みらい図鑑

Vol.116「備前焼の社員章」 岡山県

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岡山県を代表する伝統工芸、「備前焼」。
その歴史は千年を数え、平安時代にはすでに作られていました。

高温で長時間焼いた陶器は「投げても割れない」と言われるほど堅く、
細かい気孔があり、通気性に優れているという特徴を持っています。

そんな伝統工芸を今の時代に伝えていきたい、と生まれたのが、備前焼で作った「社員章」。

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手掛けているのは、一般社団法人「コミュニタスポジション」。

およそ2年前、備前市議から、備前焼のバッジを作れないかと相談されたことがきっかけで
はじまりました。

現在、岡山県内の企業を中心に広がりを見せているという備前焼の「社員章」、
粘土にレーザー加工したアクリル板を押し付けて型を取った後、
できた溝に白い粘土を埋め込んでデザインを完成させていきます。

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「コミュニタスポジション」、代表理事・水野重寿(みずの・しげひさ)さんのお話です。

「30代、20代、10代。
こういう世代の人たちが備前焼に触れ合う機会って、あんまり無いと思ったんですね。
アクセサリーとか、“あ、これちょっとかわいいね”と自分の生活に取り組んでもらえる
ようなツールがあれば、より多くの人に認知が広がると思って作っています。」

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「備前焼のバッジをつけることで、岡山県の郷土愛とまではいかなくても、
会話が弾むというようなお話も聞いていますし、
ファッションアイテムとしても使える備前焼のバッジが出来たと思っております。」

つけているだけで、地元を誇れ、かつ、会話も広がる「社員章」。
伝統産業の裾野を広げるために、水野さんたちの取り組みはまだまだ続きます。

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