3月6日  学校掲示板逆電 ー話す事ってー

今夜も『掲示板逆電』の授業をやっていくぞ!

学校掲示板は、僕らの教室。
どんなことでも自由に書き込んでほしい。

今日の君のこと、最近考えてること、悩んでいること、卒業のこと、受験のこと……何でもOKです。

内容を誰かに見られたくないって人は、メールから送ってください。

今夜も、とーやま校長&やしろ教頭と、いっしょに話そう。

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「これは、アルファベットの "V" だけど…何だと思いますか?」

やしろ教頭「何でしょう… "Vサイン" とか?」

とーやま校長「正解は・・・ヴォーカリストの "V" !!」

4月15日(日)、さいたまスーパーアリーナで、TOKYO FMをはじめとする、全国38のFM局が行う、震災後の地球環境の復興と支援を目的とするライヴイベント
EARTH × HEART LIVE2012
4月15日(日)
さいたまスーパーアリーナ

『EARTH × HEART LIVE2012』

3月11日の東日本大震災によって破壊された沿岸地域の自然環境、そして被災地の水産業の復興。
この『EARTH×HEART LIVE 2012』は、震災後の東日本沿岸域の生態系の回復と、海と共に生きる暮らしの復興と回復を願い、行われるライブ。

このライブに出演を快諾してくれたアーティスト、それはサカナを名前に含む2つのバンド。

フィッシュマンズ!!!!
サカナクション!!!!


その中の1組、フィッシュマンズは、現在ゲストボーカルを迎えてライブを行う事になっていますが…その「フィッシュマンズ」のゲストボーカリストが決定したぞーーー!

SCHOOL OF LOCK!
まず1組目は…

原田郁子 from クラムボン!!!!

とーやま校長「前にもフィッシュマンズのゲストボーカルとして登場した事があるからね! 間違いない!」

やしろ教頭「嬉しいですね!」

そして2組目が…

の子 from 神聖かまってちゃん!!!!

やしろ教頭「意外!!」

とーやま校長「まさかのかまってちゃんだよ!どんな感じになるのか想像ができない!」

SCHOOL OF LOCK!
さて、今夜のSCHOOL OF LOCK!は、我が校のスタンダード授業『掲示板逆電』

やしろ教頭「昨日もやりましたけど、昨日はほぼ "卒業" というテーマになっていきましたね」

とーやま校長「そうだね。今夜も、どんな生徒に電話をつないでいくかわからないけど、本当にどんな書き込みでもいい!」

生徒の君が思っている事、感じている事、伝えたい事、悩んでいる事を教えてください。
今夜も一緒に話をしていこう。

SCHOOL OF LOCK!
それでは早速、書き込みを紹介します。


あえて、
3.11に上京します。あえて、3月11日にしました♪不幸の日にちにはしたくなかった!あれから一年いろいろあった、3月11日を不幸の日にはしてはいけない。林ちゃんは3月11日に新しいstart幸せの始まりの日にした。これからもっともっと日本中にいや、世界中に福島県のいいところをアピールする♪待ってろよ〜新しい生活!!!!!

パンダの林ちゃん
女/18/福島県
2012/03/06 00:01


やしろ教頭「久しぶり!」

パンダの林ちゃん「久しぶりです!」

とーやま校長「教頭先生は会った事があるんだね! いつ会ったの?」

パンダの林ちゃん「8月に会いました」

やしろ教頭「駅前でね! ミサンガくれたよね!」

パンダの林ちゃん「はいっ!」

やしろ教頭「今でも携帯についてるよ」

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「林ちゃんの書き込みを読ませてもらって、俺はすごく元気をもらった! "3月11日を幸せの始まりの日にしたい" って、なかなか言えないなって思うんだよね。俺は林ちゃんに "ありがとう" って気持ちだよ」

やしろ教頭「すごく力強い書き込みだよね」

書き込みとは別に、メールも送ってくれていた RN パンダの林ちゃん。 "あのとき言えなかったありがとうを今直接言いたい" と書いてくれているけど…どういうことなんだろう。

パンダの林ちゃん「3月11日の震災の後に突発性難聴になって、低音だけが聴こえない状態で生活することになったんですね。それで、新学期が始まったんですけど、親友は北海道に転校しちゃったので、誰にも話すことができなくて…。でもだんだん聴こえなくなってくるし…。コミュニケーションを取ることすら嫌になって、このまま聴こえないんだったら、もういなくなったほうがラクかな…とか思ったりもしました。そんなときに、教頭とか(先代の)やましげ校長に会って、伝えることの大切さというか、話すことのすごさを感じたんですよ。ずっとコミュニケーションを取れてなかったので、帰るときに "自分は何やってるんだろう…。何で自分からアクションを起こさないのに、殻に閉じこもってるんだろう…" って思って。教頭と会ったときに、前に進む勇気をもらえたんです。でも後から、 "あの時ありがとうって言ってない!" って気づいて、そのことをずっと思ってて…」

やしろ教頭「いいのに…!」

SCHOOL OF LOCK!
その後、自分でアクションを起こすことを決めた RN パンダの林ちゃんは、海外でのボランティアに参加したんだって!

パンダの林ちゃん「もしあのとき、教頭と会って、コミュニケーションを取れてなかったら、絶対ここにいなかったなって思ったんですよ。それでものすごく "ありがとう" を言いたくなって、メールしました」

やしろ教頭「ありがとう!! "低音が聴こえない" って、会ったときはどのくらいの低音が聴こえなかったの?」

パンダの林ちゃん「教頭と会ったときは、教頭の声が全く聴こえない状態で、口だけ見て読み取ってました。周りの人の反応も見ながら、 "こんなことを言ってるんだろうな" っていうの感じ取って、話を合わせてましたね」

やしろ教頭「すごいな…!」

とーやま校長「今はどう?」

パンダの林ちゃん「今は戻ってきました。無理やりですけど…」

やしろ教頭「無理やりでも戻ればいいよ。でも、会ったときは全然気づかなかった! 普通に話してたし…。そのとき、林ちゃんがちょっと眠そうにしてたんだけど、来てた人全員分のミサンガを作ってたみたいで…これで寝不足にさせてしまったのかと思ったら、本当ゴメン!って思って…。でも、会ってよかった!!」

とーやま校長「そこで会って、色んなことが変わりまくって…それで春からは東京に来るんだもんな!」

パンダの林ちゃん「はい!」

やしろ教頭「東京でいっぱい会っていこうね」

パンダの林ちゃん「いっぱい会います!」

とーやま校長「その8月の出会いみたいなことが、またいっぱいあるしね。ありがとう林ちゃん! 待ってるよ!」

パンダの林ちゃん「はいっ!」

SCHOOL OF LOCK!
この書き込みも気になったので、電話で直接話を聴いてみます。


何もかも捨てる
何もかも捨てるとどうなるのかな…(・_・)何もかも捨てるって、寂しいことなのかな?あ、命は捨てないとして。嫌いなもの、好きなもの、友達。そうゆうの全部取っ払ったらどうなるのかな。真っ白な自分に戻りたい、やり直したい。

AKIKA
女/16/静岡県
2012/03/06 13:43


やしろ教頭「こういう気持ちの生徒は沢山いるだろうな…」

とーやま校長「そうだね。リセットしたいってことか…?」

AKIKA「そうです」

やしろ教頭「嫌いなことだけじゃなく、好きなことも捨てたいんだもんね…」

学校での人間関係が上手くいかず、 "自分の性格のせいで、関係がこじれたのかな…" と思ってしまっている RN AKIKA。
自分のものを全部リセットして、性格も作り直したいと思っているとのこと。

とーやま校長「学校では友達とあんまり上手くいってないか…?」

AKIKA「上手くいってないです。グループの中にいたんだけど、自分は嫌なことをしたつもりがなかったから、素の性格で嫌われちゃったみたいで…。友達のブログに、私の悪口を書かれてて…全部嫌になっちゃって…」

とーやま校長「それは嫌だね…。ブログに書かれてからは、そのブログに書いた子と話したりしてないの?」

AKIKA「してないです。近づくのも怖いので…」

やしろ教頭「学校自体はどうなの?」

AKIKA「学校自体は楽しいです。吹奏楽部なんですけど、部活になるといきなりスイッチが入ります!」

やしろ教頭「そうなんだ!まず、そういう楽しい部分があるのはいいね。でも、クラスの居心地が悪いのは、逃げようがないから嫌だな…。 "捨てる" って言っても、全部は捨てられないじゃない? だから、 "捨てたい" っていう感情に留まることは、全然良くない。もっと言ったら、全部は捨てちゃいけないと思うんだよね」

AKIKA「はい」

やしろ教頭「嫌なことはあったけど、今続いてる友達関係とか出会ってきた人も忘れるのは嫌だから、もしタイムマシンがあったとしても、過去に戻るのは嫌だなと思ったの。たぶん、すごくシンドイから、シンドイほうばっかり見えてるんだと思うけど、吹奏楽とか家族のほうに目を向けたら、AKIKAはすごく良いものを持ってると思う。ちょっと投げやりになってるんだよね」

AKIKA「そうですね…」

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「俺は、捨てることはいいと思う。でも、全部捨てなくても…自分の嫌なこととか自分のことを嫌だと思う気持ちを捨てられたらいいと思うんだよね。ブログに書いてる子とは、今後もう1回仲良くなっていきたい?」

AKIKA「もう全く関わりたくない…」

とーやま校長「じゃあ、そういうところも捨てていいと思うよ」

やしろ教頭「どうしてもポジション的に縁を切れない人はツライと思うけど、縁を切ってもいいと思ってる人なら切ってもいいと思うよ。合わない人とは合わないし。仲が良い人と沢山出会うために、沢山の人と会ってるんだから。それでも "自分にとっては大事だから…" とか、少しのことじゃ縁は切らないとか、色々あるかもしれないけど…仲良い人がちゃんといるのに、わざわざその人のことを考える時間ももったいないし、今後関わりたくないなら、全然気に病むことないよ」

とーやま校長「ちょっと時間が経って、 "やっぱり必要だな" って思ったら、またその人と仲直りすればいいしね。そう思うことがなかったら、それでいいし。AKIKAの中で捨てたいと思ってる、自分のネガティブな気持ちとか、そういうものを全部捨てるのは難しいと思うから、ちょっとずつなくせたらいいと思う」

やしろ教頭「諦めなかったら、性格は絶対変わるからね。自分の好きなようにカスタマイズしていっていい権利をもらってるんだから、好きなようにしていいよ」

AKIKA「はい。今 話を聴いて…中学のときにめっちゃ仲良かった子がいて、その子とケンカしちゃったときに、 "仲直りしたい" って本気で思って。仲直りできたとき、嬉しくて泣いたくらいなんですよ。だから、そういうのを大事にしていきたいなって思いました」

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「AKIKAもそうだけど、10代の子全員に言いたい。難しい言い方だから、勘違いはしてほしくないんだけど…100人と知り合って、その100人全員と仲良くしようと思ったら、地獄しかないよ。その100人に好かれようとするのは、割と厳しいからね」

とーやま校長「俺も、みんなに嫌われたくないって思ってたんだけど…そうすると、1人1人に対しての線がすごく細いことに気づいて。もしかしたら、その線の太さは決まってて、沢山の人に向けて出しちゃったら、そりゃ細くなるよなって思って」

やしろ教頭「そういうことを上手くやる能力がある人もいるんだけどね。ブログに書いた子のことをどうしても考えちゃうかもしれないけど、その時間を自分の仲良い人に対して使うことがすごく大事。自分の好きな人に対して "何をしたら喜ぶかな" って考えたほうがよっぽどいい。これからもっと沢山の人に出会っちゃうんだから、その1人1人に気を遣う必要はないよ」

AKIKA「はい」

ここで、そろそろ黒板のお時間です。

本日のまとめ by とーやま校長
SCHOOL OF LOCK!
俺も教頭も、
AKIKAと話すことによって色んなことがわかったし、
AKIKAも俺たちと話すことによって、
わかったこともあっただろうし、
自分が喋ったことを自分の約束にすることもできたはず。
だから、話せてすごくよかった。

これからも、掲示板でもメールでも
何でもメッセージを送ってほしい。
何かまた嫌なことをされたら、また聴くから。

また話そう。

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「よく思うのは、人間なんてどんなに1人で考えてたって、結局 狭いところに落ちていってしまう。だから、誰かと話をすることで生まれることを聴いて、俺らがアドバイスをするというより、意見交換をしたい。 "こうしてほしい" とか "こういう選択肢があるよ" くらいしか言えないから、それをいっぱいしていきたいです」

とーやま校長「そうだね。また話そう!」


本日の逆電リスナー
RN パンダの林ちゃん 福島県 18歳 女
RN AKIKA 静岡県 16歳 女

on air list
22:06 誰かを捜そう / Fishmans
22:13 舞い上がれ (Band Version) / THE BACK HORN
22:23 愛でぬりつぶせ / The Birthday
22:28 カロン / ねごと
22:48 ひかり / FoZZtone
23:18 新呼吸 / Base Ball Bear
23:50 楽園 / andymori


本日のFAX
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RN なかり 愛知県

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RN 友加里。 大阪府

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RN ラジオネーム教えてね

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RN SINJIN2345号 岡山県

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RN AliceXDoll

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RN アキライ

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RN アキライ

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RN アキライ

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RN 遠い遠い国の王様

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RN ファンタジーみぃ 大阪府

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RN もんじゃえもん 神奈川県

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RN コナ

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RN ろすとちきん(仮)

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RN AliceXDoll

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RN 勇者ズッキーニ

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RN 勇者ズッキーニ

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RN すっぴぃー 東京都

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RN きてぃまゆぱん 神奈川県

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RN バナログズフィス

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RN バナログズフィス


もぐってもぐって、でも皆と一緒だと浮力もすごい、だからまた話す!!

校長のとーやま
校長

教頭
ボクの仕事は、世界を見て 皆に選択肢を増やすことだったのだと思う。
それが出来ていたら良いな〜

教頭のやしろ

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