打ち合って文の美しさでどうこう…って世界じゃないじゃないですか。
かつてずっと日本に世界にあった『手紙』とか『書物』とか、そういう文化とはいっさい違うので、言語力は低下すると思いますし、そうなったら、どんどん伝えるのが難しくなっていくと思いますし、言語力に差が出来れば出来るほど、伝える力をある程度持った人も、伝わらなくなっていくじゃないですか。
カレーライスのおいしさは、カレーライスを食べた人にしか伝わらない。
たぶん人間は、読んだことのある文字しか発することができないので、聞いたことがある言葉の組み合わせで新しい言葉が生まれていくと思うんです。
だから、人に伝えるのが難しいと思うのであれば、今までどういう人がどういう伝え方で伝えてきたか。
恥ずかしいけど、平安時代は、ラブレターまでさらされているわけじゃないですか」

さかた校長「昔は、その(ラブレターの)良さで、相手を好きになったりしたぐらいのレベルですから」

SKY-HI先生「そうなんですよね。だからそれに比べると、簡単である分、雑なものであるのはしょうがないので、伝わらないということに関しては受け入れるしかないですね。
それでも伝えたいと思うのであれば、過去に伝えている人たちの文章や歴史を知るっていうのは絶対に必要になってくるし。
だから、意外とこの年になって思うんですけど、学校、義務教育で学んだことの、大人になってからの“役に立ち度”が半端ないんですよね。
“国語力”とかだけじゃなくて算数とかも、要は“出題者がどういうことを考えて問題書いているか”だから、けっこう理科とかも、名前がついているものには名前がついている理由が全部ある。
これ聴いてる方とか、りゃっとうまめさんとか、学生だと思うんで、マジで、さんざん大人たちに言われたかもしんないけど、『学校の勉強、ちゃんとしなさい』っていうのは、わりとマジで理由があって、マジで使う! 
大人になってから、“こんなの使うわけないじゃん”って、俺も何回言ったかわかんないけど、学校って、大人になってから使うことしか学んでない。びっくりすることに。
直接使わないだけで、問題とか、課題に対して解決する力とか、それこそ、彼女が持っている、人にものごとを伝える力とか、そういうことを育むシステムが、わりと出来てたりするから。
手短に伝えられる人間になりたいと思ったら、まず、学校の勉強をやるっていうのは、あったりしますからね。
で、伝わらないことをあまり悩まないで下さい。
伝わんねぇヤツだな〜とか、ヘンな伝え方してんじゃねーよとか、ヘンな同調圧力とか、そういったものに押しつぶされないで、自分がやったことが規則とかにのっとったことだったら、ぜんぜん間違ったことしてないんで、それで自分を否定するのはやめてあげてほしいなって思います」

SCHOOL OF LOCK!



♪  何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ / SKY-HI


さかた校長「この曲は?」

SKY-HI先生「ほんと、これこそ、そういう“同調圧力”というか。
人間って3人集まったら社会って言いますが、“みんながこう思っているから、こう思わなきゃいけない”とか、“みんながこうしているから、こうしなきゃいけない”とか。
今夜は『言葉とSNS』ってテーマですけど、ほんと最近思うのは、“SNSの使い方”みたいな発言がよくされるじゃないですか。
“使い方がウマい”とか、そういうのとかも、あまりイイコトじゃないと思っていて。
規約っていうのがそれ自体にあって、それ以外はみんながおのおの好きにやればいいじゃんっていうことであって…ってなったら、今度は誹謗中傷とかに形を変えてくるけど、それってそもそも、SNSの使い方ウンヌンじゃなくて、そもそも人としてダメなヤツじゃんって話だから。
いろいろこじれてるな〜って思ってたりして。
そういうなかでこの曲『何様』は、リリースした2018年より今のほうがより時代に当てはまってきちゃってて。
それはスゴイ前向きな曲じゃないんで、イイコトじゃないなあ〜って思いながら、曲の力を信じて歌い続けようかなって思っていたタイミングだったんで、なんか、かかってくれて、とても嬉しいです。ありがとうございます」

さかた校長「こちらこそ!!!!
このSKY-HI先生の『何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ』は、3枚組のベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』に収録されているリマスター版!  収録曲は、全46曲!」

SKY-HI先生「頭がおかしい」

さかた校長「再収録というか、録り直すにも、この曲の数、相当大変だったんじゃないですか?」

SKY-HI先生「そうすね。だから録り直すのも、全部はできないんで、9曲」

さかた校長「でも9曲!」

SKY-HI先生「作り直しが2曲!」

さかた校長「いやいやいや。それフルアルバムくらいの…」

SKY-HI先生「新曲が6曲!」

さかた校長「すごいボリューム」

こもり教頭「ちゃんとオリジナルアルバム作れる数」

SKY-HI先生「17曲あるんだからオリジナル作れよって話なんだよ、ホントに」

さかた校長「こちらは、楽曲が3つのカテゴリーに分けられて収録されています。
歌唱楽曲を収録するPOPS BEST、RAP曲を収録するRAP BEST、コラボレーション楽曲を収録するCOLLABORATION BEST。
…ということになりますけれども、改めて、どういった作品と?」

SKY-HI先生「それこそ、『何様』とかを作っていたのって、2017年、3年前とかに作っていたんですよね。
そのときくらいから、いつか、ピリオドを打つべきなのかもしれないと思っていたので。
もちろんやりたいこととか、思ってることとか、アイディアとか、そういうのは尽きないんだけど、1度ピリオドは打ちたいなあと思ってたんです。
そのためには18からラップ始めて、SKY-HI始めて、メジャーでやってきたのはこの7年間だけだけど、1回まとめようかな、思い残すことはないって状態にはしたいなって思って作って。
するっと1回家で聴いた時に、ああ、とりあえず、思い残すことはないなあってものにはなりました」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「じゃあ今までやってきたことは、全部、出し尽くせたと」

SKY-HI先生「そうですね、今までっていうか、ほんとここ7年ですけど。
全部まとめられたんで、満足いく作品になったんで、最近知ってくれた人も、46曲あるんで。
ずっと応援してきてくれた人には、“歴史の長さをありがとう”と思って作ったものを受け取ってもらえると思うと、嬉しいでございます」

さかた校長「今日はベストアルバムの中から曲をバンバンかけていこうと思います!
そして、今夜SKY-HI、日高先生と一緒にお届ける授業テーマは……!」

『言葉とSNS』!

こもり教頭「今日は、普段の生活やSNSで、誰かを言葉で傷つけてしまったことがある。
不快な思いをさせてしまったことがある、という生徒に話を聞かせてもらいます!」

「あの時、どんな言葉を使えば良かったんだろう?」
同じ部活の友達と話している時に、
「今日部活来る? 来てくれたらめっちゃ嬉しいし好都合!」って聞いてくれて、
私はシンプルに「用事で休みます」と答えました。
今思うと、敬語って変だし素っ気なさすぎるかなと思って後悔しています。
もっと詳しく「〇〇があるから、今日は休むね。また明日一緒に頑張ろう!」って言っておけば、雰囲気を悪くせずに済んだのかなと思います。
花粉チェリー
女性/13歳/熊本県
2020-09-15 19:30


こもり教頭「これは会話でのやりとりですね。敬語の素っ気なさ」

さかた校長「距離感でまた言葉の使い方は変わるけれども、友達に対して丁寧にいきすぎて反省してるって感じですもんね。
親しきなかにも礼儀ありで、僕は、丁寧な分はいいと思うんですけどね」

SKY-HI先生「そうですね。敬語感の難しさってありますよね。
俺もあるな〜。1コ下の友達とかで、『次からタメ語にしよう!』なんて話して。
向こうがタメ語、ガンガン使ってくれてるんだけど、年上の俺のほうが敬語ガンガン使って、“なんかゴメン、逆に敬語でゴメン”みたいな気持ちになったりして」

さかた校長「難しいですよね」

SKY-HI先生「あれ、難しいよね〜」

さかた校長「“なんとかッスよね〜”ってあるじゃないですか、合間みたいなヤツみたいな。そこらへんも、無理して使っているわけじゃないんですけど」

SKY-HI先生「そうッス、そうッス…。
ほら、こういう会話したら、“そうッス”も気になってきちゃった」

さかた校長「そうなんッスよ〜。あ、“そうなんッスよ〜”も気になっちゃった」

こもり教頭「ちょっとなんか心こもってないように聞こえる時、ありますよね」

SKY-HI先生「特に文字のコミュニケーションは、表情見えないんでね。それはすごくわかります」

さかた校長「こうやって顔見てしゃべってると温度が伝わるんでわかりますけど、やっぱ文面上だとね」

SCHOOL OF LOCK!



自分はけっこう思ったことをはっきりと言ってしまうことが多く、
考えてから発言するように気をつけているんですが、
たまによかれと思って相手にはっきり伝えたことで、
相手を傷つけてしまったかもしれないと、あとから反省することがあります。
内容が相手にとって負担になってしまう内容だったとしても、
本音を伝えたい時、どうやって伝えますか?
何に気をつけて伝えますか?
しおん
女性/16歳/東京都


さかた校長「この“よかれと思って”っていう場合って、結局、僕の人生論ですけど、ちょっと相手のためじゃなくって、自分のワガママで言っちゃってるところもあるんで。
でも、相手を思いやって言ってるっていうのはあると思うから、僕は、“よかれと思って”って言う時は、ちゃんとそこに信念があるかどうかで言うようにはしてますけど。
それでも相手が傷ついたら、“なんだかなー”って思いますもんね」

SKY-HI先生「傷つくな〜って思ったら先に言っちゃうっていうのもありますけどね。
『今から言うことはたぶん傷つくよ。たぶん傷つくと思うけど、でも、俺は言ったほうがいいと思う。絶対傷つくけど、それでも聞いてくれる?』
『俺は言いたい、どうしても言いたい、このあるある言いたい』
あ、ちゃうちゃう。これは“あるある”だった」

さかた校長「(笑) そんな言わなければならない“あるある”ないから」

SKY-HI先生「ま、なんか、先にリスク言っちゃうって、現代コミュニケーションとしてはいいかなって気がしますけど」

さかた校長「テクニックというか、技術のひとつとしてありますね」

SCHOOL OF LOCK!



それでは生徒に直接話を聞いていこう。

こもりかったー 神奈川県 14歳 女性

SKY-HI先生「ヤバイヤバイ、(こもりかったー)切られちゃう切られちゃう!」

SCHOOL OF LOCK!



さかた校長「(笑) ひぐちカッターを僕たちは思いだしてましたけど。
こもりかったー、言葉で人を傷つけたり、こういう意味じゃなかったんだけどな〜って誤解させてしまったり、そういったことがあったんだよね」

こもりかったー「はい、ありました」

さかた校長「どんな言葉を使ってしまったのか、教えてもらってもいい?」

こもりかったー「はい。私は、インスタグラムのストーリーで、大切な友達を傷つけてしまいました。
私は自己満足のつもりで、ストーリーに、空の写真や芸能人の写真を投稿してて、芸能人の写真だと好きって連呼したり、空の写真だとネガティブ発言をつけて投稿していたら、一番信用している男友達を、不快に思わせてしまいました」

さかた校長「ストーリーっていうのは、インスタグラムの機能で、1日たったら消えるヤツだよね」

こもりかったー「はい、そうです」

さかた校長「だから、気軽に投稿して、どっちみち消えるからって、残らないから、ちょっと気軽にそのときの感情で上げてしまうことはあるよな。
その親友の男友達っていうのは、どういった友達なの?」

こもりかったー「お互い、相談をしあったりして、なんでも言える関係で、すごい、お互い信用していたんですけど、そういうことがあってからギクシャクしちゃって」

さかた校長「それは相手から言われたの?」

こもりかったー「共通の友達がいて、その友達から“こう言ってたよ〜”って教えてもらって知りました」

さかた校長「言われてから、その男友達に“こういうふうに思ったんだ”みたいな話とかはしてないんだ」

こもりかったー「してないです」

さかた校長「それはなんでできなかったの?」

こもりかったー「気まずいっていうのがあるし、私が知ってるってことは知らないので、そこで共通の友達に“言っただろう”とか、そこでケンカも起きてほしくないので、話しかけづらいかなって思っています」

さかた校長「そのネガティブなことってどんなことだったの?」

こもりかったー「嫌な時とかに、“もう学校いやだ〜”とか、“いなくなりたい”とか、そういうほんとネガティブな発言を載せてって。
そしたら、相手が、不快に思っちゃって。
自分としては、ため込んじゃうタイプなので、それをちょっとずつ消化したいと思ったので、嫌なことがあったら、“もう嫌だ”って上げてたけど、見てる人からしたら、不快に思わせてしまう言葉で、ホント、ゴメンナサイっていう感じです」

さかた校長「でもこもりかったーにしてみれば、それは、ストレス発散になるんだ」

こもりかったー「はい」

SKY-HI先生「まず、最初に言っておきたくて、一番大事だなって思うことは、こもりかったーは、ひとつも悪いことはしていないってことだよね。
なにも間違ったことも悪いこともしてないから、もし、ネガティブな感情が強かったら、“悪いことはしてない”って、ちゃんと自分に言ってあげてほしいっていうのは、一番大きい。
どうしたらいいのかなっていうのは、部屋とかを想像するといいかな〜って。
例えば、学校の休み時間でも、好きな芸能人の写真とか持って“マジ、カッコよくない!?”って言ってる人もいるし、ネガティブなことを言ってる人もいるし。
ただ、同じ部屋の場合、ネガティブな言葉を、授業中もずっと言ってると、“あいつずっと言ってるなあ”ってなるなって。
そういう部屋みたいな想定でつきあっていくといいと思うし。
今、仲違いしてしまっているお友達っていうのは、別にSNSがなくてもお友達になれているだろうから、直接のコミュニケーションを大事にしながら、SNSというのはそういう“部屋”であるという考えを持っていてくれたら、きっといろんな場所で、居心地がよく、毎日が楽しくなるのでは、と思いました」

SCHOOL OF LOCK!


こもりかったー「はい。今も控えていますけど、ちょっとずつ控えていって、ほんとに辛かった時とかは、そういう場じゃなくて、学校の先生に相談したり、友達に相談したりしていこうかなって思いました」

さかた校長「今控えてみて、実際のところ、気持ち的にどう? ストレスたまっちゃってない?」

こもりかったー「少しあるけど、今、ちょっと学校の先生にも相談できている状況で、楽は楽なんですけど、(投稿を)上げたいなって気持ちはあるし、高校生になったら今の中学校の先生がいないので、そうなるとどうしようかな〜って悩んでしまっているので、やっぱり、(インスタ)が、あれかな〜って思ってます」

SKY-HI先生「そうだよね〜。けっこうネガティブな言葉、ネガティブな気持ちって悪いものに思われがちだけど、別にネガティブになることも悪いことじゃないし。
“なんでネガティブなのか”とか、“どうしたらこのネガティブな気持ちがなくなるのか”みたいなことを、考えたり書き出したりすると、少し経験値が上がるっていうかね。
例えば、そういうことがあると、まわりで同じような感情の人がいた時に、ものすごい助けになってあげられたりとか、そういう材料のためのタネだったりするから。
だからネガティブになることはぜんぜん悪いことじゃないし、あまりネガティブな気持ちになっちゃう自分のことを責めないで、やだなあ〜とか思わないでいいんだよなって思ったね」

さかた校長「今の、自分の気持ちと向き合ったからこそ出た感情だからね。
それがネガティブだったり、ポジティブだったりで。
一方的にネガティブな感情をダメって否定することはないので」

SKY-HI先生「ほんと、そう思います」

さかた校長「だから、ちょっとした技術が必要かもしれないけどね。
SKY-HI先生が言ったように、“部屋”っていうイメージで、上げる時にあんまり(ネガティブな感じを)出さないようにするとか。
“部屋を使い分ける”ってすげーいい発想だと思うから」

こもりかったー「はい。考えて使ってみます」

さかた校長「大変だと思うけど、頑張ってな」

こもりかったー「頑張ります」

SKY-HI先生「頑張って!」

こもり教頭「頑張ってな〜」

こもりかったー「ありがとうございます」


♪  フリージア ~Prologue~ / SKY-HI


さかた校長「この曲、好きなんですよ〜。今、合わせて歌ってくれてたから。
贅沢すぎるから、マジで!
電話でこれ、聴けてたら、マジ、相当アガってますよ!」

SKY-HI先生「いや、でも、それこそさっきの部屋の話じゃないけど、いきなり“俺、この曲好きなんだ、聴いてくれ”って歌い出したら、リアクション、困るでしょう?」

さかた校長「もったいね〜。俺たちだけ聴くのって」

SKY-HI先生「もったいないお言葉、ありがとうございます」

さかた校長「このあとも、ベストアルバムから曲をバンバンかけたいと思います」

SKY-HI先生「嬉しい! ありがとうございます!」


ネガティブを発散する
SNSに書き込むって考えるということよりも衝動に近いと思いました。
書くは書くでも紙にペンで書き出すと整理されるし、落ち着きます!
腐ったパンダのカップケーキ
女性/17歳/愛知県
2020-09-15 22:51


さかた校長「SNSは気軽であるからゆえに便利だけど、衝動で書くとあとで後悔することが多い気がするから、紙に書いて整理するっていうのは、すげーいいな〜って思う。
それでも伝えたいなら、信念を持って、上げる分には、俺、ぜんぜんいいと思うから。
そこの気持ちの持ちようは大事かなって思いますね」

SCHOOL OF LOCK!



もし、自分のネガティブな気持ちをストーリーに載せて誰かに見てほしい気持ちがあるなら別だけれども、ただ吐き出したいだけだったら、ストーリー設定で誰にも見られないようにもできるからよかったら参考にしてみてね◎
雨のしずく。
女性/17歳/静岡県
2020-09-15 22:47


さかた校長「そうね。いろんな便利な機能はあると思うけど、でもね、やっぱり少なからず、自分が出したネガティブなことに同意をしてくれたり、言葉じゃなくて“いいね”だけだとしても、ちょっとそこで救われる気分もあると思うのよ。だから、上げてると思うんだよね。
自分一人だとしても、どこかで見てほしいって気持ちはあるんじゃないかなって思うから、逆にSNSは難しいんだと思う」

こもり教頭「難しいですね」

SKY-HI先生
私はあまりストーリーに〇〇と遊んだ!などをたくさん載せません。
すると遊んだ子から「私と遊んだの楽しくなかったの?」と言われてしまいました。
そんなことは全く思っていないのにどうやって接すれば良いのか分かりません。
skyhimyhero
女性/18歳/鹿児島県
2020-09-15 22:43


さかた校長「ほんとに、マジでそこは難しいんだよな、価値観が。
友達は、記録として楽しかった記録として上げているから。
“なぜ、そこで載せないの? 楽しくなかったのかな”って気持ちもわかるけど、本来は、そんな強制するものでもないし、自分の好きなようにすればいいんだけど。
やっぱね、そういうところあるよね」

こもり教頭「人の気持ちなんでね、まばらにはなってしまいますよね。特に義務じゃないんでね」

さかた校長「ストーリーに上げなくても、友達にLINEだったり、メールだったり、直接会った時に“楽しかったね”で済めば、それにこしたことはないんだろうけど。
友達も“アピール”って意味で上げているわけじゃないんだと思うけど、話し合えたら、より深い友情が生まれるかも。
そういうところも、機会を見つけて、少しずつ話し合ってほしいな。大切な友達だとしたら」

SCHOOL OF LOCK!



さて、SKY-HI先生の発する“言葉”について、こんな書き込みが届いている!

SKY-HI先生
SKY-HI先生のライブ中の一言だったり、曲だったり、、
何度もSKY-HIの言葉に助けられています
特に2019年のMarbelツアーの
逃げたいなら逃げ道を作ってあげる
どれだけこの言葉に救われたのか、、、
ながつる
女性/19歳/福岡県
2020-09-15 22:21


SKY-HI先生「ありがとうございます。そうっすね。たぶん、あれかな?
確か、ツアー『Marble the World』の時は、よくそういう話をしましたね。
“逃げることは悪いことじゃない”みたいなことあると思うんですけど、そもそも、悪い・悪くないじゃなくて、“逃げる”っていうことが一番前向きな向き合い方ってこともあるから。
音楽って、コミュニケーションができるじゃないですか。
直接心に1対1が無限の数作れたりするツールだと思っているので、一緒に戦える相棒になれるのも音楽の強みだし、逃げ道を作れるのも音楽の強みだし。
そういった、“音楽を通して聴いてくれている人とコミュニケーションできる”っていうのは、音楽を作る人間にとっての生きる意味だ…っていうことを、言ったんじゃないかな? たぶん。
俺は知らないけど、たぶん、SKY-HIは、言ったんだと思う」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「出た出た出た(笑)」

さかた校長「ヤザワスタイルじゃないですか(笑)」

SKY-HI先生「さすが! さすが校長!」

さかた校長「でも、届いてますからね、絶対に生徒たちに」

SKY-HI先生「いや〜、嬉しいっす」

さかた校長「そして、今月9月23日水曜日にリリースされる、ベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』ですが、こちら、DVD、Blu-rayに、2019年12月11日に豊洲PITで開催されたライブ、『SKY-HI Round A Ground 2019 〜Count Down SKY-HI』の模様も収録されているんですが。
これは、ファンからリクエスト募った楽曲上位20曲を、カウントダウン形式で行ったと」

SKY-HI先生「普通、こういうのは投票操作とか入るんですけど、ガチで。ガチでやりました」

さかた校長「ガチで、当たりました?」

SKY-HI先生「けっこう当たらなくて、やりたくてもやれない曲が出てきちゃうじゃないですか。
だから途中で、“TOP20に入れなくて涙が止まらナイン”っていう9曲を真ん中に入れたりして、自分のアーティシズムは保ったんですけど。
ライブの構成とか、流れとか、ものすごい心血を注いでいるところだったりするので、それを言ったら、ファンとかリスナーとかに全てをまかせた状態のものをやるっていうのは、すげー緊張しましたね」

さかた校長「なかなかないことですからね。ガチだし?」

SKY-HI先生「ガチでやりました。だから困るのは、途中でピアノ弾く曲1曲はさむなっていうね。
転換が大変、大変。だから、置きっぱなしですよ、ピアノ」

さかた校長「あ〜、面白いですね。普通は流れがうまくいくように構成しますけど」

SKY-HI先生「もう置きっぱなし。でもずっと自分で、歌詞、言葉を書いてきて、ブレがなかったのが嬉しかったですね。
昔の曲やっていきなり今の曲に飛んでも、主張とか、伝えたいことにブレがなかったから、違和感なく出来て、それはなんか誇らしかったですね。
“あぁ、ありがとう、あの頃の俺”って思いながら、ライブやってました」


♪  Marble (POPS BEST) / SKY-HI


さかた校長「先ほど、過去と今で、主張は変わらないって言われてましたが、このリリックに関しては変化ありました?」

SKY-HI先生「ああ、そうですね。逆に、どんどんと、早くなっていきましたね。
考えていることを、“人に伝えるにはどういう伝え方をすればいいんだろう”みたいなことを考えるスピードが速くなったので、ちょっと切り口を変えてみようとか、曲によって作り方を変えてみようってことは増えましたけど、根本的なところが一緒なのは、作っていてもすごい楽しいですね」

さかた校長「なるほど。切り口は技術の向上とともに?」

SKY-HI先生「そうですね。それはすごい楽しい。
どっちかっていうと、今、すごい肩の力が抜けてきていて楽しいですね。
“なんとかもっといろんな伝え方をしなくちゃ”とか、“もっとわかりやすくしなきゃ”とかそういったことをたくさん考えていたけど、今は、こうして喋っているテンションとラップをしているテンションがどんどんと近づいてきているっていうのは、すごい良いことだなあって思ってます」

さかた校長「自然体で」

SKY-HI先生「SHIZENTAI〜♪」

さかた校長「嬉しいんだよな〜。ちょこちょこ、この感じが」

SCHOOL OF LOCK!



それでは11時台も『言葉とSNS』の授業を続けていく!

こもり教頭「10時台は、こもりかったーに話を聞きましたが、きました!」

逆電
逆電ありがとうございした!
SKY-HI先生に言われた「部屋」を大切にSNSを使っていきたいです!!!
ほんとにありがとうございました!
こもりかったー
女性/14歳/神奈川県
2020-09-15 22:52


さかた校長「切り口というか、発想の角度を変えるだけでもぜんぜん変わってくるから。
いいきっかけになったなあ〜って思いますね、こもりかったー」

こもり教頭「“SNSを部屋だと思う”って。
ストーリーも、見えないようにするのか、誰に見てほしいのか。
そういう自分を認めてほしいがゆえの発信なのか。
すごく難しいですけど」

LINEで…
私はLINEで友達を傷つけたとまではいかないと思うんですけどちょっと…って思われたことがあります(ちゃんと相手がそう思ったと伝えてくれました)
私は本当に仲良い人には絵文字も顔文字も付けずに返信するんですが、
ある時普段は絵文字をつけて話している友達にに急いでいたこともあり
絵文字も付けずに返信しました。
すると相手はそれが素っ気なく怒ってるって感じたみたいで、
翌日何かしたかなと聞かれたことがあります、、
元々関西弁でキツく思われることもあったりするので
絵文字って自分の気持ちを表すために大事だなって思いました。
けど、同時に絵文字や顔文字1つでそんなに相手が不安になったりしてしまうのは顔の見えていないSNSの悪い所なのかなとも思いました。
花栞(はなか)
女性/15歳/大阪府
2020-09-15 18:14


さかた校長「僕も、ちょっと不安ですもん。
なんにも、びっくりマークもないのが来ると、“あれ、どうした?”って」

SKY-HI先生「まあ、関係位置にもよるかもしれないけどってことですよね。
でも人同士なんてね、基本的にはそんな簡単にわかり合わないっていうか。
たまに、自分が思ってることを人がまったく同じように思っていたら、超嬉しいじゃないですか。
“わ、それ、マジ、俺も思ってた!”って。“あ、マジ、わかってくれる!”って。
さっきの、“ヤザワオマージュ”とかを拾ってくれたのとかって、拾われなくてもいいとテンションでやってるので、拾ってもらったりするの、超嬉しいじゃないですか。
わかりあえることがこれだけ嬉しいってことは、基本的には、そんなに簡単にわかり合えるわけじゃないってことだから。
すれ違ったり、誤解が生まれるってことは、もう受け入れることかなって思いますね」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「続いて、RN 味を聞く蛇男

SKY-HI先生「味を聞く? “どう? おいしい? 美味しい?”ってことかな」

さかた校長「聞いたのかな?」

SKY-HI先生「しゅるしゅるしゅるって」

二次元の言葉
自分はSNSでは人を傷つけるような言葉は絶対使っていません。
自分はその言葉で傷ついた事が沢山あるので、
そういった言葉、動作も使ってないです。
LINEでは分かりやすいように大袈裟に書くか、
自分の事はよく理解している人には無愛想な文で送っています。
「ふざんけんな」と「ふざんけんなw」とでは大分違うように出来るだけ鋭い言葉にはしないようにしています。
味を聞く蛇男
男性/17歳/愛知県
2020-09-15 22:43


さかた校長「傷ついた経験があるから優しくなれるっていうところは、あると思うけど。過剰にフィルターをつけてると、疲れちゃいますからね。
それでコイツがどんどんしんどくなっちゃうのは、ヤだな〜って思っちゃう。
気遣いっていうのは、SNSじゃなくても、メールにしてもなんにしても、難しいなってところは常にあるし」

SKY-HI先生「そうですね。SNSはソーシャルだし、社会だから。
他人と触れ合うっていうのは、部屋で一人の時間とは違うわけだから、やっぱり必然的に考えなきゃいけなかったり、気を遣わなきゃいけなかったりすると思うから、疲れたら、距離を置くしかないんですよね。
疲れないように接するってことは、どこか難しいのかなって気はしますね」

LINE
最近LINEを始めて思った事なんですが、相手に直接言うことの大切さを知りました。やっぱり文字だけだと伝えたい事が全て伝わらなくて、相手がどう感じているかも分からなくて…。始める前は直接言うことが苦手な私にとってはLINEって書いたことを消すことも出来るし、面と向かって言うわけじゃないからめっちゃ便利じゃん!とか思っていたけど、全然上手くいかなくて、それからは言いたい事はSNSに頼らず直接言うときめました。
さくらもちぃ
女性/13歳/東京都
2020-09-15 22:45


さかた校長「この手軽な感じが良さみたいなところもありますから。
人見知りだったり、コミュニケーションとるのが難しいって子は、便利かもしれないけど、だからといって、そこに甘えちゃうと、面と向かった時に、ほんとの気持ちが言えないっすからね」

SCHOOL OF LOCK!


SKY-HI先生「そうなんですよね。俺、最近気づいたんですけど、ほら、自粛期間みたいなこととか、非常事態宣言とかで、人と会わないじゃないですか。
だから、コミュニケーション、ほんと文字が増えて。
文字で伝えようとすると、めちゃくちゃ丁寧な文字になるんですよ。
2つ気づいたんですけど、まず、丁寧に言葉を伝えるということは、こんなに表現力や語彙力、文章力が必要なのかっていうことと、あともう1つは、今まで表情がくれていた情報量ってすげーんだなって思ったので。
ベタな言葉になっちゃうけど、“直接会う”ということの力はやっぱりあるなあって思いましたね。
我々みたいな“言葉を生業としている人”は、それに匹敵する言葉を使わなくてはいけないってことも思いましたから、気づきのある4月、5月でしたね」

さかた校長「もう、“気づいてるな〜”っていう表情をSKY-HI先生がしてくれてるから、みんな想像してほしい」

SKY-HI先生「今、気づいてる〜〜〜!」

さかた校長「気づきの連続をしてくれてるから」

SNS
SNSって顔が見えないから相手の気持ちが分かりにくくて、
言葉のブレーキが効かなくなってしまう。それが怖い。
いつも冗談を言い合って楽しんでいて、自粛中に会えなくて私の気分も下がっていてそんな私を相手はLINEで冗談を言って楽しませようとしてくれてたのに、
私は「ほっといてよ」って突き放してしまって。
それでも相手はお互いに顔が見えないから、私のも冗談だと思ったらしく、
しつこく話し掛けてきて、私はそれに怒ってしまって、
強い言葉を何個も何個も言ってしまいました。
そして相手から「いつもの冗談なのに」ってきて、
そこでやっと手が止まって、でもその時には遅くて…
相手を傷つけてしまいました。そこからとうぶんの間LINEで会話ができなくて。
どうしていつもの冗談でさえも分からなくなってしまったのか、
今でも分からないまま。
リをン
女性/15歳/岐阜県
2020-09-15 16:36


さかた校長「SKY-HI先生が仰ったとおり、直接会っていたら冗談だってことがわかっていたけど、表情がないだけで、今までずっと冗談を言い合ってきた友達でさえわからなくなってしまった、ということですからね。
やっぱり“冗談”ってまた難しくて、それこそ相手にとってよかれと思ってやることでも、相手のコンプレックスだったり、弱点だったりを向こうが笑えなかった時点で、もうそれは意味がないというか。
優しさはあるのに、うまくいかないなってところが、笑いに関してはありますから。
直接喋っていても難しいところがあるから、より難しいと思うんですよね」

SKY-HI先生「究極、自分の言ってることを100%わかってくれるのって、自分しかいないから。
バスケでもサッカーでもいいんだけど、例えば、ゴールにボール入れる作業。
強すぎると外れるし、弱すぎても外れるし、でも、これくらいだと強すぎる、これくらいだと弱すぎるって繰り返さないと、ポコポコ入るようにはならないし。
ポコポコ入る人でも、状況によってはハズしたりすることもあるし。
思春期にそういうことがあると、へこんだり、傷ついたり、悪いことしたなって思っちゃうと思うんですけど、そのハズシを繰り返すことは、ゴールに入れる作業のためには必要なことになるから、噛み締めてあげてほしいし、お互いに悪気がなかった以上、向こうも自分も責めない状態でいてあげてほしいなと思います。
彼女たちが生まれた頃から俺は芸能をやっているんだなあ〜って、今、ひしひしと、感じています」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「15周年の重みを」

SKY-HI先生「今、感じました。今、気づきました」

さかた校長「SKY-HI先生は、今、気づくんだよな〜」

SKY-HI先生「あ〜〜〜気づいちゃった、気づいちゃった」

さかた校長「それも、僕の大先輩のヤツなんだよな〜」


♪  創始創愛 (POPS BEST) / SKY-HI


さかた校長「さっき、SKY-HI先生の気づきの連続で、僕たち“アハハ”って笑ってましたけど、ほんと、それが成長がつながりますし、自分を見直すきっかけにもなるから、マジで気づきの連続なんよなって」

SKY-HI先生「そうなんですよ。ほんとに、60を超えてめちゃくちゃ若々しい人に会ったんですけど、その人は、毎日気づいてましたよね。
“今、コレ面白いよね〜”って過ごしてましたね。
下手したら、ほんとに、普通の10代20代のクリエイターより感性が若い。
そういう人、いますね」

さかた校長「好奇心っていうか、自分の感情に前のめりであるってことはすごい大事だなって思いました」



今日の黒板


SCHOOL OF LOCK!


『まずは自分とコミュニケーション』

SKY-HY先生「人とのコミュニケーションでの悩み軋轢とかだったと思うんですけど。そういう風に悩んだり辛い気持ちになったりしている自分の辛い気持ちに寄り添ってあげたりとか。何で辛くなっちゃったのかなとか。逆に良い事してあげた時とかに本当に自分は今日良いことしてあげたなとか。下手すると人を悪者にするよりは自分を悪者にしちゃう人とかもいると思うんで、そういう自分の痛い気持ちとか優しい気持ちとか、まずそこを見てあげる事が一番大事だし忘れられがちなのかなと思ったので、これにしました。」


♪  Sky’s The Limit / SKY-HI


さかた校長「SKY-HI先生、いかがでしたでしょうか?」

SKY-HI先生「いやあ、楽しかったっすね〜」

今日も!
今日もSNSに関してとてもためになる授業だった。
SKY-HI先生の言葉が1つ1つ美しくて救われました、ありがとうございます!
花栞(はなか)
女性/15歳/大阪府
2020-09-15 23:47


SKY-HI先生「やってきてよかったです」

こもり教頭「ありがとうございます」

さかた校長「“気づきの連続”は、俺、書いて帰ろう」

SKY-HI先生「いやでも緊張しますよね。ここの一言が、ひょっとすると、人生を左右するかもしれないんだから。
そういう意味で、すごい緊張感のある時間を過ごさせてもらいました。
ありがとうございました」

こもり教頭「ありがとうございました!」

さかた校長「ありがとうございます!」

こもり教頭「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時にふたたび開校!」

こもり教頭「起立! 礼!」

さかた校長・こもり教頭・SKY-HI先生「また明日〜〜〜!!!!」


♪  カミツレベルベット 2020 / SKY-HI


SCHOOL OF LOCK!




さかた校長の放送後記

日々「気づく」ということは、自分の変化を知ることだと思う。


こもり教頭の放送後記

SNSと自分の距離感を見つけられたら最高!!

この後記の放送を聴く

聴取期限 2020年09月22日(火)PM 10:00 まで

Music 2020.09.15 PLAYLIST


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