みらい図鑑

Vol.46 「雪にお」 新潟県長岡市

radikoで再生する


世界的に見ても珍しい程の豪雪地帯、新潟県の長岡市。
ここには、古くから雪と共に暮らす知恵があります。

長岡市「まつり振興課」、五十嵐 淳(いがらし・じゅん)さんのお話です。

「長岡地域では、冷蔵庫が家庭に普及する前の時代になるんですが、
食品の保存用ということで、雪が1年中、販売されておりました。
販売する雪を保存する“雪にお”というものが、長岡市内の各地で見られていたんですね。
雪をピラミッド状に積み上げ、その周りを藁で覆うことで、
雪が解けずに、1年中、冷蔵用で販売をすることができたんです。」

一年中、雪を保存することが出来る「雪にお」のおかげで、真夏でも冷蔵庫いらず。
暮らしに雪を活かしてきた長岡では、毎年二月になると、雪に感謝をして雪を楽しむイベント、「長岡雪しか祭り」がおこなわれます。



「長岡雪しか祭り」のルーツは、昭和61年に開催された「長岡100だるま大会」。
平成4年に、「長岡雪しか祭り」という名称になりました。

「雪しか」とは、雪氷を売っていた「雪しか屋」の屋号に由来。
当時の長岡の人たちは、「雪にお」のことを「雪しか」と親しみを込めて呼んでいたんだそうです。

「みなさんには、ぜひ、“長岡ゆきだるま大会”に参加して頂きたいです。
親子連れでそれぞれのオリジナルの雪だるまを、想い想いに作って頂きたいと思います。
雪を活用する、雪を楽しむということで、
そういった文化をこの先も残していければと考えています。」

ジャンボスノー滑り台をシンボルに、「雪を苦にせず、雪を活かす」、
「長岡の冬を思いっきり楽しむ」を目的にさまざまなイベントが開催されます。

今年の開催日は、2月18日〜19日。
皆さんも、雪と共に暮らしてきた長岡の空気に触れてみては如何でしょうか。