Luxe of My Life

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Article -Luxe of My Life-

04 Nov.2018

Vol.5 山本益博さん(料理評論家)



世界中の美味しいものを食べ尽くしている料理評論家の山本益博さん。
心の贅沢を感じる時間とは、何と言っても食事をしている時。
そんな山本さんが、美味しいと感じている食事といえば、やはりこの季節は「新米」だそう。その食べ方にもこだわりがあります。


届いた新米を自分で炊き上げる。
毎年、新潟、富山、山形、秋田など各地から米作りの名人が作る新米が届きます。名人たちとのコミュニケーションを通して、その人達のことを思いながらご飯を食べると、とても豊かな気持ちになれて、幸せだなぁと感じるのです。

炊き上げたご飯をよそうところまで気を使いたいところ。
ご飯を「よそう」という言葉は、服を「装う」という言葉が元になっています。ですから、美しく盛って差し上げるという気持ちで頂くことが大事。

さらに、炊き上がったご飯の香りも楽しみたいですね。
山本さんのこだわりは、電気炊飯器のスイッチを炊き上がる3分前に切っていただく。そこに、お醤油をひとったらし。もちろん、お醤油にもこだわりたい。こうして頂くご飯が、この時期、最高の美味しい食事なんだそうです。

山本さんのモットーは「美味しいもの食べるのではなく、ものを美味しく食べる」。作り手や食材に敬意を払うことが出来る人、美味しく食べようという気持ちに溢れている人。そういう仲間たちと一緒にご飯を食べることが最高の贅沢だと感じています。

Profile―プロフィール―


山本益博さん

早稲田大学第ニ文学部卒業。卒論「桂文楽の世界」がそのまま出版され、評論家としての仕事をスタート。TV「花王名人劇場」(関西テレビ系列)のプロデューサーを務めた後、料理中心の評論活動に入る。
料理評論(「東京・味のグランプリ」「グルマン」)の傍ら、料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画、1985年、東京・有楽町レストラン「アピシウス」でジョエル・ロブションのディナーを企画プロデュースしたことをきっかけに、レストランの催事、食品の商品開発の仕事に携わるようになる。また、TV「探検レストラン」(テレビ朝日系列)では、小淵沢の駅弁「元気甲斐」の商品開発、荻窪のラーメン屋開業プロジェクトに参加した。
2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
近年は、医療企業との健康長寿食プロジェクトや病院の介護食の料理・食事・サービスに関するアドバイザーも務めている。また、広島県と青森県の食文化向上のためのプロジェクトにも参加している。
オフィシャルサイト
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