2017年4月30日(日)

「Maybe I'm Amazed」

Paul McCartney

ビートルズを脱退することを表明した後、はじめてリリースしたオリジナル・アルバム『McCartney』に収められたナンバー。
ビートルズをめぐるゴタゴタで傷ついていたポールが、よりどころだった当時の妻リンダを思って作った曲です。
歌詞に綴られているのは、恋に戸惑う心です。
“キミがボクのこと　こんなに愛してるなんて、驚きだよ。　だからこそ、キミを好きになるのが怖いんだ”
相手の愛の深さを知って、逆に不安がもたげてくる、そんな気持ち、わかりますよね。
この曲では、怖くなると同時に、こんなにもキミを好きで必要としていることに気づかなかった、そんな自分自身にも驚いて戸惑っています。
そして“キミがそばにいてくれるから、ボクはこうして歌っていられるんだ”という歌詞からは、当時の彼の素直な気持ちを感じることができますね。
恋は、自分では気づかない本当の自分にも気づかせてくれるもの。それもまた、恋することの喜びのひとつ、そんなことに気づかせてくれる愛の歌です。