みらい図鑑

Vol.9 「手描きのこいのぼり」 大阪府

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大型連休、全国各地で見ることのできる“こいのぼり“。
この時期は上を向いて歩きたくなりますね。
じつは、“こいのぼり”の風習は、江戸時代から続いています。



こいのぼりといえば、、、布に、絵がプリントされたもの。
そんな常識を覆して、なんと、手描きで鯉を描いている方もいるんです。
大阪府にある五月鯉幟の「高儀」。
代々と技術を受け継ぐ6代目が高田武史さんです。



「うちの代表作は、真鯉の背中に金太郎さんが乗っている鯉のぼりなんです。
決定的に違うのは、金太郎さんのお顔の表情とかですね、
これは、手で描かないと、表現できないんじゃないかなと思うんですね」



太いハケ、そして、細い筆を使いわけながら、
“二度描きなし”の“一発勝負”。
信じられないような繊細の技術でこいのぼりと金太郎を描いていきます。



「ぼくたちは、こいのぼりを作ることで、
親の願いを一緒に形にすることが仕事だと思っていますんでね。
お子さんの成長に合わせて、
一緒になって空にあげてもらえたら嬉しいですね」



手描きのこいのぼりは、まさに、一生もの。
最近ではマンションでも飾れるように、
1.5メートルほどの小さめのサイズのこいのぼりが人気だそうです。