 |
『小泉八雲集』 （新潮文庫） |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。「雪おんな」「ろくろ首」「耳なし芳一のはなし」など日本に伝わる不思議な物語や恐い話を集めて文章に残した小泉八雲。9月26日の命日に合わせて今週は「小泉八雲集」を取り上げました。本名はラフカディオ・ハーン。ギリシャで生まれ、19歳の時にアメリカへ渡り新聞記者として働きはじめます。日本に来たのは明治22年、彼が39歳の時。雑誌の特派員として来日しますが、滞在予定の2ヶ月を過ぎても帰国せず、島根県松江の中学校で英語を教えるようになります。その後、日本人女性と結婚。神戸、東京と移り住み、帰化して小泉八雲となり、亡くなるまでの14年間、日本人や日本文化を紹介する文章を書き続けました。