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2017年6月25日(日)
グレンフェル火災チャリティ・ソング ストームジーの歌詞に拍手大喝采!
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グレンフェル・タワー大火災から、ちょうど一週間後。6月21日にチャリティ・シングル「Bridge Over Troubled Water」 が発売され、リリース後2時間以内に、一機にシングルチャート第一位を獲得しました。

プロジェクト発起人は、Xファクターなどで知られる、ポップスの仕掛け人、サイモン・コーウェル。火災発生後、すぐに現場へ駆けつけ、こう思ったそうです。「ニュースを知ったときは皆と同じだった。怒り、気分を害した。そしてタワーを見て思った。寄付をするか? いや、もう少しベターなことができるかもしれない。そこからこのシングルは始まった」と。Artists For Grenfell(artistsforgrenfell.com)という募金団体を立ち上げ、彼自身個人で10万ポンド(約1400万円)を寄付しています。

サイモン&ガーファンクルのカバーソングですが、特筆すべきは、冒頭のStormzyのラップ。ライムは非常に等身大で且つ美しく、英国人のみならず人類だったら誰もが涙してしまう感動の歌詞になっています。「真にパワフルなメッセージだ」と、ロンドン各紙でも大絶賛。カバー曲のため、唯一彼のヴァースがオリジナルのこの歌。ロンドン出身の彼こそが感じた怒りと悲しみ、そして慰み、市民の強さを、ほんの何行かに凝縮し体現している作品です。ライムを要約するとこんな感じです。

「どこから始めたらいいのか分かんないよ。だから、こう始めるか。オレはキミのことを忘れることを拒否する。オレは沈黙することを拒否する。オレはキミをほったらかすことを拒否する。グレンフェルに宿った最後の魂全てに。キミに出会ったことはなくても、この思いを捧げる。

だって、もしかしたらオレのおふくろの家だったかもしれない。もしやオレの甥だったかもしれない。もしやオレ自身に起こったかもしれない。オレがそこで白いTシャツを手に必死に振っていたかもしれない。下でオレの友達が見守っていようとも。

今望むこと。キミがそこで安らげるように。そして自由でいられるように。オレがキミのいるそこへ橋を渡すことができるかもしれないから、よ」

I don't know where to begin / so I'll start by saying I refuse to forget you / I refuse to be silenced / I refuse to neglect you / That's for every last soul up in Grenfell / Even though I've never even met you / could have been my mum's house / and that could have been my nephew / Now, that could've been me up there / Waving my white plain tee up there / With my friends on the ground trying a see up there / I just hope that you rest and you're free up there / I'ma be right there just to build you a bridge, yo.

Written by Stormzy

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