みらい図鑑

Vol.26 「周防大島の魅力を伝えるジャム屋さん」 山口県

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山口県に浮かぶ人口2万人のちいさな島、
周防大島。
この島にあるジャム屋さんが、いま、注目を集めています。

「瀬戸内ジャムズガーデン」。

四季折々の旬の果実を使った、手作りのジャム屋さん。
一見、どこにでもありそうですが、
多くの人を惹きつける魅力はどこにあるのでしょうか。

はじまりは夫婦の新婚旅行でした。
訪れたのはフランスのパリ。
妻がアクセサリーショップを見ているときに、
偶然、目に入った隣のジャム屋さん。
松嶋匡史さんは、多種多様なジャムの種類に衝撃を受けました。
その場で30本ものジャムを買って帰りました。

ジャムと言えば、「マーマレード」や「ブルーベリー」。
それがいままでの常識でしたが、
どんな土地で暮らすどんな人がどんな季節に作った果物なのか、
1種類1種類がビンテージで、
地域と作り手の”顔”が見えるジャムを知りました。

「このような食文化が日本にもあったらいいのに」。
その想いがスタートでした。



瀬戸内ジャムズガーデンは1年間に160種類以上のジャムを販売しています。

”この時期だとこういう酸味がある、
ここは南斜面だからこの時期だとこれぐらいの甘みが乗ってくる、
そういう風に、具体的に、
「この人が、この畑でこういう風に作っているから生まれるジャム」っていうものを楽しむ、
そういう文化をぜひ根付かせていきたいなと思っているんです”



1種類1種類に、物語があるんですね。
松島さんが見据えるのは、
ジャムづくりをとおした、「地域の活性化」です。



”まさしく地域っていうのは一色で染まる話ではなくて、
いろんな方々がいろんなことをやっていて、
それを上手いこと組み合わせることによって、
地域の魅力になっていくはずなので、
そういう地域としてこの島が今後100年、
さらにもっと先まで残っていければと思っています”



周防大島のの魅力を伝える「瀬戸内ジャムズガーデン」。
その挑戦は、まだ、始まったばかりです。