みらい図鑑

Vol.114 「三富今昔村」 埼玉県

radikoで再生する
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埼玉県入間郡。
都心から車で1時間ほどの場所に、里山の魅力を親子で体験できるスポットがあります。
名前は、「三富今昔村(さんとめ・こんじゃくむら)」。

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この三富という地域には、かつて、自然と共に生きることが当たり前の「里山の暮らし」が
ありました。
遡ること300年ほど前。5代目将軍・徳川綱吉の側用人が、やせた土壌を豊かにするために
木を植え、水を生み出して里山をつくり、「三富」と名づけたのが始まりです。

時代の変化とともに、いつしかその自然は失われてしまいましたが、
森を再生するために、不法投棄されたゴミの回収から取り組みが始まり、
再び「里山」が復活しました。

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この豊かさをどうやって100年後に残せるか。
子どもたちにさまざまな気づきを与えたい、と作られたのが、
「三富今昔村(さんとめ・こんじゃくむら)」。

東京ドーム約4個分の敷地には、森だけでなく、アミューズメントパークや
カフェテリアパークなど様々な施設があり、
季節に応じたプログラムで豊かな自然や農業体験を楽しむことができます。

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「三富今昔村」を運営する会社、「石坂産業」、石坂知子(いしざか・ともこ)さんのお話です。

「年間通じて、3万人が訪れる里山体験となっていまして、
森の中で、自分たちで虫を探してもらったり、
落ち葉プールで落ち葉の中で泳いで遊んでもらったり、
自然と共生していることを感じ取って、そういった気づきを持ち帰ってもらっています。」

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「共働きで、普段、なかなか子供と接することができない親御さんが多いと思うんですね。
プログラムを通して、親子でコミュニケーションを取って頂きたいと考えています。」

四季折々の顔を見せてくれる里山の魅力。
こういう場所で同じ体験をするからこそ生まれるコミュニケーションが、
親子関係を、より豊かなものにしてくれるそうですね。

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