みらい図鑑

Vol.76 「エディブルフラワー」 東京都

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今回の話題は「花」。
花といっても“飾る”ためのものではなく、“食べる”ための花、「エディブルフラワー」です。



サラダやケーキ、料理などに添えられている彩り豊かな花、あれは飾りものではなく、
「エディブルフラワー」というれっきとした食材なんですね。
東京都の立川市でエディブルフラワーを生産している、
「あみちゃんファーム」、網野信一(あみの・しんいち)さんに伺いました。

「野菜と一緒で、安心・安全に食べられるように、
特別栽培で作られたお花のことを、エディブルフラワーと言います。
うちでは、年間で20種類ぐらいを作っていて、
コスモスやパンジー、ビオラ、ペチュニア、なでしこなど、
本当に誰もが普段見ているようなお花を作っています。」





実にいろんな種類がある「エディブルフラワー」ですが、
基本的には際立った味のあるものは少なく、料理の味に大きな影響を与えません。
ですが、中には、甘みや辛味、酸味、苦味といった特徴を持つ花もあり、
味をしっかり楽しめる品種もあるんです。



観賞用の花との大きな違いは、安心して食べられるように農薬を使わずに育てること。
見た目に楽しく、食べておいしい。そんなエディブルフラワーを、是非、食卓に取り入れて
ほしいと網野さんは話します。
「たとえば飲み物ですと、氷の中にお花を入れるだけでも飲み物がまた一段と変わったり、
サラダに散りばめて頂くだけでも、緑だけのものが、ピンクや黄色など、
様々な色が入るんですよね。食卓にちょっとお花を飾るだけでも、
会話が広がったり、雰囲気が良くなったりすると思うんです。」



エディブルフラワーを生産する生産者は、全国で少しずつ増えているといいます。

同じ東京に暮らす若者に花をとおして農業の魅力を伝えたい、と言う網野さんは現在30歳。
同じ志をもつ仲間が増えると、日本の食卓は一段と華やかになりますね。