2018年2月18日(日)

「I'm Not In Love」

10cc

10ccは70年代、イギリスで活躍したバンド。
この曲は、1975年のアルバム『オリジナル・サウンドトラック』からのシングルで彼らの代表曲ですね。日本でもコマーシャルなど様々なシーンで使われているので、どの世代の方も聞き覚えのあるメロディではないでしょうか。このフワフワとしたサウンドはたくさんの声を重ねて録音しているんだそうです。
歌詞に綴られているのは、逆説的な愛。
キミに電話したり、壁にキミの写真を貼ったりしているのに「愛してなんかいないよ」「勘違いしないでね」と、照れ隠しのように言っているんです。
この歌詞はメンバーのエリック・スチュワートが奥さんから「なんでもっと“愛してる”って言ってくれないの？」と言われた時の会話がきっかけになって作られたものとされています。
「愛してる」と繰り返し言い続けて、その言葉が挨拶のようになってしまったら無意味になってしまう。そう考えて、他の言い回しを探して出てきたのが『I'm Not In Love』だったそうです。
この曲は、「言葉にはしないけれど、実は愛していることを察してくれたらなぁ〜」という口下手さんの心の声と照れ隠しが幾重にもなって、不思議な魅力を放つ愛の歌なんですね。