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ON AIR BLOG / 2017.08.02 update


今日のテーマは「温暖化の意外な影響〜空の旅が大変になる?」毎日新聞 論説委員、中村秀明さんに解説していただきました。

 日本で大きな被害を出した局地的な豪雨、欧州では春以降の少雨と暑さで山火
事や水不足に見舞われているようです。ローマの街に300カ所以上ある噴水も節水のために止まっています。

そんなさまざまな問題を招く地球温暖化ですが、最近、米国のコロンビア大学
とアメリカ航空宇宙局(NASA)などが発表した新たな警告が話題です。それは「温暖化が進むと飛行機の離陸が難しくなる」という論文です。理屈はこんな具合です。温暖化で空気が暖められると、密度が小さく軽くなります。すると、プロペラやジェットエンジンが空気を後ろに押し出して生み出す揚力(持ちあげる力)も低下するのです。同じスピードで同じ距離を走っても浮き上がれなくなってしまうわけです。

どうすればいいのか?
旅客や貨物を数%減らすか、滑走路を長くする対策が必要になります。例えば
150人乗りの旅客機であれば、10人以上の乗客を減らさなければ離陸できないそうです。中東などや南米の標高の高い地域(ここも空気の密度が小さい)の空港では、燃料をたくさん積んで重い長距離便は出発時間を夕方以降の涼しい時間に移しているそうです。
 
すでに影響も出ています。
異常気象である「熱波」がやってきた時は困る。実際、米アリゾナ州の国際空
港で今年、気温49度を記録した時は、40便以上が離発着を見合わせる事態が起きた。ほかにもあります。2013年に発表された論文では、温暖化の影響で旅客機が飛行する高度での気流が不安定になり、飛行機の揺れが激しくなるとの研究結果が出ています。

これまでも乱気流による機体の揺れで毎年、何百人もの乗客が負傷しており、致命傷に至るケースもあった。これがさらにひどくなるというわけです。地球の表面を暖めるだけではなく、高度10キロの気流を変えるためで、晴天乱気流が多く発生するそうです。研究者は「今後数十年でシートベルト着用サインがより頻繁に点灯することになる」との見解を示しています。

今後、標準的な巡航高度で起こる揺れは10〜40%強くなり、頻度は2倍になる
見通しだと言います。こうした揺れは歩行が困難なほど強く、ケガをする人が増えそうです。

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