みらい図鑑

Vol.102 「噛み茶」 茨城県



お茶といえば、もちろん飲むものですが、なんと、世界で初めて「噛むお茶」が作られました。
名前は、「噛み茶」。



手がけたのは、茨城県・猿島郡の境町で、江戸時代からお茶を作り続けている老舗、
「飯田園」の七代目、飯田耕平(いいだ・こうへい)さんです。

「私が手作りをした手揉み茶を、口に含んでいただいて、
手揉み茶をカリカリ噛んで味わっていただくことになります。
風味としては、すごく、鼻に抜けるお茶の良い香りがして、口臭予防もできるんですね。
味も旨味が強くて、そんなに渋味も感じないと思います。」



手で一枚一枚、丁寧に茶葉を揉みほぐすことによって、
針金のような細長い茶葉に仕上がる“手揉み茶”。
これを、直接、口に入れてカリカリ噛むという、
世界でも「飯田園」だけのユニークなオリジナルの商品です。

ポリポリと噛んで味わうという発想は面白いですよね。



飯田さんが作っているお茶。
「猿島茶」は、茨城県のこの地域ならではの日本茶ですが、
実は、日本から初めて、海外へ輸出されたお茶なんです。
1859年のことです。

猿島茶が作られる場所は、利根川領域の豊かな大地で、火山灰が堆積した土壌
これが、茶葉の成長を促す大事な役割を果たしていると言います。
さらに、極寒の北西風が吹く厳しい冬の寒さは、肉厚で上質な茶葉を育てるんだそうです。



そんな地域のお茶を途絶えさせたくない。
そんな想いが、「噛むお茶」という商品の開発に繋がりました。

「やっぱり、ペットボトルだったりティーバックだったり、粉末だったり、
簡単にお茶を入れるっていうのも良いんですが、
家庭で一家団欒をしながら、急須で1杯お茶を飲む良さを、
いろんな方に伝えていければいいなと思っています。」

飲んでホッとするお茶、食べて旨味を直に味わうお茶、、、
お茶の楽しみ方って、実は、無限大なのかも知れません。
急須で1杯、お茶を飲みながら、お茶うけに「噛み茶」、如何ですか?