2009年01月04日
十返舎一九『東海道中膝栗毛』
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

2009年最初の作品は、江戸文学の代表作・十返舎一九の「東海道中膝栗毛」。いきなり原文で読みはじめるのは難しいので、今回は、少年少女向けに編集されたポプラ社の「21世紀によむ日本の古典」シリーズから、谷真介さんによる「東海道中膝栗毛」を選んでみました。主人公は、江戸の裏長屋に住む弥次郎兵衛と喜多八という道楽者。この「弥次さん」「喜多さん」の二人が東海道を旅しながら、お伊勢参りを目指す道中記です。江戸時代の後期に流行した滑稽本の代表作とも言われ、弥次郎兵衛と喜多八は、道中いたるところで失敗やいたずら、恥や勘違いを繰り返し、その大笑いの出来事が綴られています。

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