みらい図鑑

Vol.62 「竹とんぼ」 京都

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世の中にギネス記録はたくさんありますが、
およそ半年前、【竹とんぼを同時に飛ばした最多人数】というギネス記録にチャレンジし、
見事達成した竹の産地があります。

竹林が多く、昔からたけのこの産地としても知られている、京都。
それが今回の舞台です。



京都市伏見区深草(ふかくさ)にある地元の商店街が、地域の活性化に取り組んで10年。
それを記念して企画したのが竹を使った町おこしでした。

【竹とんぼを同時に飛ばした最多人数】、それまでの記録は富山県で達成された410名。
深草ではそれを越える記録を作ろうと「深草竹とんぼ実行委員会」が主催、
子どもから大人まで参加して、なんと631人の記録を打ち立てたのです。



「ギネスに挑戦ということで子どもさんにも作ってもらおうと。
実際に作ったもので飛ばしてもらうのが目的だったものですから。
最後、飛び上がった時はもう、子どもさん、お父さんお母さん含めて大歓声ですね。
物を作って、その結果を自分で確かめられる。その喜びは大きかったと思います。」

お話をしてくれたのは、実行委員会の中心メンバー、
NPO法人 「京都深草ふれあい隊 竹と緑」、理事・佐々木幹夫(ささき・みきお)さんです。



ワークショップで、これまで1000を超える竹とんぼを作ってきた佐々木さんは、
竹とんぼの奥深さをこう感じています。

「すごい単純なんですよね、遊び方は。
簡単に上がる竹とんぼが、段々、今度は滞空時間を競ったり、いろんな記録があるので、
今後それにも挑戦しなきゃと思っているんですけどね。
自分で工夫するというか、簡単なように見えて奥深い、終わりのない遊びだと思って
います。」



放置竹林問題の解決にも一役買い、地元に根付く竹の文化を広げるために、
これからもいろんな挑戦をしたいと話す佐々木さん。

「もし、この記録が破られることがあったとしたら?」

こんな質問に、佐々木さんは笑って答えてくれました。

「そのときは、1000人で挑戦しますよ!」