今夜の授業は生徒のキミが話したいこと!

SCHOOL OF LOCK!

今夜の授業を職員のジェーンが振り返り!


SCHOOL OF LOCK! 今夜の授業テーマは君が話したいことを話そう!
先週「しんどー相談室」を4日間行なって、いろんな生徒の話を聞いていった中で、今日は「先週のテーマは少し自分の悩みと違っていた」「先週の授業を聞いて校長教頭に話してみたいと思った」そんな生徒の悩みに耳を傾けていきました( ˘ω˘ )


1人目に電話をつないだ生徒は、中高一貫校似通っていて今年から高校生になった RN:ぬとと。彼女は極度の人見知りのため人と話すのが苦手。中学時代に仲の良かった友達と今年になってクラスが離れてしまい、さらにコロナの影響で登校できなかった時期も重なったせいで、今はひとりで過ごすことが多いという。この状況を打破したいとい思いから校長&教頭に話を聞かせてくれました。


続て2人目に電話をつないだ生徒は、幼い頃に両親が離婚し今は母と暮らしているため、父の顔を知らないという RN:カホスケ。 友達から「お父さんと一緒に〇〇に出かけた。」などの話を聞くと”私にはお父さんがいない”と、毎回辛い気持ちになってしまうという。その話を聞いていた、こもり教頭も実は母子家庭。幼いころに離婚してしまったため RN:カホスケと同じくお父さんの顔を知らないという。この事を踏まえて今までに教頭が経験してきたことを彼女に教えてあげました。


そして最後に電話をつないだ生徒は、体調不良が原因で1か月くらい学校に行けていないという受験生の RN:おまめ。 お医者さんには受験によるストレスだと診断されたので、勉強からちょっと離れてみたりもしたけど治る事はなくもしかしたら原因が他にあるのでは?と思い始めた。自分的には学校や家で人とあまりコミュニケーションを取ったり会話をしたりしないせいなのでは?と思っている。だから今回はこの場を借りて校長&教頭とたわいもない話をしたいと提案。ちょっとの間だったけど3人で本当にたわいもない話をして笑いながら電話を切りました(^ω^)


今日も学校掲示板、メール、そしてLINEにも沢山の書き込みが届きました。時間の都合で繋げられない生徒の方が多いけどみんなの書き込みは職員一同しっかり目を通しています。私達に話をしてもいいよ。っていう生徒はいつでも遠慮なく書き込んでね!

寒くなってきたから温かくして寝ましょうね〜(*´▽`*)

この後記の放送を聴く

聴取期限 2020年12月08日(火)PM 10:00 まで

今夜の授業は生徒のキミが話したいこと!


こもり教頭「残り1ヶ月。あと31日」

さかた校長「31日しっかりあるんか?」

こもり教頭「“しっかりあるんか!”は、ちょっとわかんない」

さかた校長「いやいや、29とか30で終る月もあるじゃないですか。12月って31まで毎回あるっけ?」

こもり教頭「12月は31日までしっかりあるでしょ。
では、黒板を読み上げます」

SCHOOL OF LOCK!


『 軽音楽部 』

さかた校長「我が校では、新たな授業の開講が決定した! 全国の軽音楽部に所属している生徒を応援する授業! それが…!」

『軽音LOCKS! supported by ヤマハミュージックジャパン』!!!!!

さかた校長「“コロナの影響で文化祭がなくなってしまった”という軽音部に所属している生徒の書き込みも見たし、直接、その話をしたりもした」

こもり教頭「そんな生徒と話す中で、“僕らで何かできないかな?”という話もずっとしていました」

さかた校長「軽音部の晴れ舞台がなくなってしまった、引退も曖昧になっている、何より“部活として思い出がこの1年何もない”、そんな軽音部の生徒たちのために、今回『軽音LOCKS!』を立ち上げることにした!」

こもり教頭「そんな僕らの思いに共鳴してくれたヤマハミュージックジャパンさんが、この授業をサポートしてくれることになりました! ありがとうございます!」

さかた校長「ありがとうございます!」

こもり教頭「気になるのは、この授業でどんなことをやるのか?ということですが、これ、めちゃくちゃいいですね!」

さかた校長「これは、めちゃくちゃにいい! 俺も受けたい!」

こもり教頭「受けれるなら、僕も受けたいですもん!」

さかた校長「うらやましいし、素晴らしくいいね。
さぁそんな『軽音LOCKS!』は、どんな授業内容なのか?
まず……軽音部に所属している君のバンドを、あるアーティストが、なんと! 直接指導してくれます!!!!!!!
こんな機会、ないからね」

こもり教頭「ないっす!!!! ないよ!!!!」

さかた校長「直接第一戦を走っているプロの方に教えてもらえるっていうのはね。教えてくれるのは、現役のまっただなかのミュージシャンの先生たちですから」

こもり教頭「ちなみにサポートしてもらえるバンドは、1組限定です。ということは…! その分、みっちり指導してくれるということになります」

さかた校長「ということで、もうみんなわかってるよな? この『軽音LOCKS!』には新たな特別講師が就任する!」

こもり教頭「はい! その講師の方は、この学校に来てくれたことがあります!」

さかた校長「僕らもこの生放送教室で会っている!」

こもり教頭「生徒は今、いろいろと頭を巡らせてるでしょう!」

さかた校長「や〜巡らせているなか、もう発表するぞ!
さぁ、『軽音LOCKS!』の特別講師として、君のバンドを直接指導してくれるアーティストは!!!」

マカロニえんぴつ先生—————!!!!!!!!


♪  生きるをする / マカロニえんぴつ         


さかた校長「改めて、『軽音LOCKS!』の特別講師に就任してくれるのは、マカロニえんぴつ先生!
ボーカルは、はっとり先生に!
ギターは、はっとり先生と高野先生に!
ベースは、田辺先生に!
キーボードは、長谷川先生に、直接指導してもらえる!
これは豪華で、みんな沸いてくれているだろうけども」

こもり教頭「いや、すごいことですよ。やっぱりこれは」

さかた校長「1組です。選ばれた1組の学校の軽音部の部室とかに、マカロニえんぴつ先生が一緒にいたり、一緒にスタジオ入るかもってことでしょ?
想像してほしいな。指導っていうか、もうその流れでセッションもあるから。これはもうみんなわくわくしてほしい!」

こもり教頭「『この授業に参加したい!』『マカロニえんぴつ先生に直接指導されたい!』という君は、我が校の特設サイトがアップされているので、そこから応募してきてください!」

▼応募資格は、学校の軽音楽部に所属し、バンドを組んでいる10代。
▼ただし、シンガーソングライターは応募ができないので、ごめん!
▼バンドであれば何人組でもどんなジャンルでもOKです!
▼締め切りは、12月15日火曜日 23時59分まで!
詳しくは、特設サイトから確認してほしい!

こもり教頭「これ、まだバンドを組んだばかりでも応募していいんですよね?」

さかた校長「もちろん! “今、必死に練習しているんだけど、なかなか上達しない…!”っていう生徒もOK! 軽音部で頑張ってるすべての君たち。応募、待ってるぞ!」

こもり教頭「待ってるぞ!」

<⇒『軽音LOCKS!』の特設サイトはこちら!>

SCHOOL OF LOCK!



さかた校長「さて、我が校の学校掲示板を見ていると、先週行った『しんどー相談室』の授業の感想がけっこう届いているのよ」

こもり教頭「はい、SCHOOL OF LOCK!は先週月曜日から木曜日まで4日間かけて、“今ちょっとしんどいっす!”という思いを抱えている生徒の声に、耳を傾ける授業を行いました!」

さかた校長「“不登校”や“いじめ”“親関係”で苦しんでいる。そして“生きることがしんどい”という生徒の君たちとじっくり話をしていった。
その日毎日届いた書き込みも見ているけど、こんなに辛い気持ち、しんどい気持ちを抱えている生徒がこんなにもいるのかというのも、改めて教えてもらったんだよね」

こもり教頭「それと同時に、辛い思いをずっと吐き出せてこなかった生徒がたくさんいることもわかりましたし。それと、辛い思いをずっと一人で抱えこんでいることもわかった4日間でした」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「今夜は、“先週のテーマは少し自分の悩みと違っていた”とか、“先週の授業を聞いて校長、教頭に話してみたいと思った”という生徒の悩みに耳を傾けていきたいと思う!」

ということで、今夜の授業テーマは…!
『君が話したいことを話そう!』

さかた校長「今、君が話したいことであれば何でもいい。俺たちと話そう!
もっとたくさんの生徒たちと一人でも多く話したいって思った!
いつもだったら“掲示板逆電”って言う授業でやっていることなんだけども、先週、新たに聴いてくれた生徒たちが本当にたくさんいたんだよね」

こもり教頭「初めて見るラジオネームの生徒にもね伝わるように、今日はこの授業テーマでやっていきたいなって思います」

さかた校長「何より、生徒の君たちが話したいことを、俺たちは一番聞きたいし、“私の悩みなんて小さいし”なんて、そんなこと1コも思わなくてよくて。辛いに軽いも重いもないから。お前が辛かったら辛いわけだから。
1コも自分で背負わんでよくて、遠慮しないで書き込んでほしいと思っている」

こもり教頭「今夜は“学校掲示板”に、君が話したいこと、相談したいことを書き込んでください! みんなに見られたくないって生徒は、僕らあてにメールで送ってくれても大丈夫です」

さかた校長「今日もLINEでも応募できるから、SCHOOL OF LOCK!の公式LINEアカウントを友だちに追加して、メッセージを送ってきてほしい」

SCHOOL OF LOCK!



♪  DAYBREAK FRONTLINE / Orangestar


さかた校長「掲示板にみんなからの反応がすごく来ていて。
このOrangestar先生の曲は、SCHOOL OF LOCK!の『しんどい時に聴いてほしい曲』という、LINE MUSICのプレイリストに入れさせてもらっていて」

こもり教頭「そうね。それこそ先週の『しんどー相談室』を経て、聴いていた生徒のみんなが、“今しんどいって思ってる君に聴いてほしい”って曲を掲示板に書き込んでくれて、それがLINE MUSICのプレイリストにもなって、そのなかから選んでもらってね」

さかた校長「それも別に俺たちが募ったわけじゃなく、自主的に、生徒のみんなが、“私は辛い時にこの音楽を聴いて乗り越えました”っていう想いが掲示板に集まって、それがプレイリストになったから。
ちょっとしんどいなって、心が苦しいなって日にこの曲を聴いて、またいろんなものを感じてほしいなと思います」

SCHOOL OF LOCK!


それでは本日最初の生徒に逆電をしていきます!

話したいこと?というより話すには
コミュ障なのか人見知りなのかわからないけどとにかく人と話すのが苦手です。
なんでか自分でもわからなくて、人と話したい!でも話がまとめられなくて伝えたいことがうまく伝えられない…となってしまいます。
それで自信がなくなったのかわかりませんが先生とかに話しかけるのが怖くて、3年以上先生に質問に行ってないし、どうしても話しかけないといけない時は半日分くらいの体力を使って話しかけます。

話すのが苦手というより、話しかけるまでが1番苦手です。

でも本当はいろんな人と仲良く話したいです!
どうすれば人見知りコミュ障を克服できると思いますか?
ぜひ、校長教頭と話して克服したいです!

ぬとと
女性/16歳/静岡県
2020-12-01 19:37


ぬとと 静岡県 16歳 女の子

さかた校長「ぬととは、何年生?」

ぬとと「高1です」

さかた校長「今、書き込みを読ませてもらったよ。話しづらいことは無理して話さんくていいから」

ぬとと「はい」

さかた校長「自分でも人見知りかな〜って思うの?」

ぬとと「はい」

さかた校長「そういうふうに思いはじめたのはいつぐらいから?」

ぬとと「話すのが苦手だなって思い始めたのは、小学校の高学年ぐらいからです」

さかた校長「それは何かきっかけがあったの?」

ぬとと「特に出来事はないんですけど、気付いたら、ひとりになってました」

さかた校長「小学1〜2,3年生ぐらいの時は話せた?」

ぬとと「そうですね。その時は普通に、ヤンチャな感じで話してました」

さかた校長「家族や親戚とは話せるの?」

ぬとと「家族は話せます」

さかた校長「“初めまして”の人とかには、特に?」

ぬとと「はい、そうです」

こもり教頭「中学で環境はけっこう変わったの?」

ぬとと「中高一貫の受験校にいったので、小学校の時の友達はほとんどいない状況に変わりました」

こもり教頭「じゃあ中学から、まわりとの関係を始めるってスタートになったんだ。最初、初めて喋る子たちがいるクラスに入った時はどうだったの?」

ぬとと「もともとその受験校にいこうって決めたのが、友達を1から作り直そう…みたいな。友達を作るために、みたいな感じで。その気持ちを持っていったので、最初は、けっこう仲良くしてくれたりする子はいっぱいいました」

さかた校長「自分なりにも頑張った?」

ぬとと「はい」

こもり教頭「その時は、ぬととから話しかけられたの? 関係性も作れたの?」

ぬとと「はい。そうですね」

さかた校長「中学の時は、そこまで人見知りとか、意識しないで過ごせたの?」

ぬとと「最初のうちは、とにかく関係性を作ることを頑張っていました」

こもり教頭「中1の時は大丈夫でも、中2になるとクラス替えがあるじゃん? そういうのは大丈夫だったの?」

ぬとと「もともと小学校が人数が少なかったので、クラス替えってことが初めてだったんです。
その初めてのクラス替えで、新しい子とかが増えた時に、またそこで新しい関係作ろうって思ったんですけど、もう1年目で頑張り過ぎちゃって、ちょっと疲れちゃって。なんかもう“いいや”って感じになっちゃいました」

さかた校長「なるほどね。じゃあ、中学2年生ぐらいから、あんまりできてなかった感じか?」

ぬとと「はい。新しい友達とかはあんまり作れなかったです」

さかた校長「中1で頑張りすぎたっていうのは、自分から勇気出して、友達に話しかけにいったりしてた?」

ぬとと「はい。けっこう頑張ってました」

さかた校長「それはしんどかった?」

ぬとと「そうですね、けっこう精神とか削ってやってました」

さかた校長「それは“ホントの自分じゃないな〜”みたいな。無理して自分を作っていた感じ?」

ぬとと「はい」

こもり教頭「最初のな〜関係性を作るまでがな、すごいパワーを使うからな。
中1で頑張れたって言ってたけど、その時のクラスメートとは、中学校生活で仲良くできたの?」

ぬとと「そうですね。1年目に仲良くしてくれる子がいて、その子と中2、中3って、ずっと同じクラスだったんで。特にクラスで浮くとかはなかったです」

さかた校長「仲がよかった友達と3年間同じクラスだったか。それは心強いよね」

ぬとと「はい」

こもり教頭「今、高1だけど、その子とは別々になっちゃったの?」

ぬとと「はい、クラスが別になってしまいました」

こもり教頭「そうか中高一貫校だけど、クラスは別々になっちゃうのか」

さかた校長「クラスが別になると会う機会、減るもんな」

ぬとと「はい」

さかた校長「じゃあ、高1になって、また1からって感じか?」

ぬとと「そのコロナで最初休校だったんです。それでそのこともあったり、勉強のこととかもあったり、1から作り直そうかなって思ったんですけど、なかなかそっちに気持ちもってかれちゃったりして」

さかた校長「いろいろ大変だったろうしな。オンライン授業とかにもなったろ?」

ぬとと「はい」

こもり教頭「学校側もバタバタしてて余裕がなくなっちゃうから。なおさら自分も余裕なくなっちゃうよね」

ぬとと「はい」

こもり教頭「今は通学しているの?」

ぬとと「はい、戻ってます」

こもり教頭「今、ひとりぼっちになっちゃったなって感じはあるの?」

ぬとと「はい。学校が始まって、友達を作ろうかなってなった時に、周りを見たらもうグループが出来てて、そのグループに入るのが難しいってなってます」

さかた校長「グループに1から入っていくのは大変だよなー。今は“ひとりでいるほうが楽”みたいになってるの?」

ぬとと「はい」

こもり教頭「実際はどうなの? ほんとはどうしたいの?」

ぬとと「本当は、友達とかと仲良く話したいし、仲良く楽しそうに話している友達をみて、うらやましいなって思ったりします」

こもり教頭「だったらね、やっぱり話したほうがいいなって思う。
本来、学校に友達がいっぱいいてみんなと話すことだけが全てじゃないと俺は思うから。やっぱりひとりで学校にいたい子もいるし、邪険にする必要はないけど、いろんな人に気を遣うのであれば、一人でいるほうが自分の世界に入れるって性格の子もいるし。十人十色だから、その人に合った色を持っていていいと思うけど、ぬととみたいに、誰かと話したいって思うのなら、話したほうがいい。何かきっかけとか、1歩踏み出す何かが訪れるといいね」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「ぬととは、話かけるのは苦手だけど、話しかけられたら話せるの?」

ぬとと「その、人見知りだけじゃなくて、コミュ障みたいなところもあるので、あまり話を広げていくことが、得意じゃないです」

こもり教頭「いや、でも、話広げられる人なんてほとんどいないと思うけどな」

さかた校長「俺と教頭もよく話すけど、覚えてないよな、9割。それぐらいでいいと思うけどな。話をして、つなげないと〜なんて思う必要はないんだよ、友達ならなおさら」

こもり教頭「その場に一緒にいるってことが、すごく大事じゃないかなって思うから。ぬととは、人見知りだけじゃないって言ってたけど、意識すればするほど、言葉ってこんがらがっちゃうと思うんだよ。
だからやっぱ、こういうふうに話さないと〜っていうのを、自分の頭のなかで縛りつけちゃうのは、逆に難しくしちゃうのはあるなって感じるけどね」

さかた校長「ぬととがほんとに苦手って思うなら、無理して頑張っちゃうとな。
中1の時に感じたように、無理しすぎて、疲れちゃって、わーってなるほうが、しんどいし、悲しいからね。
ほんとは素のままで、ちょっと、ほんのちょっと頑張ることは必要かもだけど、自然に喋れたほうが絶対に楽しいからね」

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こもり教頭「ひとつの案だけど、もしクラスで1からがしんどいなら、クラスが別になっちゃった中学から仲がいい子のところに5分でも行くっていう行動するだけでも変わると思うな。
喋りかけたり、会話を続けることが苦手って言ってたけど、それと行動力って違う原動力だから」

さかた校長「中学で仲良くなった子とは、連絡とかは取ってるの?」

ぬとと「連絡はたまに取ったりしてます」

さかた校長「学校ですれ違うことは?」

ぬとと「移動教室でクラス合同とかになったら話してます」

こもり教頭「だったら、やっぱり5分でも休み時間に行ってみると、その子が作っているコミュニティに入れるって可能性もあると思うけどね。それは難しそう?」

ぬとと「あんまりやったことないので……」

こもり教頭「ゼロの人だと無言キツイから、ヤバいヤバいってなるけど、中学の時から知ってる子なら、会話してなくても、その場にいれるって、その空気感でいられるってことあると思うけどね」

さかた校長「喋ってないな〜って自分が思っている時間が長ければ長いほど、ハードルが上がっていくから。友達と話すことで、少しずつ、そのハードルを下げていけると思うんだよね」

こもり教頭「居心地重視でいいと思うのよ」

さかた校長「ぬとと、好きなものはなに?」

ぬとと「音楽を聴くことです。セカオワ先生が好きです」

さかた校長「あー!! これはもうね、セカオワ先生の力を、思いっきり借りていい。普通にLOVE先生の顔のペイントしていくとかな」

こもり教頭「それはハードル高いね〜(笑)」

さかた校長「笑ったヤツは、絶対にセカオワ先生好きやし。好きな音楽一緒って、親近感わくからね。
学校でセカオワ先生の話とかは?」

ぬとと「あんまりしないです」

さかた校長「好きな音楽って聴かないとわからないからね。わざと、イヤホンから大ボリュームにして、外に聴こえるようにセカオワ先生流すとかな」

ぬとと「(笑)」

さかた校長「“あれ、アイツ、音漏れしてるけど、セカオワじゃない!?”とかでもいいし。自分の好きなものを周りに広めるのも近道だったりするからね」

共感!
ぬととさんの気持ちめっちゃわかる!!!
私は高校受験で友人関係をやり直したくて遠い学校に行きました!
私も話すの苦手でコミュ障で最初は全然話すことが出来なかった…。クラスで1人で浮く事があったしぼっちの事が多かった。お昼も1人で食べることが多かった。今も殆ど1人だけど…
でも少しずつ無理なく、会話がヘタでも声をかけていった!直接話すのが大変な時はLINEとかインスタを交換してメッセージで話したりすると負担が減って話しやすかったよ!そしたら、まだいつメンは出来てないけどクラスで浮くことが少しずつ無くなったよ!
だから、ぬととさんもきっとたくさん友達できるよ!
高校は全然違うけど一緒に頑張ろう!
@おりお
女性/16歳/東京都
2020-12-01 22:30


さかた校長「ぬとと、@おりおは確実にもうお前の友達になった感じがするけどな」

ぬとと「ありがたいです」

さかた校長「これはありがたいよ。強力な味方が今できたからね」

ぬとと「はい」

さかた校長「今、ほっとしたぬととの顔が浮かんだ。そういう顔が、教室でお前ができたら、最高だからね」

ぬとと「はい」

さかた校長「ほっとした顔を見れば、周りの友達も声をかけやすくなるかもしれないし。今、教室で、緊張しているかもしれないしな。声をかけるのが難しいって思ったら、ほんと無理くり口角を上げるとか、ニコニコするとか。それだけで、ぬととの空気感が和らぐから。それが話しかけてもらえるきっかけになるかもな。
明日、できたら、にっこり、ちょっとだけ口角をあげるような、ふんわりした空気で、学校に行ってみてほしいな」

SCHOOL OF LOCK!


ぬとと「はい、参考にします」

さかた校長「じゃあ、一発、いっとくか? いきましょうか? じゃあ、ごろりのモノマネしようかな? ぬとと」

ぬとと「……」

さかた校長「ごろり知らない? NHKの作って遊ぼうの、ごろり」

ぬとと「……」

さかた校長「ぬとと!? ぬとと!?」

ぬとと「あ、すいません、すいません(笑)」

さかた校長「大丈夫か? 良かった、寝落ちしちゃったかと思った。少しでも笑みがこぼれたから良かった。
気軽に、あまり気負わずに、ニコニコ笑ってね。みんなが話かけてくれる雰囲気で頑張ってくれ」

ぬとと「はい!」

さかた校長「じゃあ、一緒にセカオワ先生、聴こう!」


♪  スターライトパレード / SEKAI NO OWARI


わかるなぁ…
自分も人見知りで最初の方中々声かけれなかったけど、好きなことをSNSで発信してたら友達見てくれてそこからできていったな
やんどーる
男性/19歳/北海道
2020-12-01 22:28


こもり教頭「話すことだけがすべてじゃないって思うから。いろんな方法を試して、自分が居心地がいいなって思う所をぜひ見つけてほしいなと思います」

RN ぬとと、話を聞かせてくれてありがとう!
さあ、次の生徒はこちら!


私は父の顔を知りません。物心がつく前に両親が離婚し、母と祖父母と暮らしています。暮らしに困ったことは一度もありませんが、先生や友達とお父さんの話になるときがとてもしんどいです。私のお父さん像はありません。どんなふうだったとか、母にも聞けない弱い自分がいるのもしんどいです
話す時、気まずくなるのも、苦笑いされるのもとてもしんどいです。
私のしんどいは小さいですが、校長と教頭にお話、聞きたいです。
カホスケ
女性/15歳/熊本県


カホスケ  熊本県 15歳 女性

さかた校長「書き込みを読ませてもらったよ。お父さんがいないということだけど、そういう話をみんながするときは、辛いか?」

カホスケ「はい。友達とかと家族の話題になったときに、友達が“お父さんとどこどこ行った”とか話しているのを聞くと、自分にはそういう思い出がないし……」

さかた校長「寂しくなってしまうか?」

カホスケ「はい。悲しいな、と思います」

こもり教頭「何歳くらいから、お母さんと祖父母と暮らしてるの?」

カホスケ「3歳の時からなので、お父さんの顔を見たことないし、声も聞いたこともなくて」

こもり教頭「友達と話しているときに、寂しさがあるんだ。それって、どれぐらいのころから、寂しいなって感じるようになったの?」

カホスケ「小学校の高学年くらいですね」

さかた校長「それぐらいのころから、意識するようになって、そういったことは、周りの友達に伝えているの?」

カホスケ「いや、話したことないです」

こもり教頭「じゃあカホスケが、母子家庭ということは、まわりの友達は知らないの?」

カホスケ「はい」

さかた校長「そうなんだ。今まで話そうとすることもなかったの?」

カホスケ「はい。話したことないです」

さかた校長「それは、話すとなんか思われちゃうのがイヤってことかな?」

カホスケ「はい。“かわいそうだな”と思われたり、話しをすると気まずいから話さないでおこう……みたいなふうになるのが怖いです」

さかた校長「実際にあった? 友達がそういう感じになったことがあった?」

カホス「咄嗟に(お父さんの)話を振られると、自分が何も言えないので、“あ…”ってなるときがあって」

さかた校長「そうか。そういう周りの友達の表情や反応を見ると、グッとなっちゃうか」

カホスケ「はい」

こもり教頭「なるほどなぁ。あの〜……、教頭も母子家庭なのよ。俺はね、1才のころに離婚してて。だから俺ね、父親の顔、今だに知らないし、声も知らないし、写真も1枚も残ってないのよ。
だから、すごい境遇というか、家族間に思うこと、カホスケが感じたことって、けっこうある。近い感情になったこともあるんだけど、俺は幸いなことに“悲しいな”と思ったことがなかったんだよね。母親と一緒にいることが好きだったし。
俺は今でも自分のことをマザコンって言うくらい、お母さんのことが好きだから。
お父さんがいないことで、悲しいなって思ったことは、お母さんからすごい愛してもらってたからっていうのもあるからかもしれないんだけど、なかったんだよね。
でも、“お父さんってどんな人なんだろう?”ってやっぱ気になるし。“自分ってどうやって生まれたんだろう?”って、自分のバックボーンだから知りたくなるし。
うらやましいって思ったこともあるのよ、友達が家族旅行行きましたって話している時に。俺は母親と2人でしか行ったことがないから、和気あいあいとしていることって、今だにイメージないし。いろんな会話がわわわわ〜って。
ドラマとかでもあるじゃん、あのワチャワチャ感だったり、楽しい雰囲気、俺、今だにわかんないんだよね。だから憧れたことも正直あったし」

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カホスケ「はい」

こもり教頭「俺はもしかしたら友達に恵まれていたかもしれないけど、お父さんがいないがゆえに“うぇっ?”って言われたことはなかったし。
あと、自分が母親しかいないって言うことによって、同じ境遇の子がいたりもして。離婚じゃない理由でお母さんといるっていう友達もいたし。そこで、同じ思いを共有できたこともあるし。それを友達に話さないのが弱さってわけでもないし」

カホスケ「はい」

こもり教頭「だからカホスケの書き込みにあった、“母に聞けない弱い自分もしんどい”って、弱いって思わなくていいと思う。
今、中学3年生で、高校になったらまた新しい環境の友達もできるだろうし、そこを負い目に感じる必要はないよ」

カホスケ「はい」

こもり教頭「出会っていく人に、“私、お母さんしかいないんだよね”って言う必要はないよ。でも自分の素性を話して周りの子が離れていくっていうのは、俺はないと思うから」

カホスケ「はい」

こもり教頭「ほんとにお父さんのことが知りたいなら、聞くっていうのは、当たり前のことだと思うし……でも、聞けずに抑えているのは弱さじゃないよ。お母さんに対しての愛だと思うから。無理して聞くことはないなって」

さかた校長「俺の周りにもそういう境遇の人がいたけど、別にそこに関して“わ!” とか1コも思わんし。なんならそのことで相談されたときは、俺は嬉しかったし。両親がいて、めちゃくちゃモメてて“大変やなお前のところ”って時もあったし。
そういうことで、そういう形とかで、わ〜とかって思うことは、友達ならなおさらない。意外と、カホスケが言ってくれることで、周りが安心することも実はあるんだよ」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「形だけってすべてじゃないから。お父さんがいないことで家族愛がない、ってそういうこというわけではないからね。お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんからもらっているのは、間違いなく家族からの愛だから。形にとらわれることはないと思う。負い目に感じることないと思う。どんどん出会っていく人のなかで、自分ってものに自信を持って。
そしていつか来たるとき、自分の力で会いたいと思った時に、合えばいいから。絶対そこだけで弱気にならないでほしい」

カホスケ「はい!」

こもり教頭「これからも友達を信じていいと思う」

さかた校長「うん、大丈夫だよ、カホスケ」

こもり教頭「大丈夫だよ」

さかた校長「安心して、打ち解けてイイと思うよ」

カホスケ「はい!」

こもり教頭「ありがとうね、話してくれて。また何かあったらいつでも話そうね」

カホスケ「はい、ありがとうございました」


♪  彼女の相談 / indigo la End


さかた校長「自分が思っているほど周りは重く受け止めてないんだけど、当事者となるとね、“言ったら雰囲気を悪くするのかな”とか、思っちゃうのかもだけど」

母子家庭
私も、中1の時に親が離婚しました。友達にもかなり勇気が必要だったけど、話しました。でも全然友達が離れていくことなんてなかったです。暗くなっちゃう話だし、かなり勇気がいるけど、言ってマイナスになることはないと思います!

まくがふぃん
女性/16歳/群馬県
2020-12-01 22:52


わかるよわかるよ、、
幼い頃にお母さんと死別してしまったので、私はお母さんがどういうものかわからないなあ
皆がお母さんに甘えてたり、幼稚園から中学までの参観日に皆のお母さんがいたり、当たり前のように“お母さんはどんな人?”と聞かれるのもちょっぴり悲しかったなあ
同情されたり避けられたりが嫌なのも、、

家庭環境は人それぞれって言うことがどんどん成長して皆が分かってくる中で、そういう話題は自然と上がらなくなっていったりするし、そうなんだね〜、とさらっと流してくれるようになると思うよ〜。
話したくない事は無理に話さなくていいと思うし!
お互い頑張ろうね

水蜜(すいみつ)
女性/18歳/北海道
2020-12-01 22:51


こもり教頭「そうなんだよね。なんか聞かれた時に、自分が話せない話題を振られるとドキっとするし、話せなかったということが、結果論として悲しくなる、ということはありますけど……それが失敗かというと、失敗じゃないと思うし。
まくがふぃんが言ったように、勇気を振り絞って話した時に、それを知っているのと知らないのでは、関係性が違ってくる。築き上げられるものが変わってくるから。
自分のバックボーンっていうのは、大切だなって思うし、それをわかった上で作られる関係性って俺は素敵だなって思うし。校長も嬉しかったって言ってたじゃないですか」

さかた教頭「うん。頼ってくれてるんだなって、嬉しかった。こっちもそれで悩みを打ち明けられて、信頼がどんどん積み重なっていくな〜っていうのは、感じたから。どんどん頼っていいんだよ」

こもり教頭「形っていうのはいろいろあるなって思いました」

SCHOOL OF LOCK!



初めまして、こんばんは。
トラックを走らせながらいつも拝聴させて頂いています。
先ほどのカホスケさんのなげかけに、涙があふれました。
私も十数年前に離婚になった、カホスケさんと同じ年齢の娘がいます。
元妻と別れたのは私のふがいなさが原因です。
現在は再婚し、家庭がありますが、別れた娘のことを忘れたことはありません。
カホスケさんのお父さんも、離ればなれだけど忘れてないと思います。
今まで子供目線で寂しいとか考えていなかった自分が情けないです。
本日、拝聴できて、娘に連絡をとろうと決心できました。
ありがとうございました。
サバイバー隊長
男性/45歳/京都府


さかた校長「あ〜〜〜そうですか〜〜〜〜お父さん側の! 意見を。思いをね」

こもり教頭「これって、サバイバー隊長さんが、子供目線で寂しいとかって考えて、コミュニケーション取ろうと思わなかったんですよね。
実際にカホスケが、お父さんがいないことで思っていることとか、お父さんってどういう人かなって、俺もだけど、やっぱ思うんですよ。
自分のバックボーンってなんなんだろう。
どうやって自分で今があるんだろうって思うんですよ。
これってウソじゃないなって思うんで、どうなるのが正解って形がないからこそ、今こういうふうにメッセージを頂きましたけど、サバイバー隊長さんが思うことがあれば、またそこで作られる形ってものがきっとあると思うので」

さかた校長「カホスケが勇気出して、俺たちに話してくれたことで、サバイバー隊長にもつながって、決心してくれて。
繋がっていくからね。カホスケの勇気は、みんなを“ありがとう!”って気持ちにさせてくれるから、嬉しいね」

SCHOOL OF LOCK!


まだまだ生徒の話を聞いていこう。


ここ一ヶ月くらい、毎日からだのどこかが調子悪く、学校に行ってません。
学校に行かなくてはならないとわかっているのですが、
思い通りにいかない体調のせいで外に出るハードルも高くなってしまいました。
高校3年生で、原因は受験のストレスだと言われていますが、
この1ヶ月の間、どれだけ勉強から離れても、自分の好きなことをしても、
なかなかよくなりません。
誰かと一緒に話して、気を楽にしたいです。
おまめ
女性/17歳/東京都


おまめ 東京都 17歳 女性

さかた校長「いろいろ話を聞いていいか?」

おまめ「はい。まず、1ヶ月前、なんで学校に行けなくなっちゃったかというと、過敏性腸症候群っていう、ストレスからくる、お腹の調子が悪くなってしまう病気で」

こもり教頭「なんかストレスがかかると、お腹がぎゅーってなっちゃうってこと?」

おまめ「はい、そうです。それが日常化しちゃって。なんか身体に合わない食べ物をとっただけで、それだけでお腹が痛くなっちゃったりとかするようになっちゃいました」

さかた校長「そうか〜。食事からそういうふうに反応しちゃうからね。しんどいなそれ。毎日、ごはん食べる時でも」

こもり教頭「毎日お腹がぐーって痛くなっちゃって、体調的に学校に行くのが難しいってこと?」

おまめ「過敏性腸症候群は薬でだいぶよくなってきたんですけど、それ以外の、頭が痛かったりだるかったりとか、あと、一時期、味覚と嗅覚もあまり感じなくなっちゃったんです」

さかた校長「あ〜、副作用的なものがなんかあるのかな」

おまめ「原因って言われているのが、受験のストレスって言われたので、そういうことが原因で、いろんなところがあまり調子が良くないってことになっていると思っています」

さかた校長「おまめ的には、原因はなんだと思っているの?」

おまめ「受験のストレスって言われて、1ヶ月の間、勉強からも離れて、好きなこともやったのに、それでもあんまりよくなった感じがしなくて、他にも原因があるんじゃないかなって」

さかた校長「おまめ的に、好きなことをやってる時も、やっぱそういうのがよぎって、100%“楽しい!”って気持ちにならなかった?」

おまめ「そうかもしれません。あと、そういう気持ちを、外に出すことをあんまりしたことがなくて、内にこもりやすいというか、自分の心のなかでとどめておく性格なのかな〜って思うので。そういうので、知らず知らずストレスが溜まっちゃったのかなっていうのもあると思います」

さかた校長「周りの友達とかは? 話せてない?」

おまめ「仲がいい人はたくさんいるんですけど、そういう自分の悩みとかを積極的に話すっていう関係の人がいなくて。あんまりこういうの、人に話したことはないです」

さかた校長「話せないのは、話すと友達が悪いほうに思っちゃうな〜とかあるの?」

おまめ「そういうのはないんですけど、たぶん、自分が頑固で、話しちゃうことにプライドがあるのかなっていう」

さかた校長「弱音を吐けない、みたいなことか」

おまめ「はい」

さかた校長「そういう悩みとか弱いとこを見せるのは、自分では良くないことだと思っている?」

おまめ「そうかもしれないです」

こもり教頭「そこで話したことで、弱いって思われるのもイヤなのかな?」

おまめ「はい」

こもり教頭「弱音を吐くと、向こうのほうが立場が上に感じちゃう瞬間もあるのかもしれないね」

さかた校長「おまめのなかの、理想の強い自分とかがあるのかな?」

おまめ「たぶん、そうかもしれないですし、あの、家庭環境もそんなに良くはなくて。日常であんまりお喋りする人がいないんですよ。
それを小学生のころから続けてきて、あんまり人に自分から話さないっていうのが、習慣になっています」

さかた校長「じゃ、家族にも、本音みたいなところは、話せないのか?」

おまめ「はい」

さかた校長「ぜんぜん弱音を吐くことって悪いことじゃないんだよな〜。俺はもう何度も言ってるけど、逆に俺が友達だったら、弱音や愚痴をこぼしてくれるときのほうが、嬉しいしね。“あ、じゃあ、俺も、こいつに弱音を吐いてもいいし、愚痴をこぼしてもいいんだ〜”って思うし。何も悪いことじゃないんだよな〜」

SCHOOL OF LOCK!


こもり教頭「というのと、やっぱ自分の心のなかにある言葉を口にするのって、ある種訓練が必要だなって、すごい最近感じる。
心から口にいくまでって、なんか、蛇口みたいになっていると思うんですよ。蛇口が固いと水が出ないのと一緒で、それをどんどんゆるめてあげるっていう訓練が必要なんじゃないかって。
自分がこんなペラペラペラ適当なことも踏まえてよ、人と話すってことに抵抗がないのって何だろうなってすごい考えた時に、“俺は心の蛇口がすごいゆるゆるなんだな”って最近思った。脳みそを通って言葉にする前に、心から先に口に先に出るのって、そういう訓練っていうか、自分の蛇口をゆるめことが大事なのかなって。
おまめが言ってたみたいに、家族と話すのがうまくいかないな〜て気付いていて、それを気付けているのってスゴイことだし、気付いているがゆえに、それをゆるめるほうにベクトルが向いてなかったのかなって思ったな」

SCHOOL OF LOCK!


さかた校長「それこそ、蛇口をひねり過ぎて、思いを全部言い過ぎて、相手を傷つけてしまうってこともあるから。そこのバランスっていうか、調整することは訓練でね。
俺も言葉が苦手だけど、まずは文章に書いてもいいし。なんか頭のなかの気持ちをすっきりさせるっていうのは、自分を見つめ直す、いい方法のひとつかなって思うからね」

おまめ「はい、そうします」

こもり教頭「おまめ、今、なんか、ちょっと話してみたいってあるの? なんか言葉にしたいって気持ちあるの?」

おまめ「言葉にしたい話ですか……」

こもり教頭「たわいもない話してみたいとかさ」

おまめ「そうですね! 最近、ほとんど人とお喋りちゃんとしてないので、なんか、普通にお喋りできたらいいな〜って思います」

こもり教頭「おっ! きましたね、我々の得意分野。何もない話をするという!」

さかた校長「永遠に喋れるんだよな、俺たち」

おまめ「(笑) お願いします」

さかた校長「息継ぎナシで。ノー息継ぎで」

こもり教頭「内容のない話を。もう、それが軽いもんね、ノー息継ぎは無理だもん(笑)」

さかた校長「いや、おまめ、お前と喋っている時に息継ぎしてないからね。1コも酸素入れてない状態で喋ってるから…すぅーーっ!!!」

おまめ「ちゃんと吸って下さい」

さかた校長「久しぶりに今、吸ったわ」

こもり教頭「吸ってるじゃん」

さかた校長「吸わないとね、生きていくためには。取れ入れないとさ」

おまめ「(笑) はい(笑)」

こもり教頭「たわいもない話ってなんだろうな〜?」

さかた校長「趣味はなんなの?」

おまめ「趣味は音楽を聴くことです」

こもり教頭「いいね! めっちゃ広がるトーク、ありがとう!」

さかた校長「大丈夫か、お前。音楽とかテーマ持ってきて。200年話せるんだけど?」

こもり教頭「適当過ぎるんだって! 校長の返しが!」

さかた校長「いやいや俺も迷ったよ、100年にするか、1000年にするか。200年かな〜って。絶妙なとこ。今、200年って絶妙だったよね?」

おまめ「あ〜…完璧です」

こもり教頭「おい! そっち側かい!!」

さかた校長「ありがとう本当に」

こもり教頭「音楽、何聴くの?」

おまめ「最近は、星野源さんとか。SixTONESとか」

こもり教頭「いいね! 俺も今日、星野源さん聴いたよ!」

おまめ「あ、そうですか!」

さかた校長「何が好き? 俺は『くせのうた』が好きなんだけど」

おまめ「あ〜〜いいですね。最近、沁みてるのは、『私』っていう曲」

こもり教頭「あ〜〜〜!」

さかた校長「最近?」

こもり教頭「いやいやいや」

おまめ「CDじゃなくて、デジタルにだけされている。最近の曲だと思うけど」

こもり教頭「星野源さんが好きなら、1月2日の“逃げ恥”の新春スペシャル、楽しみなんじゃない?」

<さかた校長:「もういいよ〜〜マジで、もういいよ〜」>

おまめ「す〜ごい楽しみです」

こもり教頭「でしょ!?」

おまめ「予告とか観ちゃって」

こもり教頭「きょ、今日出たの、観た?」

おまめ「見ました」

こもり教頭「うわーーーーサイコーーーーー!!! きぃや〜〜〜〜!」

さかた校長「俺、観てないからさ」

おまめ「いや、1回観たほうがいいです」

こもり教頭「1回観たほうがいいよな!! YouTube上がってるから、オフィシャルで!」

さかた校長「予告CMみたいなこと?」

こもり教頭「よこく!! 1月2日やるよ〜みたいな! ヤバかったよな!?」

おまめ「ヤバいです」

<こもり教頭叫ぶ>

さかた校長「俺もドラマ好きなんだけどね。
ねぇ、『踊る大捜査線』の話しない? 永遠に喋れるんだけど」

おまめ「観たことないです」

さかた校長「ジェネレーションギャップが出た〜!
たわいもない話っていうのは、こういうことでよかったの? たわいなさすぎただろう?」

おまめ「はい。楽しかったです」

こもり教頭「でもこのたわいない話は、1月2日につながる話になったからな。繋がっていくのよ、こういう話って、どんどんどんどん」

さかた校長「そうやけどもさ。ま、たわいもないっていうけど、本音で、教頭は、めちゃくちゃわーってなったし。こういう好きなことで、一気に距離感が近くなったりするからさ。自分の“好き”を利用して、みんなといろいろ話してもらったら俺たちは嬉しいな。ちょっとは元気になったか?」

おまめ「はい、すごく楽しかったです」

さかた校長「それはなによりだ、俺たちは嬉しいよ。ありがとうな、おまめ」

おまめ「ありがとうございました」


♪  私 / 星野源


さかた校長「おまめが最後笑ってくれて、楽しかったですって言ってくれるのが、ほんとに俺たちは心から嬉しいし」

こもり教頭「おまめが好きだって言ってた曲、今、流れているけど、話しきいてた時、“どんな曲だっけかなー”ってなっていた生徒もいたと思うんだけど、流れたときに、“あーこれかーーー!!!”ってなれるのも、繋がりのひとつだと思う。
全部が全部、無駄じゃないって思う。自分の思いを言葉にするのって、絶対誰かに届くなって思いました」



今日の黒板



さかた校長「今日もたくさん書き込みをくれて本当に俺たちは嬉しくてみんなと話したいと思ったんだけど、今日はこの生徒 RN:無明長夜 も書き込んでくれてて、気になったの。電話を繋ぎたかったけど、今日は繋げられなかったから、今日はこの子に向けて黒板を書きたいと思った。」

SCHOOL OF LOCK!


『何度も思い出す』

さかた校長「書き込みありがとう。君の書き込み読んだ。本当は電話で話したかったけど繋げられなくてごめん。今日から俺は君の事を何度も思い出すと思う。今何してんのかな?飯食ったかな?辛くないかな?君の事を思い出すんだよ。だから君の背負っている思いっていうのは君だけが背負わなくていいし、どうか俺にもみんなにも分けて欲しいと思う。君が辛いとき苦しい時は俺みたいなやつがいっぱいいるんだよ。ひとりじゃないから。掲示板の中でも生徒のみんなが君の荷物を持ちたいと思っている奴らが沢山いる。だからそのことを俺が思い出すたびに君も思い出してくれ。そしていつか絶対、会って話そうよ!」


♪  夜間通用口 / PK shampoo


こもり教頭「今日出会った生徒みんなもそうだし、校長と教頭が今そういうふうに思ったこと、職員も含めSCHOOL OF LOCK!で感じたことを、これからもみんなで一緒に紡いでいけたらなと思いました」

さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時にふたたび開校!」

こもり教頭「起立! 礼!」

さかた校長・こもり教頭「また明日〜〜〜!!!!」



さかた校長の放送後記

オレ。両腕も背中もガラ空きなんだ。 いくらでも君の分も背負わせてくれよ。


こもり教頭の放送後記

想いを伝え続けたい。

この後記の放送を聴く

聴取期限 2020年12月08日(火)PM 10:00 まで

Music 2020.12.01 PLAYLIST


LINE MUSIC

「私は父の顔を知りません」母子家庭で育った中3女子の声

ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」、12月1日(火)は『君が話したいことを話そう!』をテーマに放送。パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、番組の学校掲示板に届いたメッセージから気になるものを取り上げ、直接電話をつないでその悩みに耳を傾けました。そのなかから、中3の女性リスナーとのやり取りを紹介します。

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