2009年10月25日
星 新一
『ねらわれた星』 
(理論社)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

短編小説よりもさらに短い「ショートショート」。日本でその代表的な存在が星新一さんです。今回とりあげた本「ねらわれた星」は、「ボッコちゃん」「おーいでてこーい」など星新一さんのショートショートの代表作を収めた1冊。特に1958年に発表された「ボッコちゃん」は、星新一さんの原点とも言える作品です。これを書き終えた時、自己を発見したような気分だったとおっしゃる星さん。ちなみに「ボッコちゃん」のアイデアは、星新一さんがビールを飲んで、トイレに行った時に思いついたものだったとか。なぜトイレだったのかは「ボッコちゃん」を読むと納得。色々なところにショートショートのヒントがあるものです。

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