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今日のトピックスは「民進党選挙で野党再編はある？」というお話。毎日新聞　政治部編集委員　平田崇浩さんに解説していただきました。

Ｑ：今日のテーマは「民進党代表選が野党再編の引き金になる？」。世間の関心はあまり高くないような気がしますが。
Ａ：民進党代表選と言われても、毎日新聞が今月初めに行った世論調査で民進党の政党支持率は7％。安倍内閣の支持率が下がっているのに、民進党への期待は高まっていない。

Ｑ：東京都議選でも民進党はダメでした。
Ａ：小池百合子都知事の「都民ファーストの会」が55議席を獲得して圧勝。自民党は23議席で歴史的な惨敗だったが、民進党はわずか5議席というさらに壊滅的な負け方だった。そのため蓮舫代表が就任から1年足らずで辞任。新しい代表が9月1日に決まる。

Ｑ：それがなぜ野党再編の引き金に？
Ａ：次の衆院選は来年末までのどこかで行われる。もしも「小池新党」が衆院選に候補者を擁立したら、都議選と同じように民進党は大惨敗するかもしれない。そんな不安が民進党内には広がっていて、代表選の結果次第では民進党からたくさん離党者が出て分裂するのではないかなどと言われている。

Ｑ：民進党がバラバラになって、小池新党が野党の中心になると？
Ａ：それはまだわからない。代表選には前原誠司元外相と枝野幸男前幹事長の2人が立候補。前原氏は小池新党との連携に積極的とみられ、野党再編となれば
「民進党の名前にこだわらない」とまで言っている。

Ｑ：民進党を解党するということですか？
Ａ：そこまではっきりとは言っていないが、民進党がなくなる事態を警戒する人たちもいる、枝野氏もその一人。枝野氏は民進党を立て直して「単独で政権をとる」と言っている。

Ｑ：枝野さんが代表になれば野党再編にはならない？
Ａ：そうとも言い切れない。枝野氏は共産党との選挙協力を進めると言っていて、前原氏ら保守系は反発している。枝野代表になれば、保守系議員が離党して党が分裂するという見方もある。そうなれば、結局、野党再編につながるかもしれない。

Ｑ：前原さんも枝野さんも民主党政権で活躍した方々ですよね。
Ａ：2人とも1993年衆院選で日本新党から初当選し、これまでずっと政治行動をともにしてきた。もう一度、政権交代を果たしたいという気持ちは同じ。そのために小池新党と組むかどうかで意見が異なった。ちなみに、小池氏も日本新党の出身。

Ｑ：だれと組むかではなく、どういう政策を実現するかが大事なのでは？
Ａ：2人とも、安倍政権への批判では一致している。深刻な少子高齢化への処方箋を安倍政権は示すことができていない。社会全体で支え合う経済政策、社会保障政策、教育政策が必要だと前原氏も枝野氏も言っている。政策議論をもっと深めてもらいたい。

私たちの暮らしがよくなる、日本の未来がよくなる政策を示してくれたら、民主党政権に失望した人たちももう一度、野党に期待したいと思えるようになるのではないでしょうか。選挙のためにだれと組むかばかりでは信用できません。代表選でそんな政策議論が行われたらいいのですが。