2017/05/06

第155回 トヨタ・MR2

第155回の名車ソムリエ supported by NGP廃車王は、「トヨタ・MR2」を紹介しました。

1973年の排ガス規制を乗り越え、新たな自動車時代へと転換期を迎えていた日本の自動車市場。
そんな中、手堅いラインナップが増えていたトヨタ自動車は、
「従来のトヨタにはないようなコンセプトの車を!」という、
当時のトヨタ自動車社長・豊田英二氏の言葉を受け、新たな1台のクルマを生み出しました。
それが「トヨタ MR2」です。

MR2が目指したもの。
それは、当時、ヨーロッパやアメリカで人気を博していた、ミッドシップのスポーツカー。
北米市場を強く意識し、プラットフォームは、
完全新設計の2シーターのコンパクトクーペとなりました。
シャーシはトヨタ・コルサ、ターセルから流用。
全長は4mを切り、ホイールベースはわずか2320mm、車重はおよそ900kgで、
リトラクタブルライト、フロントスポイラーを採用することで、
空気抵抗もcd値0.34まで抑えられました。

エンジンは1.6リッター直列4気筒DOHCの「4A-GE型」と
1.5リッター直列4気筒SOHCの「3A型」。
これは元々、カローラのFF化に合わせて開発されていたものですが、
これを流用する形でMR2に搭載が決まりました。
2年後には4A-GE型をベースに、スーパーチャージャーを搭載した、
「4A-GZE型」を追加ラインナップ。
グロスで170馬力を発揮するエンジンは、運動性能を追求したミッドシップだからこそ味わえる、
安定性と加速性を高いバランスで実現しました。
機能性を重視し、インパネや内装はシンプルなものにしましたが、
メーターの左右のクラスター部分にライトコントロールスイッチや
ワイパースイッチを配置するなど、MR2だけの特徴的なレイアウトも採用。
また、リアエンドには、小さいながらもトランクが確保されていました。

こうして、日本車初のミッドシップ量産車として、デビューを飾ったMR2。
当時、日本国内では、運輸省の意向もあり、
大々的に「スポーツカー」と謳うのがはばかられた時代。
そんな中で現れたMR2は、「スポーティー・パーソナルカー」としてリリース。
多くのユーザーがスポーツ志向の1台を求める時代背景とマッチし、ヒットを記録しました。

排ガス規制によって抑圧された時代から解き放たれ、
多くのドライバーのスポーツマインドを刺激した名車です。


そんな名車「トヨタ・MR2」が発売された1984年のニュースといえば……。

・ロサンゼルスオリンピック開催
 体操・森末慎二、柔道・山下泰裕、陸上・カールルイスなどが金メダルを獲得
・日経平均株価が初の1万円台に
・日本初の衛星放送(BS)開始
・「エリマキトカゲ」がCMに起用され、大ブームに

などなど……
あなたの思い出に残っている出来事は何でしょうか?


日本や世界で行われている、ちょっと気になるエコな取り組みやニュースを紹介する
「名車ソムリエ・エコプラス」。

今年の1月、台湾の台北市に誕生した公園に設置されている遊具の材料は、
ほぼ全て廃材をリサイクルしたもの。
産業廃棄物として捨てられた廃タイヤやパイプを加工して、
子供たちが楽しめる遊具にリサイクルしています。

都市化の進む台北市では、市内に700以上の公園がありますが、どれも似たような遊具ばかりで、
子供が怪我をしないように制約や禁止事項がもうけられたものが多くなっています。
そんな公園を変えようという今回の取り組み。
道路の高架下にこうしたリサイクル公園を試験的に設置し
都会でのエコな社会のあり方を模索しています。


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