心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
落語家・立川談春さんが17歳の時に立川談志に入門し、その前座生活を綴った「赤めだか」。2008年講談社エッセイ賞受賞。「本の雑誌」でも2008年上半期エンターテインメントのベスト1に輝いた1冊です。物書きのプロではないのに、その文章の巧みさを多くの人が認め、この本の帯には、作家の重松清さんや文芸評論家の福田和也さんなど言葉の専門家からの称賛のメッセージも掲載されています。小川洋子さんもこの「赤めだか」が文芸誌「en-taxi」に連載されていた頃からのファンだったとか。「少し読んだだけでその魅力に取りつかれてしまった。」という小川さんの言葉どおり、読み始めたらその面白さに引き込まれてしまいます。
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