2009年07月26日
谷崎潤一郎
『細 雪』<第二週>
(新潮文庫ほか)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

番組スタート2周年を記念して関西特集をお届けしている7月の「メロディアス・ライブラリー」。今週はそのラストウィーク。先週に引き続き、兵庫県「芦屋市谷崎潤一郎記念館」からの放送です。取り上げる作品も谷崎文学の代表作「細雪」。芦屋に暮らす旧家「蒔岡家」の4人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子が織りなす人間模様を描いた作品です。特に読んでいて心に残るのは花見や観劇、舞の会など四季折々の日本文化。これには谷崎潤一郎のこだわりがあったとか。太平洋戦争が勃発した翌年の昭和17年から書き始めた「細雪」。日本の美しいものが消えてしまう時代だからこそ、文学の中で書き残したのではないでしょうか?   ...続きを読む

<神戸文学館>
http://www.kobe-np.co.jp/info/bungakukan/
<芦屋市谷崎潤一郎記念館>
http://www.tanizakikan.com/