みらい図鑑

Vol.87 「未来へつなげたい博多の和白干潟(後編)」 福岡県福岡市



今月、番組が訪れたのは福岡県、博多湾の東部にある「和白干潟」です。

およそ80ヘクタールという大きな天然の干潟には、
多くの水辺の生きものたちが暮らしています。
そんな生きものたちを目当てに、たくさんの鳥もやってきます。
これまでに確認された野鳥は200種類以上!
冬になると、なんと、1万羽以上の鳥で賑わうそうです。

博多の繁華街から車でたった30分。
そんな都会に、とっても貴重なオアシスがあったんですね!

ところが、豊かな生態系を保ってきたこの干潟で、
近年になって、急速に増加している厄介なものがあるんです。
それは、“アオサ”です。





干潟の上にたまりにたまった“アオサ”。
それを定期的に取り除いて、
次の世代へ、この貴重な自然をつなげていこうという地元のグループがあります。
「和白干潟を守る会」。
代表の山本廣子さんにお話を伺いました。



〇干潟の風景、とても豊かな自然が広がっていますが、どんな生き物が暮らしているんですか?

―干潟の下には、貝やカニやゴカイがたくさん生きています。
そういう生き物たちのおかげで、和白干潟の自然が豊かに保たれ、鳥たちもやってくるんです。


〇全国でも、自然の干潟は珍しいんですよね?

―全国でもほとんどの干潟は開発されて埋め立てられているんですね。
ここは、そのまま入っていける自然の海岸線が残っています。
そういう場所はとても貴重で、全国でもたったの二カ所だと言われています。


〇山本さんは、この土地で生まれ育ったということで、
動物や植物たちを守るために、どういう活動をされているんでしょうか?

―今日みたいなアオサのクリーン作戦ですね。
それから観察会です。観察会には小学生や幼稚園児、保育園児などがたくさん来てくれます。
みんなに、この干潟の大切さを伝えています。
そして、干潟に関するさまざまな調査も私たちの大切な活動です。


〇いま、干潟の上に一面乗っているアオサ。
パッと聞く限りではアオサは良いモノではないかなと思ってしまうんですが、
どうして、これが大きな問題になっている?

―まわりが埋め立てられたことで水の循環が悪くなったことや、
福岡県の都市圏に暮らす方が増えて、家庭排水も多くなって水質が悪化しています。
それによってアオサが増えすぎてしまっているんですね。
少しならいいんですが、鴨が食べられる量も越えてしまっているんです。
アオサが異常繁殖して干潟の表面が覆われると、
干潟の中に暮らしている生き物が窒息してしまうんですよね。
だから早めに取り除かなければいけないんですね。


〇和白干潟を見てもらいたいのは、やっぱり、子供たちですか?

―未来を担っていくわけですから、子供たちに、ここで体験をしてもらって、
干潟ってこんなところなんだって知って、
生き物たちに触れて、ああステキだなって思って、その大切さをずっと心に持ってもらえたら、
将来、この干潟をも守っていこうという人が増えると思います。
そういう想いで、観察会だったり、クリーン作戦をおこなっているんです。



豊かな生態系が今も残っている「和白干潟」。
いつまでもこの自然を守っていこう!
という取り組みに賛同しているのが、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。
こちらは、ダンロップと、
日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動です。

「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」を推進している、
住友ゴム工業株式会社 タイヤ国内リプレイス営業本部 技術サービス部の部長、
山平篤さんにも お話 伺ってきました。



〇今日のこの活動は「チームエナセーブ」の活動の一環ということですが、
あらためて、「チームエナセーブ」、、、どういったものか教えてください。

―「チーム エナセーブ」は、環境の保全活動です。
低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を活用して、
ダンロップとその商品を使用されるお客様とが一緒になって行っています。
具体的には、海外では、タイやインドネシアで、
100万本以上のマングローブの植樹を行っている
「チームエナセーブ GREENプロジェクト」があります。
そして、国内では、日本ユネスコ協会連盟様と協働で、
日本の美しい文化や自然を継承していくために、
全国各地の方々と一緒に環境保護活動に取り組んでいるプロジェクト、
「チームエナセーブ 未来プロジェクト」があります。


〇ダンロップは、ほかにも、様々な活動をされていらっしゃいますよね?

―そうですね。当社では、全国47都道府県で年に2回、
タイヤの無料安全点検を実施して、交通安全を呼びかけるなど、
地域に寄り添って地元の自然や安全を守る活動も行っています。
また、以前から国内外での緑化活動にも力を入れており、
全国各地で集めた「どんぐり」の苗木を育てて、
森作りに役立てる「どんぐりプロジェクト」という活動などを実施しています。


〇そして、あらためて、今日は、全国各地の方々と一緒になって、
環境保護活動に取り組んでいる「チームエナセーブ 未来プロジェクト」のひとつ、
福岡県 博多湾東部の「和白干潟」を未来へと残していこうという活動です。
山平さんが実際に参加された感想はいかがですか?

―和白干潟っていうのはすごい大きな干潟で、いろんな珍しい動植物がいるんですね。
活動に参加することで、
やはり、これは守っていかないとなという強い気持ちが生まれてきています。
ありがたいことに今日は小さなお子さんも参加してくださっています。
どんどん、これを未来に残していきたいと、いま、決意を新たにしたところです。


〇「チームエナセーブ 未来プロジェクト」について言えば、
日本ユネスコ協会連盟さんと一緒になって、
未来を考えて、そして活動されているんですよね?

―はい。日本ユネスコ協会連盟様が推進する「未来遺産運動」に協力して、
毎年全国各地の活動に現地のダンロップ社員やその家族が参加するほか、
低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売り上げの一部を使って、
環境を守っていくアクションのために支援もさせていただいています。


〇「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」の今後について教えてください。

―こうした活動は一過性のものとなってしまっては意味がなく、
継続していくことが大切だと考えています。
ここ、和白干潟での活動は今年で4年目を迎えましたが、
今後も100年後の子供たちのことを想い、
美しい文化や自然を未来へ繋ぐお手伝いを、
社員一丸となって続けていければ、と思っています。



未来へ向けて、美しい干潟を残していこうという取り組み。
チームエナセーブ未来プロジェクト。
今月おこなわれた活動には子供たちをはじめ、たくさんの方が参加していました。



楽しみながら、自然を守っていく大切さを感じたことが、次に、つながっていくとステキですよね。
生態系豊かな「和白干潟」、
しっかりと、100年後へと、つないで行きたいなと思います。