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ON AIR BLOG / 2018.01.10 update

今日のテーマは「今年最大の政治イベントは自民党総裁選?」。 毎日新聞 政治部編集委員 平田崇浩さんに解説していただきます。

Q 今日のテーマは「今年最大の政治イベントは自民党総裁選?」。
A 今年9月に自民党の総裁選挙がある。安倍さんが勝てば、総裁任期は3年あるので、2021年9月まで総裁を続けられる。

Q そうなると、安倍さんは2021年まで総理大臣ですか。
A 総理大臣は国会で選ばれるので、そこは分けて考えないといけない。昨年10月の衆院選で当選した衆院議員の任期は4年あるから2021年10月まで。自民党は単独で衆院の過半数を握っていて、自民党の総裁はほぼ自動的に総理大臣を務めることになるが、政治は何があるか分からない。

Q このまま安倍さんが東京五輪まで総理大臣を続けるとみんな思っているのでは?
A これから安倍さんがよほどのヘマをして内閣支持率が急落でもしない限り、その可能性が高いとは言える。ただし、例えば来年2019年夏の参院選で自民党が惨敗するようなことがあれば、その責任を取って安倍さんが退陣する事態も考えられないわけではない。

Q 年末に聞いた話では、今年は大きな選挙がない年だから、じっくり少子高齢化対策に取り組むべきと。
A 昨年の衆院選で自民党が勝って、今年は衆院選も参院選もないはずだから、そう言った。総裁選は自民党のトップを決めるという意味では重要だが、一般国民が投票できる選挙ではない。

Q 総裁選で安倍さんのライバルになる人はいないのですか。
A 石破茂さんは総裁選に出るだろう。前々回2012年の総裁選で安倍さんをヒヤリとさせた。自民党の総裁選は国会議員と党員の投票で行われる。石破さんは地方で人気があり、2012年の党員票で過半数を獲得して安倍さんに圧勝したが、国会議員だけで行われた決選投票で安倍さんに敗れた。今回も党員票ではいい戦いをするかもしれない。

Q 「党員票では」ということは、国会議員の投票では石破さんは厳しいのですか。
A 「安倍1強」と言われているのが自民党の現状。石破派の議員はわずか20人。石破さんはこれまでも、憲法改正などの問題で安倍さんの強引なやり方に異を唱えてきたが、それに同調する声がなかなか広がらない。自民党内で孤立気味だ。

Q 女性として野田聖子さんも気になります。
A 野田さんは前回2015年の総裁選に出ようとしたが、首相官邸が党内に圧力をかけて推薦人が集まらなかった。今回は官邸も邪魔しないようだ。野田さんが出てくれた方が、石破さんと野田さんに党員投票が分散して安倍さんに有利に働くという計算もある。

Q 総裁選に出るのは安倍さん、石破さん、野田さんの3人ですか。
A 政調会長の岸田文雄さんがどうするか。自民党内の決まりで、総裁になれるのは連続3期まで。3年後の総裁選に安倍さんは出られない。岸田さんとしては、今回は見送って、安倍さんから後継首相に指名してもらう「禅譲」を期待しているようだ。ただ、3年先だと河野太郎さんや小泉進次郎さんが強力なライバルになりそうだ。

Q このままでいけば今回は安倍さんということですね。
A 無理に人気取りの政策をする必要もない。だからこそ、今年は落ち着いて重要な政策課題に取り組んでほしい。

自民党内で安倍さんが強すぎる、というのもあまりよくない状況。 安倍さんに対抗できるような人が出てくることを願いたいです。
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