みらい図鑑

Vol.75 「すごろく」 愛知県

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今回は、誰もがきっと一度は遊んだことがある、「すごろく」の話題です。

すごろく作りのワークショップを通して、街づくりや防災に活かす取り組みを行っている
「すごろく研究所」が愛知県にあります。

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「すごろく研究所」を立ち上げた、西村健(にしむら・たけし)さんにお話をうかがいました。

「すごろくって、誰でも遊べるっていうことと同時に、
誰でも作れるのが良さの一つだと思うんですね。
街のパンフレットだと読んで終わるんですが、すごろくだと遊ぶという、
またひとつの新しいアクションが生まれると思います。」

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ワークショップの参加者は、子どもをはじめ、親子連れやシニアも多いといいます。

みんなで街を歩いて、メモをして、それから「すごろく」を作る。
一番多いのは、普段、何気なく歩いている街で新しい発見があったという声。
街を「すごろくの目」に見立てることで、地域の新しい魅力が見えてくるそうです。

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同じ街の様子を見ても、すごろくのルールに落とし込む時に、
プラスの要素としてとらえる人もいれば、マイナスの要素として捉える人もいる。
個人個人の考えを比べるのも面白いと、西村さんは言います。

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「小学生のお子さんだと、夏休みの自由研究があると思うんですが、
そんなときにちょっと街を歩いてみて、すごろくにしてゲームにすると、
2学期に他のお友達にも遊んでもらえるようなものができるのかな?と
思ったりもします。」

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すごろくを通して、子どもからシニアが話し合うきっかけになるのも魅力のひとつ。
子どもたちが作ったすごろくをシニアの方がみて、どんな会話が生まれるのでしょうか。

「全国の街で作って、みんなで一斉にすごろくで遊ぶというイベントが、
いつかできれば良いなと思っています。」

同じ街でも作る人によって全く違うものに仕上がる、オリジナリティ溢れる「すごろく」。
自分の街が“自分の目線”で出来上がるのは、なんだかとても楽しそうですね。

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