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毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。

ON AIR BLOG / 2020.01.08 update
TOKYO FM LOVE CONNECTION。
ここからは毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。

新年最初のニュースコネクション
このコーナーのサイエンスニュース担当・毎日新聞・青野由利さんとお送りします。

Q 今日はここまで鏡リュウジさんの占星術をヒントに
  2020年も運気アップ!な曲をお届けしてきたんですが、

  占星術といえば、宇宙ということで、
  今年、話題になる、宇宙ニュースをたくさん持ってきてくださったんですよね?

A はい、LOVEちゃんの好きな宇宙ネタたくさん持ってきました!

Q 楽しみです!
  まず最初は、「火星探検」のお話ですね。

A はい。まず、アメリカのNASAが夏に火星探査機「マーズ2020」を
  打ち上げる予定です。
  探査車(ローバー)を、火星の「ジェゼロ・クレーター」に着陸させます。

  これは、過去の生命の痕跡を探すことが目的。
  その方法は、ドリルで穴を掘って地下のサンプルを取り出す。
  これ将来やってくる探査機によって容器が回収されて
  地球に持ち帰られることを想定し、サンプルを詰めた容器を地表に置いて、
  火星に保管しておくんです。
  また、火星の大気中で飛行する初の航空機として、
  小型の無人ヘリコプター「Mars Helicopter」も搭載されます。

  そして中国も「火星1号」独自の探査車で90日間にわたって
  火星の地形と大気を調査しに向かうそうです。
  中国は、月探査も実施する予定で、月のサンプルを持ち帰る計画もあるそう。

  そしてヨーロッパは、ロシアの探査機に探査車(ローバー)を搭載し、
  打ち上げる予定。

  アラブ首長国連邦・UAEは、探査車こを下ろさないが、
  火星を周回する人工衛星を送り、上空から火星の大気化学の調査を
  することになっています。

Q  そして気になる、小惑星探査機「はやぶさ2」
  去年、2度目の着陸と、地下物質の採取を、世界で初めて成功しましたが
  可能性に溢れた宇宙の宝物はいつ地球にやってくるんでしょうか。

A リュウグウウのサンプルを地球に届けるのも、今年の年末です。
  太陽系や、生命の起源がこれで解明されるかも!と考えると、待ち遠しいですね。

Q 他にも青野さんが気になる宇宙トピックは?

A 天文学の分野では、私たちの天の川銀河の中心にある
  ブラックホールの画像が公開される予定です!
  アメリカの科学誌サイエンスで、2019年の10大成果に選ばれた
  「世界初のブラックホール撮影成功」
  本物のブラックホールの形、気になりますね。

  さらに、アインシュタインが1916年に一般相対性理論で存在を予言した
  宇宙から届くわずかな空間のゆがみ重力波の研究も進んでいます。
  昨年、東京大宇宙線研究所が岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下に完成した
  大型観測施設のKAGRAも、重力波の国際観測に参加する予定。

  そして!神岡といえば、素粒子ニュートリノ観測にも新しい動きがあります。
  まず、現在稼働中のスーパーカミオカンデ。
  この春に、検出器内の純水にレアアースの一種であるガドリニウムを入れて、
  感度を上げ超新星爆発によるニュートリノを
  さらにたくさんキャッチできるようにする。
  また、スーパーカミオカンデの後継機である
  ハイパーカミオカンデの建設計画も始動する予定です。

  2020年も、宇宙と科学の発見が楽しみです!
  毎日新聞・青野さんの解説でした!
  今年もよろしくおねがいします。

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