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ON AIR BLOG / 2017.03.15 update


4月2日、世界各地が青くライトアップされます、ピンク色のライトアップは乳がん検診を呼びかけるものとして よく知られていますが、さて青色は?ヒントは<お先、真っ青>の日。

国連が定めて2008年から始まった「世界自閉症啓発デー」(4月2日)の
イベントです。青色には「落ち着きを取り戻す」「神経を鎮める」との意味が込められているそうです。

2008年に米ニューヨーク市で始まり、日本では2011年から広がっています。まず神戸市の自閉症患者の母親らでつくる団体が呼びかけて始まり、2014年ごろから東京スカイツリーや札幌の時計台、大阪城などもブルーにライトアップしています。

今年も、東京では東京タワーや都庁、渋谷ヒカリエ、六本木ヒルズなどがブルーに、関西では通天閣や神戸ポートタワー、明石海峡大橋もブルーに。呼びかけている団体は「自閉症への理解や環境は世界に比べて遅れている。青い光が、当事者や家族の希望の光になってほしい」と話しています。

ところで自閉症の人たちに対して、私たちができることは何でしょうか?こんな文章があったので紹介します。

 「できること。それは、理解です。『少し自分と違う』『違うのは個性』と、
優しく見守ってほしい。見守ってあげると自閉症の子どもや大人も
少しずつ社会の様子を感じて適応していきます。
彼らは愛情に敏感です。愛情がないところでは、
彼らは適応していくことが難しいです。
彼らは、世の中に平和をもたらします。人の悪口も言いません、嫉妬もしません、
自分に正直に生きています」

ちなみにブルーのライトアップ以外にそんなの知っているよ、もっと、積極的に働きかけをしたい、という人に今年は「原宿・表参道・青山をブルーに染めよう!」というムーブメントが予定されています。 女優の東ちづるさんが代表を務める団体「Get in touch」の呼びかけです。この団体は、様々なマイノリティと言われる人たちを排除しない、排除されない世の中=「まぜこぜの社会」を目指す活動をしています。

青いネクタイ、青い帽子、青いシャツとにかく青いものを身につけて集合するだけ!みんなで集まってみんなでこれからの社会を考えていこうというものだそうです。

先日このコーナーで毎日新聞堀山さんが「ひきこもり新聞」の話を紹介してくれましたが、やっぱり「理解する」から始める。で、特別視をしない。これが一番重要なのかも。4月2日。青く染まった東京の街を観ながら考えたいです。

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