夢の職業シリーズ！漫画家福山リョウコ先生来校！　 | SCHOOL OF LOCK!

夢の職業シリーズ！
漫画家福山リョウコ先生来校！　

2014.02.24

生放送教室

　
『金…？』

先週の金曜日の学校運営戦略会議では、
「掲示板ゴールドラッシュ」を開催！
　
我が校の職員、ミモザ先生が1月31日に更新の「よしだLOCKS!」で、あるまじき対応をした!!
この罰として、金メダル級の書き込みをしてくれた生徒たちに、ミモザ先生が自腹で“金”をプレゼントをしたのですが…。
　
とーやま校長「今日、ジェーンが書き込みが読まれた生徒たちに“金”の発送をしてる所を、たまたま見ちゃったんだけど…金の延べ棒！　金の延べ棒！　残りが……金箔」
　
よしだ教頭「はい？」
　
とーやま校長「だから、金箔!!」
　
≪ミモザ先生「マジかー」≫
　
とーやま校長「“マジかー”はこっちのセリフだから!　金って言いながら“金箔”プレゼントだったって事？　確かにウソはついてないけど～！　これは…第二回ミモザ裁判あるな！」
　
金曜日に書き込みが読まれたみんなには、“金の延べ棒”もしくは“金箔”が届きます！
楽しみに待っててくれ！
　

　
今夜の生放送教室は…
「夢の職業シリーズ」！
生徒のみんなが憧れる“夢の職業に就く人”をゲスト講師に迎えて色々とお話を聞いていく…人気授業！
　
今回は、漫画家、福山リョウコ先生をお迎えしました!!
　
Perfume LOCKS!でも、あ～ちゃんが“大好き！”と熱く語っていた『悩殺ジャンキー』や、現在、雑誌「花とゆめ」で連載している『覆面系ノイズ』など、超人気漫画を生み出しています！
そんな福山先生を講師に迎えて、「漫画家」という仕事について話を聞いていきました！
　

福山先生「こんばんは、福山リョウコです！」
　
初めまして！　福山先生！　今夜はよろしくお願いします！

　
今回の来校にあったって、福山先生には、とーやま校長とよしだ教頭のイラストを描いていただきました！
　
とーやま校長「イラストありがとうございます!!　実物はどうですか？」
　
福山先生「割と、似せて描けたかなって思います…！」
　
とーやま校長「ありがとうございます!!(嬉)」
　
福山リョウコ先生は、作品『覆面系ノイズ』でMAN WITH A MISSION先生とコラボしていて、福山先生自身も音楽が大好きだそうです！
　
福山先生「アニソンから、ゲームミュージック、バンド、ボカロとかも聴きますね！」
　
とーやま校長「一番影響受けた音楽は何ですか？」
　
福山先生「NUMBER GIRLです」
　
とーやま校長「来ました!!」
　
よしだ教頭「とーやま校長先生と一緒だ！」
　
NUMBER GIRL先生の中でも特に好きな曲は『タッチ』!!
とーやま校長との趣味が合いますね！
　

　
　
我が校には、漫画家を目指している生徒がたくさんいます！
生徒が気になる事を、どんどん聞かせもらいました！
　　
とーやま校長「まず、漫画家を目指したきっかけは何ですか？」
　
福山先生「きっかけは小２の頃に、母が買ってくれた少女マンガで、初めて読んだ時に“漫画家になりたいな”って思って、それからマネしてずっと描いてました」
　
とーやま校長「じゃあ、10代の時はずっと“なろう”って思ってたんですか？」
　
福山先生「はい！　ずっと描きながら、目指してました」
　
よしだ教頭「最初の漫画で、目指し始めたって、すごいですね！」
　
とーやま校長「目指している時って、普段はどのような事をされていたですか？」
　
福山先生「中学の時に初めて投稿して、賞金をもらったんです。そして、高校の時に“花とゆめ”さんに出しました」
　
とーやま校長「誰かに教わったりはせずに、自分で見つけながらやってきたんですか？」
　
福山先生「はい、自分が好きな様にずっと描いてきましたね」
　
初めて、一つの作品として雑誌に投稿したのは、中学2～3年生の時。
中学生の恋愛をテーマに描かれたそうです。
　
とーやま校長「僕の知ってる職業の中でトップ３に入るくらい尊敬していて！　自分でまず絵を描いて、話も考えて、コマ毎の演出も考えて…！　たいへんじゃないですか!?」
　
福山先生「そうですね…。でも、たいへんだって思った事はあまり無いですね。終わったら、“次を描かなきゃ”って思うので…。ドＭな人が向いてるかもしれないですね(笑)！」
　
平均8時間の睡眠をとっているという、福山先生。
アシスタントさんにも8時間しっかり睡眠をとらせて、頭の回転を鈍らせないようにしているそうです！
　　　

　
次に、漫画１話分を作るのに、どのような作業スケジュールで作るのか。
実際に福山先生が、「花とゆめ」の今月号に掲載したばかりの原稿と一緒に説明してもらいました!!
　
福山先生「作家さんによるんですけど、まずプロットを作ります」
　

冒頭部分のプロット

　　
最初は、1話分の内容を文章に起こすそうです！
小説のように、登場人物のセリフ、様子が書かれていて、絵が一つもありません。
今月号のプロットを作るのに、6日間かかったそうです！
　
プロットを作ったら、次はネーム！
　

冒頭部分のネーム！

　
ここで、コマ割り、イラスト、セリフの置く場所などを実際に描いて決めていくそうです！
　

　　
福山先生「ネームが漫画の命なので、見開き単位で考えます。開いて見た時にどう感じるか、想像して描きますね」
　
ネームを作るのには、詰まっても3日くらい、早くて1日で完成させるそうです！　　

ここまで作って、編集者からOKが出たら、いよいよ下絵！
細かい修正をして、本格的に絵を描くとのこと！
　

冒頭部分の下絵！

　　　
よしだ教頭「ネームと違って、登場人物に命が吹き込まれてますね！」
　
　

　
福山先生のネームと下絵を一枚ずつ見比べていた、とーやま校長！
これは贅沢～～!!!
　

　
とーやま校長「この時に気をつける事って何かあるんですか？」
　
福山先生「ネームから、多少は変えたりするんですけど、基本的にはそのまま絵を入れます」
　　
そして、原稿を描いて完成！
　　

冒頭部分の原稿！

　
この原稿を編集者に渡すまでが、福山先生のお仕事だそうです!!
　

　
とーやま校長「毎回、話を考えるんですよね…!?」
　
福山先生「はい！　ほぼ、365日考えてますね！」
　
とーやま校長「話が浮かばない時は、どうするんですか？」
　
福山先生「もう寝ますね！　寝るとフッと降りてくるので」
　
試行錯誤しても浮かんでこない時は、寝るのが一番だそう！
他には、映画を観たり、音楽を聴いて、新しい物を自分の中に入れているそうです！
　
とーやま校長「インプットって大事なんだな！」
　
　
♪ るらるら　/　ヒトリエ
　

福山先生イチオシの曲！
原稿を作っている時に、ラジオで流れているのを聴いて好きになったそうです！
　

　
ここからは、生徒が送ってくれた質問に答えてもらいました！
　
「『覆面系ノイズ』の中では誰が好きですか？」
『覆面系ノイズ』が大好きで、読む用、貸す用、飾る用の3冊買っているという、RN ありすんから！
　
福山先生「う～ん…(悩)。今は、男の子が描きやすいので、ユズとモモを描いている時が楽しいですね」
　
とーやま校長「描いてる時に、“私、入ってるな”って思うときあります？」
　
福山先生「ユズを描いている時はそう思っちゃうんですけど、モモを描いてる時はモモに入っちゃますね」
　

　
「キャラ設定を決める時は、まず性格を決めますか？　それとも外見から決めますか？」RN 永瀬
　
福山先生「大抵は性格から決めますね」
　
とーやま校長「“こういうやつだったら、この髪型”って決める感じですか？」
　
福山先生「そうですね、今回の6人も、プロットみたいに性格を書き出していって、そこに容姿を当てはめていきました」
　
細かい所までは決めないけど、一度、描き始めたら、変える事なく、設定した性格のまま描いていくそうです！
　

　
「どんな人が編集者に向いていますか？」
将来、白泉社に就職して『花とゆめ』を作りたいという、RN りさうさからの質問!!
　
福山先生「人の話を根気強く聞ける方ですかね…。私、よく自信を無くすんですけど、担当の方は、そういう時もメールや電話で付き合ってくれるんです。だから作家さんの話をずっと聞いてくれる人が嬉しいです！」
　　
よしだ教頭「作者の身になって、近くにいてくれる感じですか」
　
福山先生「そうですね、理想ですけど(笑)」
　

　
続いて、この生徒と直接を話をしました！
　
さら　宮城県　18歳　女
　
さら「本当にもう大好きで、『覆面系ノイズ』、『悩殺ジャンキー』、『モノクロ少年少女』まで全部読んでます！」
　
福山先生「嬉しいです！ありがとうございます！」
　
とーやま校長「どんなところが好きなの？」
　
さら「絵柄が個性的で、笑いもあって感動もあって、モノローグも大好きなんですよ！」
　
福山先生「嬉しいです！　感想が耳に飛び込んでくる事ってなかなか無いので…！」
　
4月からは大学生となるRN さら。
リョウコ先生と同じで、小さい頃から漫画家を目指していて、2つ、聞きたい事がありました。
　
さら「個性的な絵というか、私の絵だと一見してわかるように描けなくて。リョウコ先生はもう確立していたんですか、それとも、工夫していったんですか？」
　
福山先生「18歳の時ですよね。全然確立されてなかったです。当時、自分の絵にコンプレックスを抱いていたので、目をいじり、顔をいじり、体もいじりましたね」
　
とーやま校長「色んな事を試して、今の絵になっていったと」
　
福山先生「はい、さすがに今はあまり試さないですけど。投稿時代は、色々試しましたね。“この絵が好きだ”って思えるまで、根気良くやるのがいいですね！」
　
自分が描いていて面白くなければ、続けられないからだそうです。
　

　
さら「ありがとうございます！　もう一つ質問があって。もし、漫画家を諦めようと思ってしまう時はありましたか？」
　
福山先生「夢を諦めようと思った事は無いんですけど、デビューしてから、連載が始まるまでの3年間は、“やめるかも”って思ってました。悩んでましたね、1年間は」
　
さら「その時はどう乗り越えたんですか？」
　
福山先生「その時、描いたのが『悩殺ジャンキー』だったんですけど、“これでダメだったらやめよう”って思って、自分の好きな物を詰め込んだんです。それが連載につながったんですけど、ダメだったらやめてたと思います」
　
とーやま校長「最後は自分の好きな物をぶつけてみるって事ですね！　どう、さら？　リョウコ先生の話を聞いてみて」
　
さら「すごいなって思って、身に染みました！」
　
とーやま校長「先生に教えてもらった事を体に入れて、まずは大学を楽しもう！　それから絵をたくさん描いて欲しい！」
　
さら「はい。ありがとうございました！」
　
そして、黒板の時間！
本日は、福山リョウコ先生に書いてもらいました！
　

　
『自分に勝負を挑め』
　
どうしても、他の作家さんと比べてしまうことがあります。
でも結局、今までの自分を超えないと、前には進めません。
　
常に、自分を超えるつもりでいたいので、この言葉を選びました。
　
漫画を投稿している方も、
“今までの自分の成績を超える”などを目標にして、
　
他じゃなくて、自分にどんどん向かって進んでほしいです！
　