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ポール・オースター編 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。「全米公共ラジオ」の番組「すべてを俎上に 週末版」がおこなったあるプロジェクトから生まれた1冊。この番組のレギュラーになってくれないかと言われた作家のポール・オースターがリスナーにこんな呼びかけをしました。「内容やスタイルには制限はありません。紙に書き付けたいという気になるほど大切に思えた体験を送って下さい。」すると４千通を超える投稿が寄せられ、その内容はそれぞれの人生の奥底から湧き出るものばかりでした。ポール・オースターは毎月、何篇かを自分の番組で朗読し、さらに送られてきた物語の中から179編を選びこの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」を作ったのです。