2009年04月12日
レイチェル・カーソン
『センス・オブ・ワンダー』
 (新潮社)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1907年に生まれたアメリカの海洋生物学者レイチェル・カーソン。その名前が知られるようになったのは、1962年に出版された「沈黙の春」。この本を通して化学物質の恐ろしさを訴え、環境汚染の実態を伝えました。そのレイチェル・カーソンが人生最後のメッセージとして残したのが「センス・オブ・ワンダー」。姪の息子ロジャーと一緒にアメリカ・メイン州の海辺や森を探検して感じたことを綴ったエッセイです。「センス・オブ・ワンダー」とは「神秘さや不思議さに目を見はる感性」。この本を読むと、自分自身も子供の頃に持っていたはずの「センス・オブ・ワンダー」を呼び覚ますことができる気がします。

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