みらい図鑑

Vol.115「日本の方言」 富山県

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今回のタカラモノは、「コトバ」。

地域ごとに根付いたその土地ならではの言葉を「方言」と呼びますが、
かつては、100を越える方言があったといわれています。

しかし、時代とともに交通手段が発達し、人々が暮らす生活圏が拡大。
「方言」も徐々に失われてきました。

富山大学・人文学部の中井 精一(なかい・せいいち)教授は、
全国各地へのフィールドワークをとおして、日本の方言を研究しています。

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方言を研究するうえで重要なのは、人が暮らす場所に実際に出向き、
その地域の暮らしの特徴やルールを観察して調査することなんだそうです。

※富山県砺波市の風景
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※研究室の学生さんたちによる富山県砺波市での調査風景
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※調査風景
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「方言」というものを中井教授はどんな風に捉えているんでしょうか。

「方言というのは、生活の中で、長い長い生活の中で生まれてきたものなんですよね。
だから、私たちにとって、かけがえのない文化だと思うんです。
その文化を語ることで、それぞれの地域の多様性を認められるような社会を
作っていけるんですね。
日本がこれからどんな新しい社会を作っていくのか、
方言というのは、そういうことと、すごくダイレクトに繋がっていると思うんです。」

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さらに、中井教授はこう続けます。

「“好きだよ”と言うのか、“好きやで”と言うのか。
そういった感情や感覚を表すような言葉は、
方言の表現が最もうまくいく部分だと思うんです。
どんどん遠慮せずに使って欲しいなと、ぼくは、そんな風に思っています。」

方言を語ることは、文化を語ること。
方言は、暮らしそのもの。

方言こそが多様性のある社会を作っていくんですね。

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