2016年9月25日(日)

「For What It's Worth」

The Cardigans

The Cardigansといえば、90年代半ばに大ブームとなった“スウェディッシュ・ポップ”の象徴的存在。
この曲は、大ブレイクの後、しばらく休養とソロ活動を行っていた彼らが、2003年、4年ぶりにリリースしたアルバム『Long Gone Before Daylight』に収められたファーストシングルです。
このアルバムはこの年、スウェーデンで最も売れたアルバムとなり、彼らの健在ぶりをアピールしました。
歌詞に綴られているのは、すでに去ってしまった人に伝えたい本当の気持ち。
“ずっと楽しかったじゃない　わたしが「愛してる」って言うまでは”
という歌詞からは、微妙なバランスで保たれていた関係だった、でも、そこから一歩を踏み出すことを抑えられなかった、そんな様子がうかがえます。
“言ってもしょうがないかもしれないけど”
という前置きをしてから伝える言葉の数々。
やるせなさと激しい愛が交錯する失恋ソングです。