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LETTER from UK ロンドンの街の“今”をお届け。

2018年2月25日(日)
ブリット・アウォード2018が発表に!
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水仙の花もほころび始め、春の足音が近づくロンドン。未だ氷点下をつく日も多いですが、日が長くなるにつれ、心持ち明るくなる季節です。

英国最大の音楽賞ブリット・アウォードが2月21日に発表されました。毎年恒例O2アリーナからテレビで生中継されたブリッツ。今年はジャスティン・ティンバーレイクのパフォーマンスを皮切りに、エド・シーラン、フー・ファイターズ、Rag'n'Bone Manなどがステージを披露しました。

今回の受賞者で特筆すべきは、グライム・ラッパーのStormzy。最優秀男性ソロアーティスト賞、アルバム賞の二冠を獲得。まさにUKミュージックシーン現在の「顔」となった彼。大トリのパフォーマンスは上半身裸で登場。暗い大雨に打たれながらの力強いグライム。グレンフェル・タワー火災を取り上げたフリースタイルラップ中、英国政府は犯罪者だ、と大批判。政府は翌日、それに対し弁解のコメントを発表しています。

最優秀グループ賞に輝いたGorillazのデーモン・アルバーンも、受賞スピーチでEU離脱について言及。「一つだけ、言いたいことがある。それはこの国についてだ。小さい国だが、素晴らしい世界の一部分。そんな小さい国でも、音楽一つ見てみても、僕らはスピリッツを持っている、本当のソウルを持っている。だから、僕らは孤立すべきでないんだ。切り離すようなことを考えるべきではないんだ」と。観客から拍手喝采を受けました。

女性陣で断トツ注目を浴びたのはDua Lipa。最優秀女性ソロアーティスト賞、ブレークスルー賞をダブルで獲得。「一人の女性として、今まで活躍してきた数々の女性アーティストに感謝したい。彼女らがいたからこそ、今ここに自分がいる」と。そして、音楽界だけでなく、世界においても、更なる女性の活躍を!とポジティブなコメントを残しました。

いつにも増して煌びやかなブリッツ。今年は特に、ポリティカルな側面が目立ちましたね。

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